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まさかの勇者

王都周辺の森の中、呻き、のたうち回る魔物に囲まれながら、その場に平然と立っている、永家トオルはこれでもかという程、嫌そうな顔をしていた。

 その原因は、二週間前にさかのぼる、その時トオルはいつもの様に月曜日という、一週間で最も憂鬱な、そして土日がものすごく恋しくなる日がやってきた。

 そんなことを思いながら、学校に到着し、誰にも挨拶せずに、静かに席に座り小説を取り出した、すると後ろから。

 「おはよう永家、 今日もちゃんと学校来たな」

 いきなり声をかけて来たのは、クラスで唯一、トオルと会話する、親友の嘉南浩介、高校に上がってからも、何かと気にかけてくれているらしく、毎朝学校に来て、最初に話しかけてくる、まあ、最初と言っても浩介以外に、話す相手もいないのだが。

 それから数分後、いつも増してだるいなと思っているとだんだんと意識が薄れていった何かがおかしいと気づいた浩介が声を掛けて来たがそんなことお構い無しに意識が体から別れを告げていた。

 そして目を覚ますとそこは、何やら祭壇のような場所だった、それを見た瞬間。

 「何この急展開!? 全く意味わからないんですが?!」

 と思わず心の中で、叫ぶトオル、その後取り敢えずと部屋の探索を始めたが、これと言って目立つ物もなく床に座っていた、すると奥から、人が歩いて来るような音がして、一瞬身構えたが、その必要は無かった。

 「初めまして、 異世界から来た勇者様」

 と、訳の分からない事を言い出す神父らしき人物に呆気にとられてしまったのだ、それからここはどこなんだ?と聞くと。

 「ここは、 王都ウィズダム、 その王宮の地下にある、勇者転生の祭壇」

 それを聞いたトオルは。

 「は? 俺が勇者? なんで?」

 頭にハテナを大量に並べていると、トオルが頭の中の整理をする間もなく。

 「さあさ、こちらです勇者様」

 とその男に言われがまま、服を着替えて、王宮から、この王都に住まう、全民衆に対して。

 「今日みんなに集まってもらったのは、他でもない、今日勇者が誕生したとゆうことを伝えるためだ」

 そんなことを明言していた。

 そして気付いた時には、時すでに遅し、王都中にトオルの名が知れわたり、最近の話題は、トオルこと勇者のことで持ちきりだという始末、挙げ句。

 「これで貴方も立派な勇者だこれからに期待する」

 神父は非常に輝いた目で言ってきたので、これにはもうかなわない、と悟ったトオルは諦めて勇者になった。

 その日の午後、王宮の個室に呼ばれたトオル、この時点でなんとなく予想はしていたが、扉を開けた時の光景は、トオルが予想していた通りのものだった。

 そこには、向かいの席の一番奥に国王とその姫が落ち着いた様子で座っていた、明らかにそんな恰好をしていたのですぐにわかったというわけだ。

 「初めまして、永屋トオルさん」

 意外にも、最初に話しかけてきたのは姫様のほうだで、ちょっと戸惑っていると、姫様は焦ったように。

 「名乗るのが先でしたねすみません、私はリア・エステルこっちが夫でありこの国の王オルガ・エステルです、私のことはリエルと呼んでください」

 簡単な自己紹介をされてトオルも自己紹介をした。

 そのあとこの国が今どんな状況か勇者は一体なんなのかということを聞かされた。

それらの情報を整理すると勇者とは約1000年周期で復活し始める魔物を狩るための存在とゆうこと、そしてその勇者のステータスが毎回おかしいことなどがあった。

「あぁ、こんなに一日が長く感じたのはいつぶりだろうか」

 そんなことを言いながらオルガさんたちと話終わった後に通されていた部屋にあるベッドにつき、早めに寝ることにした。

 次の日の朝、騎士と名乗る一人の男に起こされ、個室にいた。

 「初めまして君がトオルくんだね」

 「はい、そうです、ちなみにここでなにをするんですか?」

 「君のステータスを測るんだよ、まあ勇者なんだから測るまでもなく強いと思うけど、準備できたら言ってね」

 準備ができたことを伝えると部屋の真ん中あたりにおいてある、おそらく石でできているであろう小さなな柱のようなものに手を触れるよう言われ、そこに触れた途端に、周囲がパァっと光り石の上に何かが浮かんできた。

 「おお、すごい、ほんとに魔法だ!」

 こっちの世界に来てから魔法などまったくと言っていいほど見ていなかったので、イマイチ剣と魔法の世界に来た感覚がなかったのだが、ここにきてやっと魔法を見てやっとその実感がわいてきた。

 そしてトオルのステータスを見た誰もが驚きのあまり自分の目を疑い言葉を失った、そう、なんとトオルの適正が闇属性だったのだ。

 「え、なんで」

  次の瞬間つい声がこぼれてしまった。

  すると周りからマジか、や、勇者なのに闇属性が適正かよなどの声が飛んできた。

  そして問題のステータスがこれだ。

 『レベル1』

 『物理攻撃力 70』

 『物理防御力 50』

 『魔法攻撃力 8400』

 『魔法防御力 6250』

 『魔力量 15800』

 『魔法操作センス 26700』

 『スキル』

 『弱体効果必中』『全弱体効果無効』『闇系統魔法使用魔力激減』『闇系統魔法詠唱時間激減』『闇系統魔法効果範囲拡大』『闇系統魔法複数同時詠唱』『五式系統魔法単独詠唱』『闇系統魔法下級・中級・上級魔法陣省略』『闇系統魔法効果上昇』『特殊迷彩』

 と、なんとも勇者らしからぬスキルを持っていた。

 そんなビミョーな空気の中複数の騎士たちが、勇者だって必ずしも光属性が適正なわけではないんだし、こんなこともあると、これまたビミョーな表情で言ってきた。

すると一人の騎士がこちらによって来て、今から模擬戦をやらないかと言ってきたので、その模擬戦をトオルは受けることにした。

 ルールは簡単、騎士団のメンバー三人VSトオル、騎士団はトオルにギブ、と言わせたら騎士団の勝ち、逆にトオルが騎士団にギブと言わせたらトオルの勝ちだ。

 場所は変わりとある闘技場そこで今まさに模擬戦が始まろうとしていた。そして合図の金属音とともに模擬戦が開始された。

まずは騎士団の一人がまっすぐ飛んだ矢のように高速で間合いを詰めてきた、それに驚いたトオルはとっさに特殊迷彩を使った、特殊迷彩とはトオルの持っているスキルで相手から一分程度、魔力感知や視認、気配感知をふせいでくれるすごいスキルである。

 これを使われた騎士団の団員たちはどうしようかと次の作戦を練っていると急に頭の中に、死に際の人間のうめき声のようなものが聞こえた、これは、中級魔法、レクイエム、この魔法は効果範囲こそ小さいもののこうかとしては上級魔法にも劣らない性能だった、だがトオルの場合は別である、効果範囲も広ければ精神的ダメージも普通の魔術師が使ったのとでは比べ物にならないのである。

 そんな攻撃を受けたのだ、顔を真っ青にして泡を吹きかけている者もいた、さらには効果対象としていないはずの人までその効果を受けていた、どうやらトオルも魔法が強すぎるあまり、対象にしていなくとも、その効果範囲にはいると誰彼構わず効果を発揮するようだった、それを見ていたほかの騎士団員はトオルに喧嘩を売るのだけは何があってもやめようと心底思った。

 そのあと、予定もなかったので、一人で自分の能力の検証もかね、広い中庭の端っこで特訓をしていた。

 そこで特訓したことで、分かったことがいくつかある、まずはスキル、特殊迷彩についてだ、このスキルは使用自体には、ほとんど魔力を使用しないものの使うには条件があり、そのうちどれか一つでも条件をクリアすれば任意で発動が可能ということ。

 まずは1つめ命の危機に対面したとき、2つめ周囲に人目がないこと。

 とまあ、こんな感じで条件自体は簡単なのだが、このスキルはCTが、すごく長いことが一番の問題である、正確ではないが、また次に発動するまで30分はかかるようだった。

 次は、魔法の行使、立ち回りについて、基本的にトオルのような闇の魔法を使う魔術師は詠唱や魔法陣展開に時間がかかるので背後や物陰からこっそりと魔法を行使するのが基本だが、模擬戦でわかったとおりトオルの呪文は敵味方問わず効果対象になるので戦闘は一人ということになってしまうが、魔法陣省略と詠唱時間激減のおかげで、それも全く無理と言うわけではないものの、もちろん味方がいて悪いということは全くないんだがな、誰かいないもんか、そんなことを思いながら自室にもっどったトオルは、今日はベッドにダイブするなりすっと眠りに落ちた。

 次の日は朝早くから、少しでも魔法をマスターしようと、純粋に魔力を流し、その量を調節するということをやっていた。すると、トオルを探していたのか複数の兵士たちがトオルを見るなり近づいてきて。

 「今日の昼までに王宮から町に降りてすぐのところにある、フィエ・シェールのところへ行け」

 そういわれた、のだが、大体の場所しか教えられなかったのでそんな分かり易いのかよと騎士が行った後で愚痴をこぼした。

その日の昼、言われたとおりフィエさんのところにむっかた、そして、それを見てかなり驚いた、そのフィエさんの家がこんなにでかかったなんて、その建物は王宮には到底及ばないがそれでもかなりの大きさがあった、それからドアをノックすると、異世界にはいないと思っていた、黒髪の女性が出てきた、その女性は部屋に入るように僕を促した。

 「初めまして、永屋トオルさん、で、あってますよね?」

 「あ、はいそうですけど、やっぱり知ってます?」

 「それはもちろん、この王都であなたを知らない人はいないですよ」

 「もうそんなに知れわったているんですか」

 「それはそうよ、というか、知らない人のほうが少ないんじゃないかしら、まあ、そんなことはいいとして」

 そんなことって、まあいいか。

 「それで今日はなぜ僕を呼んだんですか」

 「この世界の魔法や種族について、教えようと思ってね」

 「はあ、それじゃあお願いします」

 「それじゃあ、まず種族についてだ、まず、種族はそれぞれペアでついになると、いわれている、たとえば私たち、人族そしてついになるとされているのが亜人族、次に炎獣族ついが水獣族、その次が天人と魔人、このように六種族いる、それぞれにかなり特徴があるから見ればわかると思う、そして各種族には生まれやすい属性が存在してね、まあ人族は例外だけど、まあ、亜人は木属性、炎獣は火属性、水獣は水属性、天神は聖属性、魔人は闇属性、ほかの属性だと、無属性がどこの種族からも少ししか、生まれないという、ことくらいだ」

 「次に、魔法についてだ、まずは初級魔法についてだ、初級魔法はそもそも発動に魔力がほとんどいらないから、この世に生を受けたものならだれでも扱える魔法だ、次に下級魔法、これは魔力が50以上じゃないと発動できない、次は中級魔法こっちは魔力が100あれば使えるこれは、ただの一般人でもたまに使えるぐらいだ、そして、魔力が500以上必要な上級魔法これは、本格的に魔法の訓練をしないと使えない魔法で、上級魔法が使える騎士、魔道騎士、魔術師、は一人前と言われる部類だ、次が式系統魔法これはかなり特殊でまず属性によって式の前に付く数字が違う、一から順に、火、水、木、光、闇、無、になっている、さらに、この魔法にはかなりの魔力が必要で、詠唱に参加できる人数は6人まで、その魔力の合計値が5000を超えなければいけない、そして最後の魔法ゼロ魔法、これは必ず一人でやらなければいけない、理由は分からないが六大神が、関係しているといわれている、とまあ魔法についてはこんな感じだ」

 「魔法について何か質問はあるか」

 「じゃあ、その途中で出てきた六大神ってなんですか」

 「六大神はその名の通り六の神のことを示しているまずはじめに知識の神、黒狐(コクコ)、だましの神青蠍(アオサソリ)、剛腕の神赤猿(セキエン)、潜伏の神影蜘蛛(カゲグモ)、晴天の神白犬(ハクケン)、暗躍の神裏狸(ウラダヌキ)六大神はこれで全部だ」

 「ほかに何かあるか」

 「いえ、大丈夫です、ありがとうございました」

 そう言い残し、トオルはその場を後にした、王宮にもっどってからトオルは、約一週間と数日程度、毎日魔法の練習に励んでいた。

 そんなある日急に国王に呼ばれた、すると国王は今日中に貴君にはここを出発してもらう、目指すはここの近くにあるウルド森林のダンジョン、約100階層まであるといわれているものの攻略をしてきてほしいと頼まれた

そして俺はそれをしぶしぶながら請け負った、その午後トオルは王都をたった。

今回が初投稿の、弧上ノですよろしくお願いします。

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