第3話:操(みさお)クライシス
1:セレナのかわいさ自覚
セレナ(元・見浦アルト)一行は、魔王の手がかりを求めて「温泉都市ノマド」に到着した。街は温泉が湧き、あちこちから湯気が漂う賑やかなリゾート地だ。
セレナが目を輝かせながら感嘆の声を上げる。
「おお〜、なんか健康ランドみたいだなー!」
ミラが不思議そうな顔でセレナを見つめる。
「健康…ランド?セレナの世界にはそんな王国があるの?一度行ってみたいわね!」
セレナが頭をかきながら呟く。
「いや…そういうんじゃないんだけど…」
一行は魔王の情報を求めて、市場の住人や街の衛兵から情報を集めることにする。
各所にある足湯や泉を眺め、セレナは水面に映る自分の姿をふと見る。サラサラの黒髪、大きな瞳、女神ルミナスの趣味でフリフリの勇者衣装が妙に似合っている。
「うわ、俺、こんな姿だったっけ…? なんか…めっちゃかわいくね?」
セレナはポッと顔を赤らめ、頬を手で押さえる。ミラがニヤニヤしながら言う。
「ふん、セレナ、ようやく自分のかわいさに気づいたの? ミラ、最初から思ってたよ! セレナ、キラキラだもん!」
ガヤルドが豪快に笑う。
「ハハッ、セレナ!女の姿でも筋肉があれば完璧だぜ!」
「筋肉いらねぇよ!」とセレナがツッコミ。
シルビアが扇子をパタパタさせ、「ふふ、セレナ、女の魅力に目覚めたのね。私、ちょっと嫉妬しちゃうわ♡」とからかう。
セレナが考え込みながら、呟く。
「でも…このかわいさ、情報収集に使えるんじゃね?」
セレナは調子に乗り、「魅力アップ」スキルをフル活用して、街の男たちから情報を聞き出す作戦を立てる。一行は街の広場に繰り出す。
するとミラが「セレナ!女の武器の使い方、心構えをミラが教えてあげるよ!」と便乗し、突然ミラの「女の武器講座」が始まる。
ミラ「いい? 女らしい仕草は優雅に、自信たっぷりに、キラキラした感じでやればいいの! ほらセレナ、腰に手を当てて、胸張ってウインクしてみなよ!」
セレナ「ウインク!? 俺、男だぞ! そんな恥ずかしいことできねぇ!」
シルビアが微笑みながら語りかける。
「ふふ、セレナ、ミラちゃんの言う通りよ。女の魅力は自信とポーズなの♡ やってみなさい!」
さらにガヤルドが「ハハッ、ウインクならオレも負けねぇぜ!」と謎の対抗心でウインクを披露。セレナは「やめろ、キモい!」と叫びつつ、仕方なく腰に手を当て、赤面しながらぎこちなくウインク。
セレナ「こ、こうか…?」
ミラは「うわ、セレナ、めっちゃ下手! でも、ミラが教えてあげるから、効果はバッチリだよ!」と自信満々。
ミラやシルビアの特訓を受け、練習すること1時間…。セレナが腰をくねらせながら、唇に指を当て妖艶な笑みを浮かべる。
「アハッ♡お兄さん、セレナと一緒に楽しいことしない?」
ミラが「やった!これでどんな男もイチコロだよ!」と跳びはねる。
ガヤルドが「なんか…セレナのやつ、意外と楽しんでないか?」と冷静にツッコミ。
シルビアが小さく笑いながら「もともと素質はあったようね♡」と扇子を振る。
2:裏路地の危機
ノマドの市場は、色とりどりの屋台や魔法アイテムを売る商人で賑わっている。セレナはミラの「女の武器講座」を参考に、「魅力アップ」を全開にして男たちを誘惑しまくる。
セレナ「ねぇ…おじさま♡私、聞きたいことがあるんだけど?」
胸を強調したポーズで迫るセレナに、店主の中年男性はデレデレしながら「おっ!かわいいね!おじさんに何でも聞いてよ!」とノリノリ。
セレナは調子に乗って、市場の商人や客に次々とウインクやポーズを繰り出し、聞き込みを続けながら無料の食料品や装備をゲット。
セレナは(うっわ、このかわいさ、チートすぎる! 男って…ほんとバカ…。いや、俺も男だけど…)と内心でニヤニヤ。
だが、情報は「怪しいやつが温泉の近くにいた」程度の曖昧なものばかりで、目立った成果はなし。
セレナはターゲットを変え、衛兵風の屈強な男に目をつける。(こういう男はこんな感じの方がいいだろ…)と、ぶりっ子全開で上目遣い。
「あのぉ♡ 私、聞きたいことがあってぇ♡」
(うぅ……我ながらキモい……。でも、情報ゲットのためだ!)
衛兵が鼻の下を伸ばし、「お、かわいい子じゃん! 俺に何の用?」とデレデレ。
セレナは「最近、怪しいやつとか見なかった? 魔王の部下とかさぁ♡」と微笑むが、衛兵は下級兵士で「いや、俺、ただの見張りだからさ…」と役に立たない情報しか出ない。
セレナが内心で(チッ!収穫ゼロかよ…)と呟きつつ「じゃあね〜♡」と手を振って去る。
そこに衛兵の仲間が現れ「おい、今の子めっちゃかわいいじゃん。こりゃ逃す手はねーぜ」とニヤリ。衛兵の男も「だろ? あの子、もっと仲良くなりてーよな…」と不敵な笑みを浮かべる。
セレナは聞き込みに没頭したのと市場の人混みのせいで、仲間を見失ってしまう。
「ったく、あいつらどこ行ったんだよ…(実際は俺が迷子か…)」とぼやいていると、さっきの衛兵が仲間を連れて現れる。
「お嬢ちゃん、ちょっと耳寄りな情報があるんだけど、ここじゃ何だし…。こっちで話そうぜ」
セレナは「マジ!? お兄さん、ありがとー♡」と全く警戒せず、ルンルンでついていく。だが、裏路地の人気のない場所に連れ込まれると、男たちの雰囲気が一変する。
(え…? 何この雰囲気…?)
衛兵たちがニヤニヤしながら迫り、セレナを床に押し倒そうとする。
「もっと楽しいことしよーぜ。騒ぐなよ」
セレナは「あっ!」と叫んで尻もちをつき、恐怖で震えながら「私……いや、俺……男なんだけど……」と小さい声で呟く。
だが衛兵は「男? マジかよ!? ま、でも、こんだけかわいけりゃ男でもいいか」と全く意に介さない。
(俺……こいつらにヤられる? 俺が色目使いすぎたのが裏目に出た……!)
セレナは涙目で抵抗を忘れ「や、やめてください……。何でもしますから……」と訴えるが、それが逆に男たちの興奮を煽る。
「よし、脱がせろ」と男たちが手を伸ばす。
(誰か…助けてっ…!)
「そこまでよ! セレナに代わって、ミラがお仕置きよ!」
ミラの声が響き、小さな火球が男たちの尻に直撃。「うわっ! アチーっ!!」と男たちが叫びながら逃げ出す。
ガヤルドが「セレナ、大丈夫か!?」と駆けつけ、シルビアが「大丈夫? ケガはない?」と心配そうに手を差し伸べる。
セレナは震えながら立ち上がり「み、みんな……。助かった、ありがとう……」と涙目で感謝する。
3:説教と神殿探索
ミラが杖を振り回しながらキレる。
「ふん! セレナ、調子に乗るからこうなるんだよ! 女の武器は、ちゃんと使う相手を選ばないと! !」
セレナは「う、確かにやりすぎた…。でも俺、男なのにこんな怖い目に遭うなんて…」と落ち込む。
シルビアがセレナの肩に手を置き「セレナ、女の体は強いけど、危ない時もあるのよ。でも、私たちがいるから大丈夫♡」と慰める。ガヤルドが「ハハッ、男でも女でも、オレが筋肉で守るぜ!」と自分の胸板を叩く。
セレナは「みんな…ホントにありがとう。女の武器、ちゃんと考えて使うよ…」と反省。
ミラが「ふふん!ミラと一緒に、また『女の武器講座』で学ぼうね!」と笑う。
シルビアが「それより、市場で聞き込みを続けてたら、気になる情報を見つけたんだけど…」と語り始める。
セレナ一行は、魔王討伐の手がかりを求めて「温泉都市ノマド」近郊の「ルーチェ神殿」に到着した。神殿はキラキラした水晶で飾られ、魔力が漂う神秘的な場所だ。
市場での噂によると、「秘密の玉」に関する情報が神殿の奥に隠されており、魔王討伐のキーアイテム「星のオーブ」が手に入るという。さらに、ガヤルドが耳にした怪しい噂では、神殿には「伝説の勇者を救った武器」が眠っているという。
「秘密の玉って何だよ? 怪しすぎだろ! んで、伝説の武器って何?」とセレナが怪訝な顔。
シルビアが扇子をパタパタさせ、「ふふ、セレナ、秘密は女のアクセサリーみたいなものよ♡私の玉も、試してみる? 」と妖艶に笑う。
セレナが「センシティブなこと言うな!」とツッコミ。
ミラが「ふん、シルビアの秘密も伝説の武器も、ミラの輝きに比べたら大したことないよ! さっさとオーブゲット!」と胸を張る。
シルビアが「さぁ、行きましょう!」と先導。一行は神殿の奥へと進むが、セレナの不吉な予感が的中する。
4:そそり立つ砲台
神殿の奥にたどり着いた一行は、キラキラ輝く祭壇を発見。そこには、巨大な砲台のような構造物と、その基部に二つの大きな球体(明らかにアレを連想させるデザイン)がそそり立っている。一行が凍りつく。
祭壇の壁には「秘密の玉は黄金の魂を持つ者に与えられる」と刻まれ、「星のオーブ」が安置されている。セレナは一瞬固まり、目を細めて呟く。
「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲じゃねーか……。完成度たけーな、オイ」
ミラが「な、 何!? この変なの! めっちゃキモいんだけど!」と顔を赤らめる。
シルビアが扇子で口を隠し「ふふ、なんて大胆な造形♡でも、確かに……完成度高いわね」とニヤリ。
だが、ここでガヤルドが突然目を輝かせ、腕を組み、声を低くして語り出す。
「その昔、魔王復活を食い止めた伝説の勇者とその仲間たちを救ったという伝説の砲台……! ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲、実在していたとは……! 1000年前、勇者ビッグホーンがこの砲台で魔王の軍勢を一掃し、世界を救ったのだ!」
全員がポカン。ミラが杖を振り回し「ガヤルド! キャラ変わってんじゃねーか! 私もな!」と全力でツッコミ。
セレナが「急にどうした!? ってか、ガヤルド、詳しすぎだろ! どこでその知識仕入れたんだよ!」と問い詰める。
ガヤルドが「筋肉の記憶が語りかけてきたぜ!」とドヤ顔。
シルビアが「ふふ、筋肉が歴史を語るなんて、素敵ね♡」と微笑む。
セレナは気を取り直し「って、俺らはともかく、ミラにこんなもん見せたらマズいだろ!どう見ても幼女だし!」と叫ぶ。
だが、ミラが頬を膨らませながら怒り出す。
「子どもじゃないよ! ミラ、ほんとは18歳なんだから! 昔、魔物に魔力を吸い取られて、こんな幼い姿になっちゃっただけ!」
一行は一瞬の静寂の後に「えぇぇぇぇ!?」と絶叫。
セレナが「18歳!? お前、俺より年上じゃん! なんでそんなズケズケした性格なの!?」とツッコミ。
ガヤルドが「ハハッ、18歳!? マジか、子どもじゃねぇのか!」と驚き、シルビアが「ミラちゃん、意外と大人なのね。隠してたなんて、悪い子♡」とからかう。
ミラはむくれながら過去を語る。
ミラが生まれたスターレット家は代々偉大な魔法使いを輩出してきたが、ミラが15歳だった3年前、魔王の部下「魔力吸収獣」に襲われ、魔力を大量に吸い取られた。その結果、見た目が幼女になってしまったが、彼女は名家の誇りを胸に、魔法の天才として振る舞ってきたのだ。
5:オーブ入手の試練
「ミラは、スターレットの名に恥じない魔法使いになるんだから! だから、この恥ずかしい試練も絶対切り抜けるよ!」
セレナは少し感心しつつ「そうだったのか…。でも、試練って言ってもこの『星のオーブ』を持って帰りゃいいだけだろ?こんなの簡単じゃねぇか…」と言いながら、安置されたオーブを手に取ろうとする。
しかし、その瞬間セレナの体に電流のような衝撃が走る。
「うおっ!ビリッときたぁ!」
セレナが手を押さえながら「やべぇ…見た目には何ともないけど、体感的には静電気より何十倍も強力な感じだったぜ…」と呟く。
シルビアが「どうやら侵入者からオーブを守るために、魔法がかけられているようね。何か手に入れるためのヒントは…」と辺りを見渡し、壁に刻まれた「秘密の玉は黄金の魂を持つ者に与えられる」という文字に目をつける。
「これよ!『黄金の魂』を持つ者…。つまり、『金魂』を持つ者だけがオーブを手に入れられるんだわ!」とシルビアが叫ぶ。
「略すな!」とセレナが短くツッコミ。
ガヤルドが「じゃあ、もしかして俺かシルビアなら手に入れられるってわけか?よし!俺がやるぜ!」と気合いを入れる。
シルビアが遮り「いいえ。このオーブの台座に刻まれた文字を見て。『大いなる二つの玉と小さき二つの玉、一つの聖なる剣を持つ者に宝は与えられん』。つまりこれは、ニューハーフにしかできないってことなのよ!」と力説。
セレナが「なんだその超理論!?そんなので納得できるわけないだろ!」と叫ぶ。
しかしミラが「シルビア、がんばって!」と声援を送り、ガヤルドが「ハハッ、シルビアに任せるしかないみたいだな!」と笑う。
セレナが「なんで納得!?まともなのは俺だけか!?」と頭を抱える。
シルビアが「議論してる時間はないわ!私がやってみせる!」とオーブに手を伸ばす。
シルビアがオーブに触れると、再び電流のような衝撃がシルビアの体中を駆け巡り、シルビアが絶叫する。
「んぁあっ♡すごぉい♡すごいのきちゃうぅっ!!♡」
セレナが「なんか気持ちよさそうなんだけど!?なんで!?」とツッコむ。シルビアがオーブを手に取り、地面にへたり込む。
「はぁ…はぁ…♡すっごく良かった…♡」
荒い息を整えるシルビアに対し、セレナは「もはや何も言うまい…」とスルーし、シルビアからオーブを受け取る。
「とにかく光のオーブ、ゲットだぜ!」
オーブを手に拳を掲げるセレナの声が神殿に響くのだった。
6:温泉での休息と新たな旅
神殿を後にした一行は、ノマドの温泉で休息。セレナはミラに女湯へと連れ込まれ、「俺、男なのに女湯とか無理!」と叫ぶ。
ミラが「セレナ、女の体なんだから平気だよ! せっかくだから、温泉も楽しまなくちゃ!」と強引に引っ張る。
セレナが周りを気にしながら湯船に入り、「平常心…平常心…」と念仏のように呟く。
ミラが温泉の名前が書かれた看板を見つける。
ミラ「えーと、『金の魂の湯』?略すと…」
セレナ「略すな!」
湯の中で、ミラが「女の武器講座その2」を伝授する。
「いい? セレナ、女の武器は危ないやつを惹きつけちゃう時もあるから、仲間を信じるのが大事なの! ミラみたいに、自信と絆で輝くんだよ!」
セレナは路地裏での危機を思い出し、「確かに、仲間がいなかったらヤバかった…。女の武器、考えもんだな…」と学ぶ。
シルビアが後ろから近寄ってきて「ふふ、セレナ、でもかわいかったわよ♡」と声をかけ、セレナが「うおっ!?シルビア?女湯に入ってきて大丈夫なのか!?」と叫ぶ。
「それなら、私がこの温泉に結界を張って貸切にしてるから大丈夫だよ〜☆」
セレナが聞き覚えのある声の方を向くと、女神ルミナスが湯の中に浸かってくつろいでいる。
セレナが「ポンコツ女神!?なんでこんな所に?」と叫ぶと、ルミナスが「たまに下界に降りて温泉に入るのが趣味なのよ〜。風呂は命の洗濯よ?」と微笑む。
ガヤルドが「ハハッ、女神さまと一緒に、温泉で筋肉もリフレッシュだぜ!」と笑う大声が、間仕切りの向こうの男湯から聞こえてくる。
ルミナスがニヤニヤしながら話しかける。
「そういえば、セレナ! 自分のかわいさに気づいて大暴走したけど、仲間がいてくれて良かったね☆この作品が18禁だったら、路地裏でヤられてたところだったね!」
セレナが湯を拳で叩きつけながら叫ぶ。
「全部お前のせいだろ! 俺の貞操の危機、責任取れよな!!」
セレナがルミナスに掴みかかろうとするが、「てへぺろ☆ 次会う時はもっと女らしくなっててね!」と言いながら、スゥーっと姿が消える。
「くそっ!逃げられた!」とセレナが悔しがり、ミラたちの笑い声が温泉に響く。
セレナは内心で(女の武器、使い方考えないとな……。でも、仲間がいるから、まぁいいか)と呟く。
一行は「光のオーブ」を手に、次の目的地へ旅立つのだった。(つづく)




