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プロローグ

DJバトル物のラノベです。

と言ってもDJ同士がテクニック競うとかでなく、DJで怪物と戦うと言うちょっと変わった物語ですが、良ければ読んでみてください。

 業羅——人間のねたみや欲望が核になる事によりこの世に現れたその怪物たち——は体中にできた無数の口から怒号を発しながら、脳天にできた一つ目で校舎を、その前に集まった生徒達を、恨み、睨み殺すような形相で見つめていた。


 悲鳴があがった。その怪物たちが身体を大きく振るわせる度に体から千切れ飛び出して来る、ゼリーのような塊が地面に触れると、それは獣の叫び声のような音を立てながら爆発をした。


 その音に校舎は揺れ、窓ガラスが割れた。

 みんなの悲鳴が聞こえた。


 それを聞いて——僕が何とかしなきゃと、僕は思った。

 今ここでそれが出来るのは僕だけなのだ。

 僕がやるしかないのだった。


 だから、僕、高見カケルは、校庭で暴れる業羅の前に立ち、正直少し震えながらも、その決心を固めていた。


「さあ、カケル君。あのブースに上がって、君が私の業羅達を楽しく踊らせてごらんなさい」


 業羅の上の空高く、僕を挑発するように、ヒステリックな笑い声とともに叫ぶ女の声が聞こえて来た。


 挑発のようなあの言葉の通りにしなければならないのはくやしいが——そうするしかない。

 今、業羅を止めれるのは今は僕しかいない。

 あの女の言う通りなのだった。

 僕がやるしかない。

 僕が止めるしか——僕が業羅たちを踊らせるしかないのだった。

 今ただ一人この場に残されたDJである僕が——パーティを始めるしかない。 


 なので僕は……


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