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魔族転生

「強かったのはあの中ボスぐらいなものね」

「その後の違いと言えば熊や狼のアンデッドが出るようになったくらいかな?」


「普通はヒト型より獣型アンデッドの方が強いんだけどね」

「アリエルにとってはどっちも雑魚だから変わり無いかw」


「普通に攻略するならこのフロアは致命的じゃな」

「消耗を強いられる数に中ボスの存在」


「その上中ボスの先は獣系ゾンビの追加ですものね」

「それも屍鬼化した個体まで混じってますから普通はこれだけでも厳しいと思います」


「これって階層クリアしたら普通のゾンビだらけの地獄になるのかしら?」


「多分そうなるわね・・・・・」

「この汚染された毒霧が晴れるとマシになるんだろうけど・・・・」


「この霧が追加設定なのか元々の設定なのか分からんな」

「やはり2度目のアタックは必要になるのか?」


「それはボス次第かな?」

「私の予想だとボスはドラゴンかリッチってところだと思うのよね」


屍鬼王(ワイトキング)ぐらいで止まってほしいわね」

不死王(リッチ)だと魔法戦になるのかしら?」

「リッチぐらい知性があれば話し合いで終わりそうな気もするけど」


「シンシアの言い分も一理あるな」

「じゃがリッチが生者であるワシ等と話をするかのう?」


「私達と言うよりもアリエルとなら話をするかもしれません」


「戦わずに済むならそれも良いけど倒さないと階層クリアにはならないだろうからね・・・」

「取り敢えず今は進むしかないね」


定期的に現れるゾンビやワイトを倒しながら迷宮の奥を目指す


「やっぱり獣系の屍鬼(ワイト)も出てきたわね・・・・」

「クリア後のランクダウンで消えるとは思うけど厄介だろうね」


「だろうねって完全に他人事だよねw」

「この迷宮でこれだけ連続して攻撃魔法を放てる冒険者なんかほぼいないから・・・・」

「アリエル以外は苦戦するでしょうね」


「全くじゃ」

「ワシ等だけならとっくに退却して依頼破棄じゃな」

「分が悪すぎる」


何事もなく倒しているが物理攻撃が効きにくいだけのゾンビと精神奪取(エナジードレイン)を使うワイトでは注意点が違う


アンデッドに効果の高い銀製の武器だがワイトのような特定のアンデッドは武器や防具を通してドレインをかけてくる


攻撃しても防御しても精神にダメージを受けてしまうのだ


それを防ぐには刀身に聖水をかけて清めながら戦うかミスリル銀や聖銀で作られた武具を使うしかない


ゾンビに比べワイトは明らかに格上のアンデッドなのだ


「しかし」

「ここまでワイトが多いと生態系がどうなってるのか気になるわね」


「ワイトは生者死者関係なく肉を食べますからね」

「この量がいると言うことは共喰いでしょうか?」


「可能性はあるけど・・・・・」

「このフロアっていつかワイトだけになるのかしら?」


「ゾンビがリスポーンされてもワイトが群がって食ってしまいそうじゃな」

「じゃがワイトが増えすぎて階層氾濫(フロアバーン)が起きても上の階層は動く鎧(リビングアーマー)系じゃからなぁ」


「ある意味上手く作ってるわよね」

「いくらドレイン出来ても肉体の無いアーマー相手じゃ相性が悪いもの」


確かにそうだ


もし階層氾濫や迷宮氾濫を意図しているならば相性が悪すぎる


これでは深層からの魔物はワイトに苦戦しワイトはリビングアーマーに防がれてしまう


第4階層以降は氾濫寸前の臨界状態を維持しつつ冒険者の侵入を阻むような配置である


「やっぱりこの迷宮は氾濫目的じゃなくて冒険者を選別するために改造されたと見る方が腑に落ちるわね」

「でなければ深層の強化かしら?」

「だとしたらワイトの軍勢を蹴散らすほどの魔物って事になるわね」


「いったい誰がそんな事を・・・・・・」

「少なくともミリアではなさそうね」


「神か魔王か」

「何にしてもミリアとは敵対関係にありそうじゃな」


「それにしてもいつまで続くのかしら?」


最早作業と化してしまった掃討は戦闘と呼べるものではない


敵を見付けては魔法を放ち進んでは敵が出てくる

依頼が探索とマッピングでなければさっさとエリアを通過してしまうところだ


「また広間に出るみたいね」


灯した魔法の明かりが暗がりに吸い込まれていく

壁が見えないと言うことはまた中ボスの部屋なのだろう


「倒し方がわかればあの中ボスも大したこと無いよね」


「そう言えるのはアリエルぐらいなものよ」

「少なくともアタシやラルクだと苦戦すると思うわ」


「じゃあ皆は入り口で待ってて」

「ちょっと片付けてくるわ」


私はそれだけ言い残すと小走りに広間に入っていった


ー・ー


ドスンッ

ズザザザザザッ


何か大きなモノが落ちてきた拍子に再び埃が舞い視界を遮った


しかし先程の中ボスに比べ更に大きく素早いように感じる

そして這いずる音が何か長いモノのように感じた


「鬱陶しいわね」

「〈指向性乱気流(ジェットストリーム)〉」


魔法を唱えると風が逆巻き荒れ狂いながら奥へと吹き抜ける


「〈重力操作(グラビティウェル)〉」


次の魔法で吹き散らされた砂や埃を床に押し付けた


すると視界は開け巨大なソレが姿を現した


「なんとまぁ不格好ね・・・・・」

「下半身が百足のお姉さんですか」


2m程ある大きな人間の女性の裸体が上からこちらを見下ろしている

その脚のあるべき場所から百足のような身体が生えていて蛇の鎌首のように上半身を持ち上げていた

その無数の足は人のような腕で出来ており5本の指から伸びる爪は紅く染まり長く鋭い


長い黒髪は脂と埃で固まりゴワゴワとしている


「アラクネの百足版ってところかしら」

「知性はあるのかしら?」


無造作に歩み寄りながらソレに声をかける


「アンタ名前は?」

「良かったら話してみない?」


ソレは私の声に反応した


しかし聞こえてはいるようだが話をする気はないらしい

もしくは理解する知能が無いようだ


「ジャギャアッ!!」


ソレは甲高い咆哮をあげると猛然と突進してきた


「一応様子見はしましょうか」


私は抜刀すると避けながら脚(腕?)に斬り付けた


ジギィッ!


思わぬ手応えを感じ刃は弾かれた


「おっと・・・・・・」

「見た目に反して硬いじゃない」

「甘く見てたから斬り損ねちゃったわ」


5本指だったので人間の腕のような印象を受けたが良く見ると少し違っていた


青白い肌をしたその腕は何処と無く昆虫のようで表面は硬く角度が浅いと表面で滑ってしまう


「ギョガッ!!」

「ギィィイイッ!!」


アラクネの亜種は叫び声をあげると再び突進してきた


「何度もやれると思わないことね」


今度はすり抜け様に右へ回転しながら斬り付ける


「よっと」


回転斬りで3本の腕を斬り捨てると遠心力を利用して胴体を上から斬り付けた


「ギャアアアアッ!!」


化け物の叫び声が耳をつんざく


2∕3ほどの所で分断された胴体は紫色の体液を撒き散らしながら激しくのたうちまわり切り離された方も暴れまわっている


「基本的に虫の方か・・・・・」

昆虫人類(インセクトヒューマン)みたいな知性があったら良かったのに」


トドメを刺すために近付くとアラクネ亜種は素早く身体を巻き付けてきた


「ググググッ」

「ヨクモ」

「ヨクモヤッテクレタナ」


「あら」

「少しは言葉が話せるようね」

「初めから話しに応じておけば痛い目を見ずに済んだのに」


「ウルサイ!!」

「ダマレ!!」

「オマエナンカニワタシノキモチガワカルモノカ!!」

「ヒューマンノオマエナンカニ!!」


締め付けが強くなり無数の腕が首を絞めてくる


「そんなの知らないわよ」

「それより・・・・・・」

「知性が有るなら話を聞かせて貰おうかしら?」


脚の付け根辺りに不可視の刃(ブラインドスラスト)の魔法を撃ち込み下半身を切断すると治癒魔法で止血する


「お前は転生者だね?」

「名前は?」


「ググゥッ・・・・」

「ダレガコタエルカ!!」

「コロセッ」


「はいはい」

「そう言うの良いから」


私は自分の身体を作り出した時の魔法を応用してこの魔物に脚を作ることにした

百足の下半身を流用して人型の脚を作ってやると更に身体全体を人間サイズに縮小する


「なっ・・・・」

「何を???」


余程驚いたのだろう


先程までの魔物的な甲高い声色が落ち着き人間のようなトーンになっていた


「なぁんだ」

「人間的な話し方出来るんじゃない」


とは言え眼球には瞳孔が3つずつある複眼で歯も尖り牙が2本生えている


「さぁて」

「貴女は何者?」

「貴女は初めからこの迷宮に召喚されたの?」


「・・・・・・・・・」

「いいえ」

「私は元々魔物として転生させられました」

「とある洞窟を根城に山や森で動物を狩ったり木の実を食べたりして暮らしていましたが・・・・」


なす統べなく敗れ見たこともない魔法で身体を作り替えられた事により力の差を痛感したのだろう


威圧的な態度も人間への憎悪もなりをひそめていた


「それで?」


「ある日目が覚めたらこのダンジョンにいて周りはゾンビだらけ」

「食べ物もロクに無いし・・・・・・」


「それで私を襲ったの?」


「人間なら食料くらいは持ってるかもって」

「・・・・・・・」

「でもここは普通のダンジョンじゃない」

「こんな所まで来たって言うことはアレを倒したんでしょう?」


「あの変な化け物の事かな?」


「私も外に出ようとしたんだけどあの化け物が強くて通れなかったのよね」

「倒してくれたんなら外に出られるかもしれないけれど・・・・・」

「この身体じゃあどのみち無理そうね」


そう言った彼女は諦めたように笑った


「私の名前は」


「ちょっと待って」

「本名は言わなくて良いから」

「私も偽名でアリエルって名乗ってるしこの世界では本名を知られれば魔法や呪いの対象になりかねないから」


「そうなんだ」

「でも私はもうどうでも良いかな・・・・」

「魔物として生きてる内に何度も人間の冒険者を返り討ちにしたから」

「もう人間には戻れないわよね・・・・」


「この世界では人間同士殺し合うのも普通の事だから気にしなくて良いわよ」

「犯罪者や暗殺者なんかを返り討ちにするなんて事もあるしね」


「そうなの?」


「それに・・・・・」

「私も人間じゃないからね」


動かなくなった胴体を見ると私が切り落とした場所とは違う脚が数本無くなっているのに気付いた


「もしかして貴女・・・・」

「自切した自分の脚を食べてたの?」


「悪い?」

「腐った死体や人間みたいな化け物なんか食べたいとは思わないもの」

「それなら自分の身体を食べる方がよっぽどマシよ」


それはそうなのかもしれない


私は胴体から1本の脚を切り取った


虫のように中身がドロドロではなく何か詰まっている感じで節足動物のような感じがした


先の方を切り落とし膝を折って引っ張ると紫色の体液を滴らせながら繊維質の中身がズルリと抜けてでる


「蟹みたいな肉ね」


そのままガブリと噛み付くと歯応えも舌触りも蟹に似ている


「あんまり美味しくは無いわね」


「私の前でそれを言うの?」


脚を作ってやったとは言えコレは彼女の肉体の一部

不味いとまでは言わないが美味しくないと言うのは些か無礼だったようだ


生臭さに加えビリリと刺激的な味が舌を刺す


「毒ね」


「平然と食べながら言わないで貰えるかしら?」


加熱の魔法で焼いた方が味は良い


だがしかし加熱しても毒は無くならず相変わらず致死量を満たす毒性を持っていた


「菌類の毒はアミノ酸の関係で旨味を感じるものもあるらしいけど・・・」

「貴女の毒はそう言う感じではないわね」


「・・・・・・・・・」


黙々と1本を食べ終える頃には彼女は何も言わなくなっていた


腕の皮は硬いがまだ甲虫や爬虫類程度の硬さだった

しかし胴体の上側、鎧のような甲皮は鉄のような硬さがありこれでは並みの剣では刃が立たないだろう


「これだけ硬いと並みの冒険者はなす統べないわね・・・・・・」


「魔法には多少手こづるけど人間程度相手にならなかったわ」

「でも別に攻撃してこなければあえて私から襲ったりもしない」


「さっきは襲ったくせに」


「このダンジョンの飛ばされて2ヶ月も自分の脚しか食べてなかったらイライラしてても仕方ないでしょ?」


私が彼女を害そうとしないせいか次第に砕けた雰囲気に変わってきた


「私は日本人」

「貴女は?」


「東京の八王子出身でOLやってたわ」

「名前は中山美海(なかやまみなみ)

「別に呪いたければ好きにすれば良いわ」

「・・・・・・」

「化け物になってから10年はたってると思う」


「私はまだ1年足らずかな」

「転生前は昇給のために仕事を転々としてたオッサンよ」


「オッサン???」


「人間辞めてるから性転換なんか些細な事よw」


美海と話していると背後から近付く気配がした

戦闘の音が途切れたので皆が様子を見に来たのだろう


「アリエル・・・?」

「その人は???」


「この人は・・・・・」

「ミーナ」

「さっき倒したこの部屋の主かな」


「ミーナ?」

「倒したの???」


美海とシンシアの声が重なった


「さっき言ったでしょ?」

「本名はまずいからとりあえずの呼び名を付けただけよ」

「気に入らなかったら変えれば良いわ」


「・・・・・・・・」

「別に良いけど」


「それでその胴体は?」


「その胴体に彼女が付いていたのよ」

「止血がてら脚をプレゼントしたってわけ」


「ところで」

「私を殺さないの?」

「私は大したことは知らないわよ?」


「別に殺す必要は無いかな」

「今さら私達を襲う気もないでしょ?」


「返り討ちで楽になれるなら襲うかもよ?」


「残念だけど既に私は殺す気無くなってるのよね」

「だから返り討ちにしても命までは取らないわ」

「ミーナが日本から来た転生者で10年は魔物やってた・・・・・」

「そして別の所にいたのにこのダンジョンに召喚されたって事を知れたのは大きな事だもの」

「何なら今後生きていく手助けくらいはしても良いくらいの情報なんだけど?」


「見逃してくれるの?」


「別に構わないわよ」

「生きる意思があるならわざわざ殺す必要も無いだろうし」


「人を襲うかもよ?」


「人を襲えば討伐される危険性が増す」

「それはこの10年で理解しているでしょ?」


「ふふっ・・・・」

「まだ生きろってことね」

「前よりも人間っぽくなってるからまだマシかな」

「でもこの外見だとやっぱり魔族扱いされて討伐されるのは時間の問題よね」


私はミーナの胴体をストレージに押し込むと変わりに林檎を2つを取り出し続けて綿の反物と鞣し革を取り出した


「とりあえず食べなさいな」


投げて渡した林檎を受けとるミーナ


一口齧るその瞳からは涙が溢れ落ちていた


ー・ー


「こんなもんかな」


一般的なゆったりした藍色のパンツと黄なりの貫頭衣を作って彼女に渡した

それから切り分けておいた彼女の甲皮と鞣し革で靴と鎧を作りそれも手渡す


「とりあえず裸ではいられないもんね」


「ありがとう」

「服なんて何年ぶりかしら・・・・・」


初めの内こそ隠す努力をしたそうだが普通の人間サイズではなかった事と道具も手に入らなかった事等から次第に諦めていったらしい


更には見た目が化け物だと言う劣等感から人を避けている内に内面的にも荒んでいったのだとか


ミーナは少しふらつきながら服を着た


「少しは人間に見える?」


「まぁまぁね」

「さてと」

「ミーナの解析も終わったわ」

「でも素体が魔物だから人間と言うわけにはいかないわね」


「どう言うこと?」


怪訝な顔をするミーナをよそに魔法を唱えた


折り重なった立体的な魔方陣がミーナを包み見る間に魔力が集められ圧縮されていく


「これは・・・・・・」


ミーナは驚いてはいたがわりと落ち着いていた

先程の戦闘で死を覚悟していたのも有るだろう

それに加え先に衣服を渡した事が警戒心を解くのに役だったのだと思う

魔方陣が次第に輝きを増し辺りが真っ白に照らされる


光が消えた後


彼女は静かに佇みながら微笑んでいた


ー・ー


「まぁこんなもんでしょう」

「身体は魔族になったけれど見た目はエルフ寄りになってるかな・・・・・」


「凄い・・・・・・」

「身体に力を感じる」

「意識に薄くかかった(もや)が消えてはっきりしてるし記憶も鮮明に思い出すことが出きる・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

「良い記憶ばかりじゃないけどね」


ミーナは潤んだ瞳で少し口の端を歪めた


察するに魔物であった時は意識や記憶が混濁して不明瞭だったのだろう

それが魔族となった今では鮮明に思い出せるようになった


それが人間を殺した記憶であったとしても・・・・・


「とりあえずどうしようか?」

「このまま帰還は出来ないわよね・・・・・」


「私は外に出られないのですか?」


「今このダンジョンの入り口には討伐隊が野営していてね・・・・」

「今いる第6階層までの間もかなり凶悪だったからこの階層で人を保護したなんて誰も信じないと思う」


「第6階層ですか・・・・・」


「この階層はゾンビ系に加えて毒が充満してる場所もある」

「それにこのダンジョンは特殊でね」

「未踏破階層は強化された特殊仕様になっているのよ・・・・・・」


「特殊仕様?」


「初期配置だけが特別な配置になっていて中には貴女のように転生者の魔物も配置されているの」

「だから普通の冒険者だとここまで来ることすら難しいわ」


「そうなんですね」

「だとすると野営している限り私が外に出ることは出来ないのね?」


「たぶん外で捕まって尋問されるかな」

「経緯の説明も面倒だと思う」

「私が貴女に使った魔法はこの世界に存在しないモノばかりだからね」


「じゃあ暫くは同行するしかなさそうね」


「悪いわね」

「戦闘は任せて貰えれば問題無いわ」


一通り全員の自己紹介が終わるとミーナに剣を手渡した


第4階層で動く鎧(リビングアーマー)の素材と一緒にストレージに入れておいた物で魔力付与により霊体にもある程度の効果が見込める


「護身用に剣は必要でしょう?」


「出会ったばかりで魔物として襲った相手をここまで信用して良いの?」


「問題は無いじゃろう」

「ミーナは既にワシ等と事を構える気はとっくに失せとるじゃろうし・・・・」

「独りでこのダンジョンから出られんことも分かっとるじゃろ?」


「貴方の言う通りね」

「それに・・・・・・」

「新しい人生をプレゼントして貰ったようなものだもの」

「恩を仇で返すような事はしたくないかな」


ミーナははにかむように笑うと右手を差し出した


「よろしくお願いします」


こうして新たな仲間が加わることになった



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