表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神を好きになった平凡の勇者は、最強となる。  作者: 常陸氏治
二年も想って
3/5

救いのない者達

目を開くと窓ごしから

陽光が挨拶するように

家具など明るく美しいく輝き、

(ウグイス)(さえ)ずる音色。

(いい朝だな。

少し高かったけど、

良かった。)

この宿を選んだのは相棒の

小田白鵺(おだはくや)

俺は、安さ重視の宿を選んでいて

窓がなかったり

汚かったりしたから、

わたしが選ぶなんて言ったの

だろう。

(さて、顔を洗うか。)

腰を上げ洗顔所に向かおうとする。

「あっ、おはよう。」

ドアノブを回し開くと

白鵺は、本を閉じ挨拶する。

「おはよう。」

俺も挨拶すると

微笑み閉じた本を再び

没頭タイムに入る。

洗面場でゆっくり

携帯用の木の櫛で髪をとかして

洗顔して携帯用の歯磨きブラシで

順にやっていく。

(いつも起きて毎日

やってるけどものすごい

億劫だな。)

次は部屋に戻り着替いを

終える。

準備を終え白鵺と一緒に

チェックアウトを済ませ

近くの喫茶店で朝食を取る。

向かい席は、白鵺で

注文したコーヒーとモンプランを

食事しながら談話する。

「う~ん♪

この絶妙なタイミングの

変化・・・おいしい!」

白鵺は、女の子らしく

ケーキに夢中。

モンプランがそんなに

美味しいのか疑問を持つが

俺も口に入れると・・・

「・・・美味しい!?」

な、なんだろう?

今まで食べたことない

このモンプランは!

もはやモンプランを越えた

モンプラン。

(・・・語彙がない表現にも

あるな。)

そして白鵺は、そんな俺を

両手で頬杖で

嬉しそうに見ている。

「実はここで調理しているの。」

調理・・・そりゃ、

ここで作るだろう。

「モンプランは、完成してから

どんどん風味が悪くなるの。

つまり直ぐに調理して

食べないと

このモンプランが出来ないって

ことなの?」

確かにこの味は別格だ。

もしかしたら、旅に付いてきたのも

このケーキを食べるためかも

しれない。

なら、俺がお店などテキトーに

選んでいたけど

本当は他にも行きたかった

所もあったかもしれない。

・・・これからは、物見遊山(ものみゆさん)でゆっくりしよう。

相棒と他愛もないこと

話ながらそう決意するのだった。


噂の洞窟、近くにある

村にたどり着き

飲み屋など情報収拾していく。

宿に戻り相棒に情報を伝え

探索は早朝に決行。

翌日。

喫茶店で朝食を済ませ

お店を廻ると伝えると白鵺は、

一瞬ポカンと放心状態になり

次は頬を赤らめて

「えへへ!」

っとスゴく嬉しそうだった。

まったく・・・素直じゃないなあ。

外に出て地図を開き

歩く白鵺についていく。

(昨日の情報によると

洞窟にはドラゴンが眠っていて

前に騎士など討伐に向かったが

戻ってこなかった。

俺が最初に手に入れた女神がいる

情報は、間違ったのか?)

恐らく洞窟が最も近いこの

村の情報は、信憑性は高い。

最初の情報を

遠い場所にまで渡るころには

間違った情報に変わった。

「ねぇ・・・ねぇたら!」

「え?」

俺の袖を引っ張り

不機嫌の相棒。

「またー、考え事をしていた

ようだけど?」

「す、すまない。」

「・・・いいけど、

それより洋服屋に入ろうよ。」

不機嫌だったのが

すぐ笑顔になり腕を

引っ張っていく。

店内は、洋服など所狭しと

ありながら洋服を彩り並べていて

芸術のような空間だった。

(スゴいな!)

「ねぇ、ねぇ!

これとこっちだけど

どっちがいいかな?」

フリル多め白のブラウスと

黄色のブラウス。

どれ似合うか想像して・・・

よし決めた!

「どれも似合うよ!」

「えー、そんなテキトーな

事を言うのぉぉー!」

「いや、考えているよ。

このフリルブラウスは、

性格がよく現れたようで

似合うだろうし、

この黄色のブラウスだと

明るい色だから

優しい性格の人だと

さらに相乗効果的に

魅力的になるよ。」

「・・・・・。」

熱弁して飽きられてしまった!

確かに少し自分でも

冗長だったのを理解している。

「そ、そう考えていたんだ・・・

それじゃ会計を済ませにいく!」

意外な反応だった。

照れと笑顔のままレジに

持っていく。

そして次のお店でも同じ

やりとりをするのだった。

そして買い物を済ませると

武器屋に入りある程度の武器を

購入して雑嚢に入れ

次の道具屋でアイテムを購入して

これも雑嚢に入れる。

相棒も同じく必要なアイテムを

購入してリュックの中や

懐に入れる。

これで準備は終了。

村を出て南方にある

険しい山には勾配した道と

呼べない道を駆けていた。

お互い厳しい特訓を乗り越え

いまさら一般的に険しい道など

勇者にしたら安全な道と同義だ。

およそ一時間ちょっとで

目的のスターダスト洞窟の

前に到着。

「ここが噂の洞窟か。」

入口は5メートルぐらい高さあり

最寄りの村ではドラコンが

潜んでいて

女神いると情報は無かった。

だけどもう一度会いたい・・・

その気持ちだけでどんな

情報でも確かめにいくしか

方法が思い付かなかった。

「よし!

わたしが前に行くから

付いてきてね。」

白鵺が剣を抜き進もうとする。

「ま、待ってくれ!

俺が前に出て・・・」

「ドラコンが住んでいて

複数の騎士を屠るんだよ!

ここは、選ばれた聖なる勇者(セイクリッドブレイブ)が前線で

次世代型勇者(ネクストブレイブ)が後方だよね。」

セイクリッドブレイブは、

国王が真の勇者と認めた者だけに

与え

その実力は、魔神や神など

人類からしたら絶対的な存在に

唯一に戦える。

そしてネクストブレイブは

騎士団や教会など任命した

セイクリッドブレイブは

候補生のような勇者だ。

主に魔物の戦闘や護衛などやる。

有事の際にはセイクリッドブレイブ

のような任務も受けることもある。

つまり騎士のような任務と

対して変わらない。

そのネクストブレイブが俺で

小田白鵺がセイクリッドブレイブ。

「・・・そうだな任せたよ。」

「うん、任された!」

親指を立て笑顔で答える相棒に

俺も返す。

そして慎重に歩を進む相棒に

俺は、付いていき

周りを警戒しながら進む。

天井から黒い物体が

一斉に蠢く(うごめ)たのは

[コーモリ]

小さな羽に倍以上をある球体の顔に

短い足のモンスター。

白鵺は、そんなコーモリを

なんの妨げにならない。

「うーん・・・眼が赤くって

綺麗で可愛い形なのに

少し凶暴なんだよね。」

歩を緩めず構えなど取らず

単純な作業のように

剣で斬っていく。

「そうだな。

血を牙で吸収していき鋭くなる

ようなことや襲ってくるような

ことがなかったら

ペットにしたいよな。」

俺の方に突破する前に

全部屠っていく白鵺。

危険なモンスターは、

いないと少し警戒を緩んでいた

俺達に中級雷撃魔法

閃光一線(ライトニング)

6発がまっすぐ駆ける。

いくらかコーモリも貫き

速度落とさず向かってくる。

「ファッ!」

剣での横薙ぎで

発生する余波。

その余波は、かまいたち。

此処にいる全てのコーモリを屠る。

風の刃は、閃光一線(ライトニング)を対消滅。

奥から音もなく現れるは

巨人サイズのコートが揺らめく

ように動くモンスター。

「ここには、ゴゥストも

いるのね。」

今度は歩を止め白鵺は、言う。

ゴゥスト。

亡くなった者の消えないほど

強い怨念の魂は、

この現世に分裂していき

大気中に漂うマナーが

怒りの炎を宿る魂を汚染していく。

そして、あの異形で

虚無な存在と化す。

(あのモンスターが多いとなると

原因は戦争か悪心だけの存在、悪魔の悪行だろうか。)

考えるより奥に行けば

分かることだな。

「俺も加勢する!」

広範囲の雷撃魔法を詠唱しようと

したが手を横に制止させる

白鵺。

「大丈夫。

すぐに還すから!」

そして手を前に向けそして・・・

「ハァッ!」

上級雷撃魔法

荒れ狂う雷の宴(サンダー・ブラスター)

掌から魔方陣が展開して

荒ぶる雷がゴゥストを貫く。

次々と雷が放っていく。

雨霰(あめあられ)いかずち。

「―――――」

声なき声の悲鳴・・・が

聴こえた気がした。

(その魂に安寧を。)

俺は、黙祷する。

魂が複数に分かれモンスターに

自然発生した。

(名前も姿も何もかもが

知らないけど、

こんなされる事なんて

ないはずなんだ。)

ゴゥストは、触れることできない。

逆もしかり。

攻撃は先の中魔法のみ。

謎の言語で詠唱して襲ってくる。

そして対処は浄化する神官などの

聖なる力か魔法のみ。

(神官どもの言葉では

浄化して救えるのは

我々のみと言っていたが

・・・疑わしい。

あのとき苦しいそうにもがき

消えていくのが救いかよ!)

「・・・行こうか。」

俺があのときを思い出している

うちに終わったようだ。

白鵺もやるせない寂しいさを

感じている。

「・・・・・ああ、」

ありがとうと言いそうになった。

救われなかった魂は、

きっとそう言っている。

(そんな綺麗事を言っていい

はずがない。

苦しい気持ちで倒した白鵺にも

あの魂にも冒涜な発言を。)

俺達は、巨大なクレーター出来た

地面を踏んで進むのだった。




長かったですけど

続き出来ましたどぉー!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ