浮遊夢
手塚治虫先生と鉄腕アトムに捧ぐ。
夢を、見ることがあるんだ。
誰もが一度は見るであろう、そして夢見るであろう大空を手を広げて飛ぶ夢。浮遊する夢。
俺もよくとは言わないが、たまに見ることがある。
子供の頃の方がよく見たかな。
大人になるにつれ、あまり見なくなったような気がする。
ヒーローのように格好よくはなかなか飛べず、地を這いつくばるようにノロノロと飛んでいることが多かった。
目を覚ますと、そこには草臥れたおじさんが一人。
ヒーローには似ても似つかない。
✼✼✼
さてと、今日も仕事だ。
仕事と人間関係という敵と戦い、勝利を手中に収めなくては無事に寝蔵へとは帰れない。
ヒーローにはなれなくても、地に這いつくばってでも勝負には勝たなければならない。
重い体を起こし、身支度を整えて、職場という戦場へ、バスという名の護送車輌に揺られて向かう。
足取りは重いが、有り難いことに、一応、命までは取られることはないことにはなっている。
一応な。。
A
話は変わりますが、科学技術は平和のために利用してもらって、決して戦争には使ってほしくありませんね。