第七章 真実と隠された心の叫び(6)
ジークフリートは、最初に王子に罰を与えることにした。
王子を刃こぼれの酷い剣で散々斬りつけた後に、舌を抜いて両目を抉りだしたのだ。
全身から血を流していた王子は、何事か呻いた後に、事切れたのだった。
次に、王妃に罰を与えることにしたジークフリートは、王妃に猿轡をした後にその四肢を鎖に繋がせた。
そして、鎖の先を馬の鞍に括りつけるように命じたのだ。
準備が終わると、猿轡で口籠るようにして悲鳴を上げる王妃を無視し、騎士たちに命じて、馬の体を鞭で打ったのだ。
すると、驚いた馬は四方に走り出したのだ。
王妃は、四肢を四方に向かってバラバラになって逃げようとする馬に引っ張られたのだ。
その結果、四肢が引きちぎられて事切れたのだった。
その次に罰を与えることにしたのは、ロザリーナだった。
ジークフリートは、無言でロザリーナの指の爪を剥いだ後に、丁寧に一本一本指を切断していった。
両手が終われば、両足も同じように爪を剥いだ後に切断したのだ。
そして、血を流す手足の指を真っ赤になるまで熱した鉄を押し付けて焼いた後に、手足を用意させた万力でぎりぎりと締め付けて潰したのだ。
それには、見ている者が悲鳴を上げて目を背けたほどだった。
それでもジークフリートは、淡々と作業でもするかのように刑の執行を続けたのだ。
手足を潰されたロザリーナは、ずっと上げていた悲鳴も上げられないほど衰弱していた。
ジークフリートは、虫の息のロザリーナはその場に放置して、今までの刑から視線を逸らさせないように拘束していた愚王に視線を向けたのだ。
そして、愚王には、王子に与えたように、刃こぼれの酷い剣で何度も死なない程度に切り付けて、そのあとに、ロザリーナと同じように、手足の爪を剥いで切断し、その断面を焼いてから、万力で手足を潰したのだ。
それが終わったら今度は、王妃と同じように四肢を鎖で繋いで馬で引かせた。
しかし、王妃とは違って、四肢が千切れる手前で、鎖を外したのだ。
虫の息となった愚王とロザリーナを処刑台に並べて鎖で繋いだジークフリートは、冷たく低い声で言ったのだ。
「これからお前たちは、死ぬまでここに晒すこととする」
そう言って、ジークフリートは、処刑台を降りたのだ。
死にそうで死ねない、そんな愚王とロザリーナは、声にならない声で「ころ……して……。し…にたい……」と懇願したのだ。
そんな二人にジークフリートは、冷たく暗い声で言ったのだ。
「お前たちが言ったのだ。命だけは助けてくれと。だから止めは刺さない。ゆっくりと苦しみの中息絶えよ」
そう言って、ジークフリートは、その場を後にした。
その後、ロザリーナは、刑の執行後、三日で事切れた。
愚王は、驚くことにその状態でしぶとく生き永らえるも、五日目の夕暮れ時に息絶えたのだった。




