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便利な道具

 「いや、ちょっと待って、勇者とか急に言うから驚いたけど、よくよく考えれば、嘘っていうのがまるわかりね。」

 「いや、そうなるよな、でも俺はれっきとした勇者なんだ。」

 「そもそも、勇者が適正闇ってどういうことよ、そんなの勇者じゃなくて魔王ね、とっとと言いなさい、勇者なんて嘘ついてごめんなさいって。」

 「なら、俺が勇者だという証拠を見せてやろうちょっと待ってろ、今探すから。」

 ・・・あれ、待ってそういえば何もない、鞄には素材とお金がぎっしりと入っていて、ほかに物が入りそうなスペースがない、やばい待ってこのままだと俺、勇者じゃないみたいになる。

 「遅いんですけど、早くしてくれない、まさか無いなんてことは無いわよね、あんなに自信満々に証拠を見せるとか言ってたのに、あれぇ。」

 「あった、勇者の証拠、まったく使い物にならなくて鞄の奥底に眠ってた、見ろこれが証拠、聖剣だ。」

 セレナはその政権と言われた剣をじっくり観察し口を開く。

 「いや、何その光と闇が混ざったみたいな色は。」

 「セレナ、勘いいなその通りこれをもらった時に勇者として反応はしたみたいなんだが、どうにも使えなくて魔力注いだら、聖剣が黒っぽくなって普通に剣として使えなくなったんだ、剣降ると周辺が吹き飛ぶ半径5メートルぐらいの聖剣以外のものがあらかた吹き飛ぶ、いやーほんとあの時は焦ったわアンデットに実験させてよかったよ、おかげで死ななずに済んだ。」

 「もうそれ、魔剣じゃない。」

 「いや、半魔聖剣が妥当な感じじゃないか。」

 「まあそこは、どうでもいいけど、とりあえず聖剣なんて世界に一本しかないものを見せてもらったし、あなたを勇者と認めるわ。」

 「それじゃあ、行きますかダンジョン」

 それから、トオルたち一行はダンジョンの、すぐ手前まで来て気付いたことがあった、入り口が塞がっていたのだ。

 「うん、あれやろう上級魔法、アンデットクリエイト、聖剣持って入り口でフルスイングしてこい。」

 「何この状況、聖剣が武器から道具に成り下がった瞬間を見てしまった、昔の文献では神具なんて言われてた時もあったのに、かわいそうな聖剣もとい半魔聖剣、とゆうか聖剣ですらなくなってる。」

 とてもシュールな現状に、本音が出ていた。

 そして。

 ドォォン、と森に響き渡る爆音が聞こえた。

 「よし、道も完成したし行くぞ。」

 トオルたちが中に入ると、入ってきた入口がまた、塞がってしまった。

 「どうやら、あの壁ぐらいは突破できないとこのダンジョンのモンスターに、ダメージを入れるのに、まだステータスが足りないからきてはダメって、ことみたいね。」

 「ダンジョンなのに、ずいぶんと優しいんだな。」

 「そうでもないみたい。」

 その後、先行していたセレナが戻ってきて、こう言った。

 「たぶんさっきの、爆発音でモンスターが集まってきてる、8は確実にいるわ。」

 「まあ、ゴブリンだけど。」

 「じゃ、そこ行ってそいつら片付けてくるわ。」

 「中級魔法、デットライン。」

 「あのさ今思ったんだけど、ゴブリンくらいなら私のスキルで、どうにかなったんじゃない。」

 「モンスターの、呻き声でさらに、モンスターがよって来るだろ」

 「よってきたモンスターも、スキルでどうにかなるんじゃないかしら。」

 「あ、確かに」

 その後、実際に試したがとにかくうるさいので没になった、それから時間と階層が飛びここは14階、敵もだいぶ強くなり、実は内心楽しいトオルとそろそろ休憩したいセレナだった、なぜこんなにも、持ちに差があるかというとトオルは無双しているので歯止めがきかず楽しいから狩る、というのを14階までやり続け、トオルが歯止めがきかないからといってどんどん階層を下って行くのを見て、そろそろ休みたいと思うセレナ、こんな経緯で今二人は真反対のことを思っているのだ。

 「よっしゃ、これレアドロップじゃね売ったら高そう、これだけお金があれば勇者やめて隠居生活なんてことも。」

 「ねー、まだやるのこれ正直そろそろ休みたいんだけど、ほんとに。」

 最初は止まらないとわかっていたようで、冗談ぽく言っていたがだんだん口調が悪くなっていき今は、ため息なども交じって。

 「はぁぁーやぁくぅ、休ませろー。」

 「分かった分かった、休む、休むから、ここのフロアボス倒したら、な。」

 「分かった、なんでもいいから早く終わらせてね。」

 「おっ、いたいたフロアボス、今回は何で倒そうかな。」

 そして、トオルは口元で悪魔の笑みを浮かべながら、こういった。

 「あれやろう、半魔聖剣フルスイングアンデット爆弾、略して半剣爆弾。」

 トオルはこれでもか、というドヤ顔をしたがスルーすればいいのもをセレナは言ってしまった、言ってはいけない、一言を。

 「何その、ダサい名前。」

 そして、セレナは後悔した、その後機嫌が悪くなったトオルはこのフロアボスに、見ているだけでも気分が悪くなるようなえげつないな殺し方をした、それが終わると丸で何もなかったかのようにこっちに顔を向けて、こういった。

 「セレナ、びっくりだねモンスターが勝手に死んでったよこんなこともあるんだね。」

 その時セレナは、言うまでもなくただ頷くことしかできなかった、そして休憩時してる時も機嫌が悪く、心ちっさと思っていた、セレナだった。

 「次15階よ、今日はここまでにしていったん帰らない。」

 「そうだな、明日また15階からってことで今日は帰るか、帰ったらどうしようか・・・ん、ちょっと待てよセレナ、お前町に入れなくないかスキルのせいで。」

 「あ、確かにトオルにスキルの効果が効かないから忘れてたけど、王都の人って確実に私より弱いわよね、それだと王都に入ったら一大事になるわ。」

 「じゃあ、俺が王都に行って買い出ししてくるからお前ダンジョンの前のとこでテント張って待ってろ、明日は最下層まで行くから、いろいろ買ってくる。」

 「また簡単に最下層とか言っちゃって、まあ勇者だし行けるんだろうけどさ油断は禁物だよ。」

 「だから王都まで戻って準備するんだろうが、まあお金の心配はいらないから必要そうなもの手あたり次第買ってくるわ。」

 「手あたり次第って、いやな予感しかしないわ。」

 その、2時間後、セレナの予想がぴったりと的中しているトオルが帰ってきた。

 「ねえ、あんた本当に手あたり次第買ってきたわね。」

 「そうだが、何か問題であったか。」

 「問題しかないわ、常識的に考えてほんとに買ってくるわけないでしょそういうのは普通冗談で言うのよ、まあいいけど何買ってきたの。」

 「まず、回復薬、魔力薬、魔力凝縮爆弾、魔道展開デコイ、設置拘束具、投擲拘束具、などなどほかにも盛りだくさんだ、とにかく全部使えそうだったから買ってきた。」

 「それと、ステータスの更新をしてきました。」

 「そんなこともしてきたの、でどんな感じだったの。」

 『レベル22』

 『物理攻撃力 100』

 『物理防御力 75』

 『魔法攻撃力 16300』

 『魔法防御力 11420』

 『魔力量 42700』

 『魔法操作センス 68350』

 『スキル』

 『弱体効果必中』『全弱体効果無効』『闇系統魔法使用魔力激減』『闇系統魔法詠唱時間激減』『闇系統魔法効果範囲拡大』『闇系統魔法複数同時詠唱』『五式系統魔法単独詠唱』『闇系統魔法下級・中級・上級魔法陣省略』『闇系統魔法効果上昇』『魔法劣化無効』『特殊迷彩』

 「で、レベル1のときはどんな感じだったの。」

  『レベル1』

 『物理攻撃力 70』

 『物理防御力 50』

 『魔法攻撃力 8400』

 『魔法防御力 6250』

 『魔力量 15800』

 『魔法操作センス 26700』

 『スキル』

 『弱体効果必中』『全弱体効果無効』『闇系統魔法使用魔力激減』『闇系統魔法詠唱時間激減』『闇系統魔法効果範囲拡大』『闇系統魔法複数同時詠唱』『五式系統魔法単独詠唱』『闇系統魔法下級・中級・上級魔法陣省略』『闇系統魔法効果上昇』『特殊迷彩』

 「本当に、魔法に特化してるのね、このステータスだともはや兵器ね。」

 「じゃあ、明日ダンジョンに行くのを延期してオリジナルの技でも作るか。」

 「あなた、本当に常識を外れていくの好きね。」

 「じゃ、そういうことだからお休み」

 「もう慣れた、私も寝よう。」

 次の日の朝、完全に忘れていた腹パンとともに、朝が来た。

 「ボフェッッ、ヴゥゥゥ、、、。」

 「いつまで唸ってんのよ、早く起きなさい。」

 「殴っておいてなんだその態度は、痛いだろ。」

 「痛くしてるんだから、当たり前でしょなんか文句でもあるの。」

 「もうちょっと、ましな起こし方をしてくれ、いつか内臓が傷ついて多臓器不全(原因物理)、起こしそうな気がするからやめてくれ。」

 「だったら、毎朝別のところを殴るだけにしてあげるわ」

 「なんだそれは、まあいいとっとと技作るぞー。」

 「なんて言ったけど、作り方わからないな。」

 「そもそも、今までそんなことやったていう事例もないしできるわけ...。」

 五分ほど少し心配で見守っていたセレナだが、トオルの楽しそうな顔に否定するのも申し訳なくなり移動しようとすると。

 「ん、どうしたセレナ。」

 「私も好きにするわ、トオルも好きにやってて。」

 「ああ、分かったセレナも好きにしてていいけど、あんまり遠くに行くなよ。」

 「分かってるわよ、てかあんたは、私のオカンか。」

 そんな会話をしながらセレナは木のが木の陰に消えていった

 「完全に一からは難しいから、何か魔法を二つ同時に出して組み合わせてみよう。」

 それから、まずはじめに作ったのがこれ、腐食の魔法とモンスターを液状化させる魔法合わせたやーつ、なずけるなら、腐食水、名前はこんなところがいいと思う、その次に作ったのが幻覚を見せる魔法と、幻聴を聞かせる魔法これは、残像にした、そし、自分のネーミングセンスのなさを自覚して、セレナにダサいと言われたことを思い出し、その怒りで破壊魔法も作った、使ったのは爆破魔法と、広範囲爆破魔法さらに魔力圧縮魔法、この三つを使ったこの魔法は、簡易的な爆弾だ、全部魔法なので持ち物が圧迫されないとゆう利点もある、ここまで準備がそろえばダンジョンも簡単に攻略かなと、テントに戻ってみるとセレナが先にもっどって来ていたようで、夕飯らしきものを作っていた。

 「おー、ありがとな。」

 「あ、トオルこれぐらいはさせて、一応同行させてもらってる身だし。」

 「これ、何で作ったんだどれぐらいおいしい。」

 「何言ってんのトオル、これ食べ物じゃないわよ傷薬よ、傷薬は回復薬と違って、回復量は少し低いけど自動回復がつくのよ。」

 「おーすごいな、そんなのも作れたのか。」

 「よしこれで明日にはダンジョンに挑めるな、それじゃあ明日に備えて早めに寝るか、おやすみ。」

 そしてトオルは、全力で腹パンされる夢を見て激痛とともに目が覚めた。

 「ほんとにもうやめて。」

 そんな悲しい叫びがどこからともなく聞こえてきた。

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