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第十五話「頭脳派の作戦」

 爪を噛むマキ(シー)ネ。それを心配そうに見るあおゐともみじ。


「クソ! なんで彼奴(きゃつ)は儂の配下にならんのだ!」

「あら~。Cたん、そんなことで悩んでたの~?」

「Cたんって呼ぶなと言ってるだろう! もみじ!」

「お困りですかぁ?」

「誰だ!」


 声の方を向くと、そこには青い髪をした女生徒がいた。

 頭にはなぜか三角定規を模した飾りがケモミミのように付いている。


「私ですぅ。白鳥(しらとり)ことぎですぅ」

「なんだ、ことぎか。で、なんか用か?」

「新規勧誘のお悩みですよねぇ? ことぎにお任せくださいぃ」

「ほう? 何か策でも?」

「もちろんですぅ。頭脳派で知られることぎにお任せあれぇ」

「よし! 頼んだぞ!」


 ※


 なことがあったとはつゆ知らず、俺は廊下を歩いていた。


「あなたがイブさんねぇ?」

「ん? 誰だ?」

「私はDemonZ(デーモンズ)の軍師、白鳥(しらとり)ことぎだよぉ!」

「まーたDemonZ(デーモンズ)かよぉ! 何で俺につきまとうんだ?」

「それはねぇ。Cたんに気に入られたからなのですぅ」

「何でだ? 気に入られるようなこと、あったかぁ?」

「んー、ことぎは詳しくは知らないけどぉ。Cたんは面白い配信をしてる人には声をかけてるみたいよぉ?」

「面白い配信? どれのことだ?」

「たぶん、ASMRねぇ。Cたん、ASMR大好きだからぁ」

「何でだぁ! 何であんなASMRが人気なんだぁ!」

「うふふぅ。それよりぃ、DemonZ(デーモンズ)加入を賭けて、ことぎと勝負しましょうよぉ」

「勝負? するわけねーだろ。俺になんのメリットがある?」

「調べたところによるとぉ。イブ、あなた結構、成績が危ないらしいわねぇ?」

「グッ! どこでそれを!?」

「特に英語の成績が赤点ギリギリとかぁ?」

「だったら何だ!」

「次のテストの問題。ことぎが知ってると言ったらぁ?」

「馬鹿な!? どうやって?」

「うふふぅ。ことぎは頭脳派。学校のPCに忍び込むなんて訳ないわよぉ」

「マジかよ!」


 不正はよくない。と言いたいところだが、英語に関してはガチでヤバい。

 正直、藁にもすがりたい思いだ。


「で、どうやって勝負する?」

「ノッてきたわねぇ。勝負の方法は、クイズよぉ!」

「クイズだと! 汚ねぇぞ! 自分の得意分野だろ!」

「大丈夫ぅ。そのへんはちゃんと、考えてるわぁ。出題するのは、イブも詳しいゲーム、アニメ関連からのみよぉ」

「ほう? それでいいのか?」


 確かにその辺の知識はそこいらのオタクにも負けねぇ。

 それならワンチャン、勝つ可能性はある。


「もちろん。証拠を残すため、配信するけどいいぃ?」

「おう!」


 ついでに配信で盛り上がれば一石二鳥! これはやるしかねぇ!


 この作品は有名VTuber事務所が好きすぎて書かれたものですが、フィクションです。実在する団体、個人、VTuberとは一切関係ありません。

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