スタートライン
⚠少し際どい描写有り
か?」と下賤な視線でアイリスさんを見た。しつこい男はモテないし誰もひっかからない、本当に馬鹿だろアイツ それに相手は『ナイトクイーン』の凄腕仲介人のアイリスさんだぞ
「オニーさんしつこい。」
「そんなこと言わずにな?誰からも愛されてないだろ?オニーさんが愛してやるっつってんだ。」ナンパ男が荒々しくアイリスさんの肩を触った、その瞬間俺は動いた
「待たせてごめん帰ろうか。」と俺はアイリスさんを引き寄せた。
「あ?てめぇ何様だボケェ他人が入ってくんじゃねえよ ああ!?」どうやらこのナンパ男がヒートアップしたみたいだ人どうりが増えてきそうだったので手短に済ませよう
「俺の彼女だけどあんた何勝手に触れようとしてんだコロすよ?」と無意識に声が低くなるのを感じた。
「も〜遅いよだめだめダーリン早く帰ろっ!!!」とアイリスさんがあわせてくれた……えっ?
「じゃあバイバイ〜オニーさん。」
そう言ってアイリスさんは俺の腕に絡んで駅の方へ向かった
(えっ……えっ!!!!アイリスさんがおおおお俺の腕に!!!そして彼女って言ってしまった……シアワセスギテシニタイ そして鼻血でそう。)俺の心臓は爆発寸前だ。推しが彼女のフリをしてくれているんだぞおこがましすぎんだろ俺。
人どうりが少なくなったところでアイリスさんが小声で
「さっきはありがとう♡でも危険なときはほっとくのが一番だよ危ないからね。それに私そういうのに慣れているよ!」とほっぺを膨らまして拗ねてる風をだしていた。(踏んでくださいあばよくば奴隷にしてください。)
「スミマセン……そのあの…彼氏を装ってしまいました奴隷にしてください。」
「えっ!?」
「ん? あっ」
やばいやってしまった心の声と現実の発言が混ざった……もう生きていけない……
「ごごごごめんなさい!!!変なこと言って!!アイリスさんがいうなら死んできましょうかいいやそれだとご褒美すぎる。」
「ご褒美?」
またやってしまった、
(引かれたのな絶対……推しに認知されてる証拠だからいいのでは?って違う違う違わないけどどうしよマジでピンチ。)
「その……すみません……アイリスさん怒っていますか?」
冷や汗をかきながら横を見ると……
「ハハハハハも〜う面白すぎるよヒスイくんこんなに笑ったの久しぶりすぎるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」なぜかウケていた、ひとまず安心か?
「シャドーキュートで有名なヒスイくんは面白いも追加だね!!もうホント面白いハハハハハお腹いたいwww」スゴイウケてる それに写真100枚以上持っており、アイリスガチ勢ファンの俺でもはじめての顔で『ナイトクイーン』の仲介人アイリスとしてではなく本当のアイリスさん(アイリスさんの本名知らない)として笑っているみたいだった。
「怒っていないよ要らなかったとはいえ助けてくれたしそれにこんな一面みられたから全然いいよwww」まだ笑いがおさまっていないようだった というか要らないっていわれた…まあ仲介人やってるしな……
「ここでは敬語じゃなくていいよそれにプライベートではアイリスって呼んでよそのかわりワタシもプライベートではヒスイって呼んでいい?いいよね!!」
とてもウキウキしていて萌えた。
「全然いいですよ……全然いいよアイリス//」むかしのようにまたうぶな男になってしまった。けれどまさかこんな日が来るなんて!!!
「駅まで送ってくれてありがとう友達になったしるしでライン教えてよ!仕事用でいいからさ♪」
「そっそんなボクナンカガトモダチダナンテ//」
「アハハハ ヒスイおっもしろ〜〜い。」
「他の人には広めないでくださいよ。」
「う〜んどうしよっかな〜?」
とアイリスさん……アイリスはスマホを口元にあてて小悪魔みたいな表情をした。
(神様俺の家族ガチャは運ないけどそれはこの瞬間にすべての運を使ったからなんですね……いいぞもっとやれ。)そうして俺はアイリスとライン交換した。
「それじゃあバイバイいい夢を!」
「はい いい夢を」
電車がきて俺とアイリスは……やっぱ推しを呼び捨てはムリ アイリスさんは帰っていった、俺はこの幸せを噛み締めて帰路についた。
俺はすごく浮かれていた
~家~
「ただいま」とふつうくらいの生活音をたてて玄関を開けた。
「こんなガキばかり作った責任はお前にあるだろう!!!!」
「ウッッサイモワハラ男ヒステリックになってんじゃないわよ!!!!!」
いつもどうりで飽きないのか疑問だ
「なんでごきげんなんだ翔」
兄貴が苛立ちながら聞いてきた。この状態の兄貴は関わらず穏便で且つしたてにでなければ後々厄介だ
「そうかな…?それは多分ころばずに家に帰ってこられたからだよ……」嘘だ俺はそんなドジじゃない、ただそれを聞いた兄貴は機嫌良さげに
「はっグズでのろまなお前らしいやwww」
なんだろうアイリスさんの『www』はかわいいしもっとしてくれって思うのに兄貴の『www』は気持ち悪い。
「早く部屋に戻れよ転ばずになwww」
素早く部屋に戻った。部屋に戻ると鍵をかけるのを忘れてたことに気がついた、急いで開けると
「!!!」妹の梨愛が俺の部屋からプラモをとってた。すぐさま奪い取り
「いい加減にしろよ一体いつになったらまともな人間になるんだよマジでいい加減にしろよ。」
「ウッッサイ汚い兄貴には言われたくない死ねよ早く。」と捨て台詞を吐いて出ていった。いつもならどんな暴言でも気にしないのにその日はアイリスさんと関わったからだろう、自分が汚くて誰とも仲良くしたらいけないんだと自己嫌悪に陥った。
~某所~
「友達か……」ニコニコしながら口から漏れた言葉にびっくりした。(こんな穢れた私をいつまで友達って思ってくれるかな。)