表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
欠陥姫の嫁入り~花嫁候補と言う名の人質だけど結構楽しく暮らしています~  作者: バナナマヨネーズ
番外編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

77/89

ジークフリートとシューニャ(2)

「そんなもんついてねーよ……」


「は?」


「だから、俺に股間のものなんてとうにないっつーの!!」


 驚きの表情で固まるジークフリートを見たシューニャは、灰色の髪を掻きまわした後にメイド服を捲り上げて一気に下着を下ろしていた。

 ジークフリートは、シューニャの行動に驚き、目を見開いたまま固まってしまっていた。

 

 痛々しい歪な傷跡を見たジークフリートは、眉をしかめた後に言ったのだ。

 

「すまない……」


 まさか、謝られるとは思っていなかったシューニャは、目を丸くしてからそっぽを向いて言ったのだ。

 そうしながら、昔のことを思い出していたのだ。

 小さい頃、闇の組織に売られて、組織の大人たちが、シューニャがこのまま男らしくなるよりも、少女じみた容姿のままの方が何かと都合がいいと考えて、シューニャに処置を施した日のことを。

 そして、処置のお陰か声変わりもなく、少女じみた姿を今のところ保てていたのだ。

 

 シューニャが少女のような容姿をしていたとしても少年であるにもかかわらず、一国の王女の代わりとしてテンペランス帝国に送られたのには、こう言った背景があったからだった。

  

 

「ふん。俺以上に安全な人間はいないって理解しただろ? 腕も立つし、この姿なら大抵の場所でお姫様を守れる」


「そう…だな。俺が傍に居られないときなどそうそうないが、その時は……頼んだ」


「おうよ」


「ところで……。誰かが見たら誤解するからそろそろスカートを―――」


 そこまで言ったところで、ノックの音と同時にセドルが部屋に慌てて入ってきたのだ。

 

「陛下! 大変です!! おうじょで…………。って! ええええーーーーー!! ちょ、ちょっおおおお!! シューニャさんに何してくれてるんですか!!」


 そう言って、シューニャがジークフリートに向けてスカートを捲り上げている後ろ姿を見てしまったセドルは、大声を上げていたのだ。

 それに対して、ジークフリートとシューニャは、面倒なことになったという顔をしながら視線を合わせたのだった。

 

 すると、二人は同時に言ったのだ。

 

「そこのメイドが突然スカートを捲ってきたんだ」


「皇帝さんが、俺にスカートを捲って見せろって」


 二人の言葉を聞いたセドルは、主君を信じたい気持ちと、恋情を抱く相手を信じたい気持ちで揺れた結果、後退りながら迷案を口にしていた。

 

「陛下もシューニャさんも、どちらのことも信じたいです……。でも、お二人の食い違いをどう処理していいのか私には決めかねます。ですので、王女殿下に相談させていただきますーーーー」


 そう言って、駆け出していたのだ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ