Scarlet・第七十ニ話
私が生まれた意味を、私が生きていく意義を探していた。
しかし、振り返っても戻れる訳ではない。私が進むべき方角は自ずと決まっていき、選べた道は多くない。だから、選んだ道をただ信じていたい、ただそれだけだった。
そう。だから、今はこの胸の中に燃える火を絶やさずに、記憶の奥の奥にしまっておこう。
アスタグレンス=リヴァインと山滉穎が去った後、一部の天井が崩れた地下の中。ユウガもといユガは漸く《金縛り》の呪縛から逃れられた。
「くそっ。あの生意気な小僧め!
あの男からの要望で生かしてやるつもりだったが、あれは危険だ。
何としてでも殺せ!!」
部下達の目の前で堂々と本名を明かされ、その上呪術を掛け、更には五十人近くの配下をたった二人に殺されてしまった悠牙は胸の内に燃え上がる感情を滾らせていた。
特に、滉穎に対する瞋恚の炎をその瞳に浮かばせ、感情のままに配下のテロリスト達に号令を出した。
それに、多少恐怖の念は入りつつもそれを上回る屈辱に怒りを見せる覚醒者達が大声で応えた。
そんな中で一人、敵意も殺意も漏らさず、ただ邪悪な笑みを浮かばせる破沙羅だけは冷静だった。その破沙羅は徐ろに悠牙へと近付き、その巨躯から太い声を出した。
「導師よ。先程の醜態を挽回するチャンスをいただきたい」
どちらかと言えば、醜態を晒したのは悠牙とあって、彼ではないのだが、そもそも主人を守れなかった時点で恥に感じる破沙羅は雪辱を果たす機会を導師に申し出た。
それに対して、目の前の還暦が近い男は不敵な笑みを皺が増えた顔に浮かばせながら答えた。
「良いだろう。あれを使っても良い。小僧は殺し、あの小娘も足の一本は折ってやれ」
「承知致しました」
臍から手を放した破沙羅は、ただ闘争心だけを燃やしていた。
その頃、僕達は後ろを瓦礫で塞ぎ、直線の道を走っていた。
「先程は格好良かったですよ、滉穎」
隣を走るグレンス、フレア帝国の第三皇女は妖艶な笑みを見せていた。
年相応の可愛らしさも残る彼女の笑みに胸の動悸を感じつつも、なるべく平静を保って応えた。
「お言葉はありがたいですが、運が良かっただけです。一つでもピースが欠けていれば僕が死んでいましたから。
それに・・・・・・」
「それに?」
それに、言い知れない不吉な予感が僕の頭の中に噛み付き、釈然としなかった。
「最後の破沙羅の様子が気になりまして」
言語化はできないが、何か気になって頭の中を離れない。
「彼は、テロリストのナンバーツーでありながら高潔な武人としての一面もある様に感じます。
だから、自身の敗北を悟って貴方の勝利を称賛した・・・・・・というのは楽観視でしょうか?」
「いえ。僕も同じことを感じました。
しかし・・・・・・何というか、破沙羅からは企みを思い付いた、そんな印象が・・・・・・。悪意を察知するのは得意なんですが、奴からはそれを感じられず、それが余計に不気味さを増している様な」
最後、笑い疲れた後も臍を触り続けていたのは何なんだろうか?
「なるほど。ですが今は逃げることに徹しないといけませんよ。私達はまだ彼らの勢力圏内に居ます。地下から脱出したとしても、まだ安心はできません」
「ええ。分かっています。
なるべく、破沙羅とは直面しない様に逃げましょう」
悔しいが、破沙羅が僕達より強いのは岡目八目、一目瞭然、明々白々。さすがは皇女の護衛を任せられるだけのことはある。
真正面から当たれば負ける自信が有る。何せ、僕も前回は力を出し惜しみしていたとはいえ、奴は使える魔法の大半がヨーガの中で仏教系しか使っていなかったんだから。しかも、その仏教系も《天眼通》という超人じみた領域にまで届いているし。
そんな事を考えていると、グレンスが後ろや左右を気にしながら聞いていた。
「ところで、滉穎。
貴方はいつから彼がカーリーの一員と気付いていたのですか?」
「奴に初めて会った夜ですね。
導師の意味を帰ってから辞書で調べて、ヨガでは導師が指導者の意味となることを確信して・・・・・・」
「そんな早くから察していたのですか。貴方にも騙されていたとは・・・・・・どうしましたか? 滉穎」
何か、何か見落としている。
「ユガ、ヨガ・・・・・・ヨガ?
ヨガ、ハタ・ヨーガ、蓮華、チャクラ・・・・・・」
「滉穎?」
チャクラと言えば・・・・・・
「ムーラーダーラ、スワーディシュターナ・・・・・・マニプーラ!!!」
その時だった。背後から《水煙》と叫ぶ男の声、然る後に全てを焼き尽くす様な青白い炎が迫った。そして、直線の廊下にあった全ての物は平等に、灰と化した。
可視化された黄金色のオーラを纏いながら、あるゆる物を燃やし尽くす炎を放出した破沙羅は、ゆっくりとその体勢を整えていた。
黄金色のオーラは霊的肉体上に存する「マニプーラチャクラ」を開花させた影響によるものであり、燃焼する働き、熱の生産を増幅させる。それによって、《水煙》という魔法の効果を増大させたのだ。
そもそも、チャクラとはサンスクリット語で「円環」や「円」、「車輪」と訳せられ、身体エネルギーの通り道にある関所の様な役割を持つ。オーラの情報を体内で伝達し、全身を通過するエネルギーの流れを促進させている、と考えられているのだ。
魔境では、それが「魔力」という物質と情報を繋ぐ力の存在によって裏打ちされ、というよりも概念化が進み、身体能力の増強、魔法の効果上昇の側面を持つ様になった。
元来、チャクラの概念が伝わるヨーガは、心身や感覚器官を鍛錬によって制御、精神を統一し、心の働きを止滅させることによって、古代インドにおける究極の目標、輪廻からの「解脱」に至ろうというものであった。
しかし、この魔境においてはヨーガは宗教魔法として認識されており、確かに鍛錬は必要不可欠なものではあるのだが、戦いに使われるための一種の魔法としての側面が強過ぎるのだ。
そして、地球では仏教とヒンドゥー教の修行法の源流であり、インドの諸宗教と結び付いているのだが、魔境ではヨーガはそれ単一のものとして見なされることが多い。だが、ヨーガ単体の魔法はチャクラを解放し、身体能力を向上させるものが多いため、他の宗教魔法とセットで使われることが度々あるのだ。
今回の破沙羅がまさにそうであった。
破沙羅は第三のチャクラとされ、霊的肉体の臍の近くに在る「マニプーラ・チャクラ」を解放、チャクラを活性化させた。そうすることにより、意志力や向上心といった精神力を増強、視覚を強化するだけでなく、火の元素を司るとされるマニプーラ・チャクラで炎の魔法の効果を、今回で言えば《水煙》の効果を強くしたのだ。
《水煙》とは、仏教においては仏塔の最上部に取り付ける相輪の一部であり、九輪の上にある火炎を象った板状の透かし彫り金具のことだ。火と呼ぶのを忌み、また火を調伏する意で、水煙と呼ぶ。
魔境では仏教系統の魔法の名として知られ、火に打ち勝つ炎という概念によって発動させる。水にはもちろん弱いが、しかし蒸発させるだけの威力を持ち、火や木、金にかなり強い。
宗教魔法なだけあって消費魔力は膨大であるが、それだけに強力無慈悲な魔法だ。
マニプーラ・チャクラによって強化された《水煙》は、軽く金属を融解させる。
閑話休題。
「やったか!?」
後ろから、悠牙が興奮した様子で破沙羅に問い掛けた。
死んだと確信している周囲の覚醒者に反して、使った張本人は浮かない顔をしていた。
「いえ。残念ながら死んでいません。
まだ気配を感じます。引き続き私が指揮を取り、追い込みましょう」
しかし、破沙羅はどこまでも冷静だった。確かに、渾身の魔法であった《水煙》が功を奏しなかったのは痛いが、彼はある意味では信じていたのだ。この程度で滉穎が倒される訳がない、と。
故に、そこからの動きも迅速だった。
「導師は真名を知られてしまったため、表に出るのは危険です。精鋭を置いて置きますので私がアスタグレンスを捕らえたら、彼女の監視をお願いします。
あの小僧は私が殺しましょう」
信頼する部下の言葉に安心した悠牙は指揮の一切を破沙羅に委ねた。
「良いだろう。破沙羅、そなたに小僧の対処は任せよう。必ずや私の目の前まで、死体でも生け捕りでも構わん、連れて参れ」
「はっ」
そうして、彼らの天敵、破沙羅は再び動き出した。
「危なかった」
ギリギリ、本当にギリギリのタイミングで破沙羅の炎魔法に気付いた俺は横の通り道に向かってアスタグレンスを押し倒し、回避できた。
しかし、《水煙》か。炎に打ち勝つ炎、仏教系統の魔法だな。消費魔力が大きい代わりに、その威力は半端ない。はっきり言って、グレンスの炎魔法を相殺するどころか、打ち消して攻撃することができる、そんな魔法だな。
「あの、滉穎。
そ、そろそろ退いて、いえそれよりも手を・・・・・・」
グレンスのその言葉に初めて彼女をずっと押し倒したままで、しかも自分の手は柔らかい部分を触っていたことに気付いた。彼女の顔を見ると、恥ずかしさで顔を紅潮させていた。
「あっ! すみません。その、わざとではないので」
「わ、分かっていますよ。大丈夫です。それよりも、早く逃げましょう」
やってしまった。地球に居た頃にライトノベルでこういうラッキースケベのシーンは結構読んだり、見たりしてきたが、その度に自分なら問題ないだろうと思っていた。周囲に気を配っていれば、そんなピンポイントで秘部とかに接触するなんて、そんなことはないだろう、と。
しかし、そう確信していた自分がやってしまった。
世のライトノベル主人公達の気持ちが分かった気がする。そもそも、こういう非常事態において周りを気遣う余裕が無いのだ。他の感覚に意識を研ぎ澄ましているから、触覚なんて言われるまで脳が意識しなかったし。
もったいないことをした。
いや、そうじゃないだろ。仏の顔も三度まで。三度目の正直。多分次やったら頬は叩かれる覚悟はしておこう。
二度あることは三度あるで、許してはくれないかな。
「あの、滉穎?
本当に気にしていませんから」
そんな俺を見かねてか、グレンスがそう声を掛けてくれるが・・・・・・。
正直、頬を朱に染めながら言われても説得力は無いんだよな。
まあ、良いか。取り敢えず帰ったら光剣部隊に斬られる覚悟をしておこう。
トラブルは有ったが、俺達はそのまま走り続け、遂に外へと出たが、外には覚醒者、非覚醒者問わず、多くの人間の死骸が転がっていた。
その中には、望月家の紋章をその服に刺繍されたエレメンターもおり、外での戦闘は彼らとテロリスト達によるものだったのかすぐに察しが付いた。
「これは・・・・・・!?」
グレンスはというと、俺よりも大きなショックを受けた様子で、何だか悲しげだった。
呆然としてしまったが、どうやらまだ森の中での戦いは続行している最中の様で、更には後ろから奴らが迫る気配を肌で感じ、すぐに我へと返った。
「グレンス! こっちです!」
彼女の手を引き、戦いが起こっていない森の中に紛れようとしたその時だった。
洋館の屋上から大男が黄金色のオーラを纏って一直線に落下して来た。
「まずい!!」
俺はグレンスの肩を押し、奴の攻撃範囲内から退かせ、迎撃態勢を整えた。
だが、上からの重力加速を伴った攻撃に耐えられる訳はなく、何とか避け、そこに反撃しようとするも、簡単に防がれる。
「随分と早いじゃないか、破沙羅」
「ここが我らの城だということを忘れているのではないか?」
「はっ、こんなジメジメして薄暗い空間が城とは、御大層な趣味をしているな。いや、お似合いだと言うべきかな?」
傍から見れば双方とも笑いながら戦っている様に映るだろう。しかし、俺の笑いは苦し紛れのもので、正直余裕は無かった。
チャクラ解放によって、速度が増した蹴りをギリギリで躱し、殴りをスレスレで避けていた。そうこうしている間に他の覚醒者達も集まり始め、状況は厳しいものになっていく。
後ろではグレンスがウラノスでテロリストの覚醒者を倒してはいるが、全く光明が見えない。
一旦破沙羅と距離を取り、息を整える。だが、それが誤りだった。
破沙羅は狙いを覚醒者の相手をしているグレンスに変え、そして黄金色のオーラを強めた。
「グレンス!」
彼女の名前を呼ぶも、森の中、洋館から響く銃撃音で掻き消される。
「《水煙》」
破沙羅に攻撃を仕掛け、妨害するよりもグレンスを助けた方が早いと算段を付けた俺は彼女に《速度上昇》で接近する。
全てを焼き尽くす青白い炎が迫り、そこで初めて《水煙》に気付いた彼女は迎撃しようとするが、それは駄目だ! 彼女の魔法も強力だが、マニプーラ・チャクラ解放状態での《水煙》には敵わない。
炎が届くよりも、彼女がウラノスによる魔法を発動させるよりも早く彼女に到達した俺は、彼女の華奢な身体に体当たりし、《水煙》の攻撃範囲から脱出させた。
《念動力》で予め近くにあったテロリストの死体を集めておいた俺はそれを盾にするもその尽くが一瞬で灰となり、炎とほぼ同じ速度で後ろへと跳んだ俺にも切迫して来る。
「滉穎!!!」
彼女が俺の名前を叫んだ気がする。彼女に名前を呼ばれるのは、とても心地良かった。
それが最後の活力となり、俺は「電影」を召喚すると、《電磁加速》させた矢を放った。
それは溶けることなく炎の中を突き進み、破沙羅へと迫った。驚き、《水煙》の操作を手放し、おかげで少々威力は弱まったが依然として強力だった。
遂に、俺に《水煙》が到達しようとするが、その前に爆発物を奴らからくすねていた俺はそれを投擲し、爆風を生み出した。直接焼かれることは無くなったが、その強大な威力を伴う爆風で俺は洋館の壁を破壊しながら飛ばされてしまった。
「がはっ」
どれくらい壁を突き破ったのだろうか、洋館を貫通し切ることはなく、大理石の様な壁にひびをいれて俺は地面に臥した。
「グ、レン・・・・・・ス」
彼女の名前を口ずさみ、己を奮起させようとするも身体の方が既に限界に近く、そのまま意識を手放していた。
渾身の一撃を放った破沙羅はチャクラの全力解放と大量の魔力を消費する《水煙》の反動によってしばらく動けずにいた。
「仕留め損ねたか」
周りにいるカーリーに名を連ねる者達は今のであのエレメンターが死んだと思っている様だが、破沙羅は直感的に分かった。
彼はまだ生きている、と。
一方、アスタグレンスは呆然としてその場に座り込み、テロリスト達に囲まれていた。
「滉穎、そんな・・・・・・」
先程の光景は、奇しくも十年前のあの時と状況が類似していた。滉穎ではなく、侍女。炎ではなく銃弾ではあったが、一つだけ共通していることがあった。二人共、自分を守るために犠牲になった、ということだ。
それは、アスタグレンスに十年前の記憶を想起させるには十分で、彼女は再び己の力に絶望していた。
また・・・・・・また天災のせいで人を死なせてしまった。人民を守るべき立場にいる自分が。己を守ろうとしてくれた人を自分が。
いったい、何回繰り返せば良いのだろう。生まれた時からそうだった。自分の周囲では天災が訪れ、大切な人に不幸をもたらす。それが辛くて死を望むこともあった。それでも、皇族の義務を果たそうと、死なせてしまった人のためにも、己の欲望を殺し、ただ・・・・・・ただひたすらに研鑽を積み、強くあろうとした。天災を跳ね返せる程に強く。
だが、また一人死んだ。きっと、天災の運命に巻き込まれて死んだ。自分のせいだ。
アスタグレンスの胸中には、後悔と悲しみが渦巻き、それはやがて天災と、目の前に展開している殺人者達への怒りへと変わっていく。
この人達と天災に何の違いがあるのだろうか。いや、きっと変わりはない。その存在が人々に恐怖を与え、死を与える。
ならば、せめて・・・・・・せめてここにいる人でなしを皆殺しにし、彼の後を追おう。
そうだ。だから、思い出せ。
思い出せ。十年前に封印したあの感情を。あの炎を・・・・・・。
アスタグレンスは怨嗟の呪文を紡ぎ出す。
「《Unleash blazing heart》」
怨み、怒りが籠もったその声は怨嗟のものであったのだが、魅惑的な響きを辺りに響かせた。
「《I will offer cardinal petals to sad memory.
I will sacrifice farewell petals to past I gave up》」
テロリスト達は思わずアスタグレンスの声に魅了され、動けずにいた。唯一、少し離れた場所にいた破沙羅を除いて。
「《Though time erases memories, the fire inside will never die》」
ここで初めて異変に気付いた破沙羅が声を荒げ、配下の者達に向かって何かを叫ぶが、それが彼らの耳に入ることはない。
「《A blood flower shines a ray of light and gives you the graves》」
アスタグレンスの周囲には紅い鬼火が浮かび上がり、彼女を守る様にして展開されていた。
彼女の髪の色が変わったのか、それとも鬼火の色が反射して彼女の色が変わった様に見えるのか、美しい銀髪は真っ赤な血を浴びた様に紅く変化していた。
「《Dye with my Scarlet》」
アスタグレンスの眼は酸化した血液の色を帯びていた。
その瞬間、彼女の周りにいたテロリスト達は突然もがき苦しみ出した。
ある者は鬼火に焼かれ、骨の髄まで灰となり、またある者は周囲の熱された空気を吸い込み、喉を焼かれて水を求めながら死んだ。そして、またある者は体中の水分が蒸発することにより、ミイラへと変わりながら死に絶え、然る後に炎の依り代となった。
その光景はまさに、地獄と形容するに相応しく、離れた場所にいた破沙羅以外のカーリーは例外なく灰へと変わり果てていた。
この光景を出したのは、アスタグレンスの固有領域、《無間地獄》。八熱地獄の最下層である無間地獄の名を冠した彼女特有の領域展開魔法。彼女の本質的な力を具現化したもの魔法であった。
彼女は僅か七歳、つまり十年前のアスタリスク事件において、怒りを介してこれを顕現させた。
エレメンターの中でも、固有領域を発動させるのは至難の技であり、せいぜい数百万人に一人といったところだ。
しかし、アスタグレンスは喜ばなかった。
自身の固有領域、《無間地獄》は周囲の人を余さず燃やし尽くし、自分を孤独にさせる、そんな魔法だったから。
・固有領域
エレメンターが持つ魂の本質的な力を解放し、それを自分の周囲に領域展開したもの。固有領域展開中は身体能力が著しく向上したり、魔法の威力、効果が甚だしく増強したりするが、持続時間はあまり長くはなく、魔力量に依存する。
発動条件は様々であり、感情の爆発であったり、悟りを開いたり、外部からの干渉によるものであったり、封印されていた力を解放したり、などなど。基本的には十人十色である。
魔法の分類としては範囲魔法(領域展開魔法)に分類されるが、威力や効果、範囲などが通常のそれとは大きく異なるため、固有領域と名付けられた。




