売り子のヒスイくん
『ナイトクイーン』でボーイをやっているヒスイと仲介人をしているアイリスが次々と起こる揉め事に奮闘し、推し事する物語です。
ボーイの彼氏と仲介人の彼女
「今月の定例会はここまでです、くれぐれも規約違反のことはしないように」
とリーダーはいつもどうり淡々と報告をした。なんのリーダーかというといわゆるパパ活ママ活をしている売り子組織『ナイトクイーン』の元締めだ 個人でやったほうが儲かるというがこの組織に所属しているとストーカー被害や個人情報漏れ、警察に捕まるということがほぼない為意外と人数がいる。まず仲介人と言われる人が依頼人と接触しプランを決める、そこから仲介人が売り子たちに連絡をとって商売をするというシステムだ。連絡先のやり取りは仲介人と依頼人のみで行い何かトラブルがあれば仲介人が解決に動く、そのためこの商売にしては安全性が高い、まあ取り分は仲介人が依頼人に言った額の10分の4でそこそこ取るけどな。……一体俺は誰になんの説明をしているのだろか…?
「オイ行くぞ」と低いイケボで仕事仲間兼友人のクロトが言った、因みにこいつはバリタチだ、そしてこの組織の男女混合のランキングNO5。男女混合で63人いるのにいつもTOP5には必ず入っている男。
「また見てたのかアイツを」と目線を斜め前に向けたそこには仲介人の1人アイリスさんがいた、「何であんなに可愛いのに売り子じゃなくて仲介人させてんだろうな?リーダーなら強引にでも売り子にさせそうなのにな。」とクロトがつぶやいた。「まああの人仲介の腕がすごいからね〜あの人の担当のほとんどがトップ25に入ってる」とクロトと俺の背中を勢いよくおして友人が話に入ってきた。「僕の仲介人さんなんか下手くそなんだよ予定の取り方とかさ〜」子犬みたいでこのちゃらそうなやつは基本男担当のネコで今月№12のレンだ「一応この組織の仲介人だからちゃんと腕がある人なんだろうよ」とレンの担当仲介人メメさんのフォロー(?)をした。「そろそろ出るか、 腹減ったからなにか食いに行かね?」とクロトがめんどくさげに提案した。「そこのサ○ゼでいい?動くのめんどいし。」とレンはウキウキと言った。
~サ○ゼ~
「そいういえば二人は何を話していたの?アイリスさんがなんやら言っていたけど。」さっきの話をレンは不思議そうに聞いてきた「いや、ただこいつがアイリスさんを見ていたからな。」とクロトは注文を書きながら言った、相変わらず器用なやつだ。「アハハ最近アイリスさんよく見るね〜ヒスイ」とニヤニヤしながら言ってきた、しばきたい。そうそう紹介が結構遅れたけど俺の名前はヒスイ(ボーイのときの源氏名)。金になるなら女だろうが男だろうが接客する両刀だ。自慢じゃないが毎回トップ15に入ってる。「この組織の幹部である担当仲介人を見て何が悪いそれにそんじょそこらの女の子より可愛いし見てしまうのは俺だけじゃないだろ?」さっきよりニヤニヤしながらレンが「なぁに〜?拗ねてるの?」とからかってきた。「そんなんじゃねーよ!!やっぱ気になんだろ『ナイトクイーン』の創立者の1人で担当人数13人の全員トップ25に入れてそのうちの6人がトップ10常連そしてあのルックス恋愛感情は無いけどシンプルに尊敬の念は抱くだろ!!」と少し早口になってしまった「ホントかな(・∀・)」「注文するぞ」クロトがレンの言葉を切ってくれて助かった。それから他愛もない話をして適当にブラブラしてから解散した。
~帰り道~
家へ帰るのは憂鬱だった、喧嘩ばかりの両親 帰るたび違う女を連れてくる兄貴 不登校のくせして生意気な妹 家族ガチャがあるならクソなのを引いたとつれづれ思う俺がこんな商売をしているのはこういった家族関係がでかい。「……」音をたてないで玄関をスムーズに入れるようになったのはいつからだろう 「帰ったなら返事くらいしたら?」「…ただいま」「フン」(返事したのに無視してくるなら最初から言うなよ。)と心の中で母親につばを吐く。まず高校生1年で連絡もなしに午後11時に帰ってきたことに注意しろよ…注意されたら困るけど。俺はすぐに部屋に戻りスマホのアルバムを開いた、そこには若干ブレてはいるがある人の写真が100枚以上あった。(あゝ、相変わらず可愛いし少し闇がある感じで親しみやすいし今回も上位成績者だしやっぱり何度もいうがカワイイなんで俺の担当はあんなやつやんだろうクロトいいなーアイリスさんの担当で はぁ〜〜まじでアイリスさんの奴隷になりたい。)
そう俺はアイリスさんガチ勢ファンだ。
拙い小説ですがあたたかいめでみてください。