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2(???視点)
殺伐とした世界に身をおいて何年経ったか
だが、この世界を俺は嫌いではない
この世界は力だ
底辺からかけ登り
やっと、ここまで来た
これ以上は望まないがいつも何か足りん
「会長!どうされました?」
「いや、何でも…」
少しボーッとしていたか…
眉間を揉んだ
「そうですか」
その言葉を最後に目線を窓にうつした
雨の滴が右から左下に流れる
ふと、何かが目に留まった
「止めろ!」
車が急停止したのをみて、傘を持ってドアを開けた
目に留まった所に立った
「お前死ぬ気か?」