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一瞬の永遠 ―光のゆくえ―  作者: 住良木薫


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4/4

SCENE4

数年後。

とあるギャラリーで、大石陽向の個展が開かれている。


タイトルは**『My Light』**。

会場には多くの客がいる。その中に、少し成長した少年・翔の姿や、霧島玲子の姿もある。


大石は、客たちと談笑している。その表情は、かつての太陽のような明るさを取り戻している。


大石がふと、会場の一番奥にある、特別な展示スペースに目をやる。

そこには、一枚だけの写真が飾られている。

それは、**「湊の最期の写真」**だ。

痩せているが、酸素マスクを外し、この世の全てを許したような、最高に穏やかな笑顔。


そして不思議なことに、その写真の端には、**窓の外から差し込む「オレンジ色の朝日」**が写り込んでおり、まるで湊が光に包まれているように見える。


大石がその写真の前に立つ。


大石「……やっと、現像できたわ」


大石は写真の湊に向かって、小さくウインクをする。


大石「お前、やっぱ男前やな。……俺の次にな」


その時。

写真のガラスに反射して、大石の背後に「誰か」が立っているのが映る。

制服姿の、17歳の湊だ。

幻影かもしれない。でも、確かにそこにいる。

鏡像の中の湊が、大石の耳元で囁くように口を動かす。


湊(声のみ・エコー)『……またね、陽向』


大石は驚いて振り返るが、そこには誰もいない。

ただ、温かい風が通り抜けたように、飾られた写真がカタッと小さく揺れる。


大石は、誰もいない空間に向かって、ニカっと笑う。


大石「おう。……またな、湊」


『一瞬の永遠 ―光のゆくえ―』[完]


以上で「一瞬の永遠」シリーズ完結です。

感想、お待ちしております。

また今後とも、よろしくお願いいたします。

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