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魔物とダンジョン

「あれが大勝?」

「武士と言うより公家かしら?」


6体の一際大きな鎧武者に囲まれていたのは白地に黒い刺繍の施された狩衣を身に纏った不死者(アンデッド)だった


狩衣のアンデッドが扇を振るうと空中に印が浮かび出て10数本の炎の矢が放たれた


「公家と言うより陰陽師?」

「何にしても魔法を使うのは確かなようね」


「アリエル!」

「後方から追い付いて来る!!」

「ワシが足止めする間に陰陽師を頼む!!」


「わかった!!」

「ラルクは左から回り込んで!」

「シンシアは右をお願い!!」


2人に指示を出すと応えを聞く前に突撃する


護衛の大鎧が一瞬左右に別れた瞬間電光が辺りを照らし出した


「悪いけどその程度の魔法は効かないのよね!!」


この程度の魔法は抵抗(レジスト)するまでもない


直撃を受けるが構わず右側の大鎧に金砕棒を叩き付けた


ギィンッ!


私の金砕棒を上に弾いた隙を狙い左の金砕棒で大鎧の右腰を打ち据える


ガゴンッ!!


体制を崩しながらも刀を構えようとする大鎧

その刀を狙い右の金砕棒を振るう

刀を弾いた勢いを乗せ一回転して左の金砕棒を兜へと叩き込んだ


「暫く寝てなさい!!」


兜が吹き飛んだ所を真上から撃ち込むと大鎧は膝を着いて動かなくなった

衝撃で魔石が外れたのだろう

だが魔石を取り出さない限り暫くすれば再び動き出す


「アタシの後ろを取ろうなんて100年早いんだよっ!!」


右手の大鎧と戦っている間に左側にいた大鎧が後ろに回り込んでいた

その初太刀を金砕棒で受け流しながら距離を取る


ゴウンッ!


衝撃が走り背後から火球を撃ち込まれたのが分かる


「このっ!!」

「たかだかアンデッドがアタシを後ろから撃つなんて!!」

「よっぽど先に倒されたいようねっ!!」


私の服はミスリル銀を織り込み耐火耐摩耗能力が強化されている上私の魔力により各種耐性が向上している


その為この程度の火炎では燃えたりはしない

だが攻撃されて気持ちの良いものではない


敏捷増加(ヘイスト)


私はパーティー全体に敏捷増加の魔法をかけ陰陽師に襲いかかる

この〈敏捷増加(ヘイスト)〉は時間に作用する〈加速(アクセラレイト)〉と違い身体能力を強化する補助魔法である

魔法を高速発動させる事は出来ないが素早い動きで相手を翻弄するにはこちらの方が使い勝手が良い


「とりあえず」

「死んどけ」


超高速の突きが陰陽師の頭を捉え頭蓋骨を粉砕した


そのまま金砕棒を翻し胴体を真上から打ち据える

金砕棒は狩衣を引き千切り陰陽師の胸骨とその裏に張り付いた魔石を引き剥がす


ガシャン


陰陽師が膝を着き俯せに倒れるとそのまま動かなくなった

僅な期待を胸に顔を上げるが大鎧は健在で仲間達と戦っている


「皆!」

「陰陽師は倒した!」

「このまま帰還結晶(リターンポイント)まで抜けるよっ!」


指揮官と思われる陰陽師を倒したが殺到する鎧武者は最早指揮が必要な状態ではない

数にモノを言わせて押し寄せてくる


「流石にこの数はマズイわっ!」

「ここは逃げるが勝ちじゃなっ!」


最初に抜けた私が最後尾のリグルが転進するのを助けるため先頭に向け矢継ぎ早に〈水弾(アクアブリット)〉を放つ


しかし鎧武者は怯むこと無く迫ってくる


「コヤツ等は躊躇うと言うことを知らんのか?!」


それでも命中すれば一瞬でも足が止まる

その隙を見てリグルも逃げにかかる


「良い感じに濡れたわね」

「これならどう?」


ギガガガガンッ!


続いて〈氷壁(アイシクルウォール)〉を唱えると大きな音と共に現れた氷の壁は何体かの鎧武者を捲き込み後続の足を止めた


「アリエル早く!」


先に到着したシンシアに呼ばれながら駆け抜ける

帰還結晶にたどり着く頃にはリグルに追い付いていた


「帰還結晶の間が封鎖されてなくて助かったわ」

「もし討伐や何等かの条件で封鎖されていたら正直撤退も視野に入れなきゃならなかったもの」


「どのみち後続は通過できず足止めじゃな」

「あの数じゃと大規模討伐(レイドクエスト)の対象になってもおかしくないわい」


流石のリグルもアレだけの数を相手に奮戦したため無傷とはいかなかった

顔には珍しく疲労の色が見える


「やっぱりボス扱いなんだ」

「条件がクリアされないとボス部屋の外には出られないのね」


見ると帰還結晶の間を境に鎧武者が並んでこちらを見ている

表情は見て取れないがどこか口惜しそうで恨めしそうな印象を受けた


やがて全ての鎧武者達は踵を返し戻って行く


「良かった」

「逃亡者を追って部屋を出られる条件だったら危なかったわね・・・・・」

「帰還するかこのまま次のフロアに飛ぶしか無かったもの」


「そう言うところは律儀と言うか何処と無くゲームの設定みたいに感じるのよね」


「ワシにはシンシアが言うゲームが良く分からんが不自然さは感じるのぅ」

「外で魔物と相対すれば襲ってくるか逃げ出すかの選択肢がある」

「じゃがダンジョンではほぼ間違いなく襲ってくるくせにエリアを跨ぐとパタッと止まりよるからの」

「ちょうど今のようにな」


「前々から思っていましたがやっぱりダンジョンって異質なんですね」


リグルの言葉にラルクも頷いた

過去にも感じてきた違和感なのだろう


「とりあえずこの階層のクリア条件は此処への到達になるのね・・・・・」

「軍隊相手に到達か目標とか酷い設定よね」


「アリエルがいなかったら間違いなく戻って攻略隊を募ることになるわ」

「まぁ・・・・・・・」

「この場所を登録している冒険者は暫く儲けられるでしょうね」


高難易度のダンジョンではクリアした階層迄の案内を有料で行う事がある

そうやって相性の悪い階層を飛ばしたり目的のドロップを得やすくするのだ


「これでこの階層の調査は終了ね・・・・・」

「すぐに6階層に向かう?」


「ワシは問題ない」

「この程度の傷なら回復薬(ヒールポーション)を使うまでもない」


「ラルクも平気そうだしこのまま進んでも大丈夫なんじゃないかしら?」


「それじゃあ進みますか」


一行は軽く食事を済ませると下へ向かう転移魔方陣へと向かった


ー・ー


「ねぇ」


「・・・・・・・・・・」


「帰っても良い?」


心底嫌そうな顔をしているシンシアに無言で応えた


6階層は全体に腐臭が漂っていた

接敵しなくても分かる


ここは動く死骸(ゾンビ)のフロアだ


「アンデッドばっかりのダンジョンだから覚悟はしてたけど・・・・・・」

「とうとう来たわね」


洞窟型迷宮(ケイブダンジョン)でゾンビは最悪だわ」

「臭くて気分が悪い・・・・・」


「危うくさっきの昼飯を吐き出してしまいそうじゃわ」


リグルでさえも顔をしかめ心なしか顔色が悪い


「このダンジョンは本格的にヤバいわね」

踏破(クリア)させる気無いんじゃない?」


「後続への警告も兼ねて一度地上へ戻りますか?」


「ラルクの言う通りね」

「一度地上へ戻りましょう」


こうして6階層に到達してすぐに引き返すことになった


ー・ー


「皆さんご無事でしたかっ!」


地上へ戻るなりガードナーが駆け寄ってきた

聞けば第5階層の支援部隊が重傷を負い撤退したらしい


第5階層の初日は全ての魔物が討伐されていたため今朝は我々の後を追い第5階層の探索を行っていたのだとか


そこで最終フロアに到達したは良いが無限とも思われる軍勢に押しきられボス部屋を撤退


しかし鎧武者達はその後入り口の帰還結晶まで追ってきたらしく負傷してしまい逃げるだけで精一杯だったらしい


「まさかつられてボス部屋から出るなんて思わなかったわ・・・・」


「アリエルさん達はどうされたのですか?」


「私達は強行突破して帰還結晶までたどり着いたの」

「帰還結晶の間も封鎖されていなかったし指揮官らしき魔物を倒しても他の鎧達は止まらなかったしね」

「指揮官は倒さなくても到達すればクリアできるかもしれないけど・・・・・・・」


「報告を受けた限りでは突破するのも困難なようですが・・・・・・」


「私達も苦戦しました」

「倒しても倒してもキリがなくて・・・・・・」


「それでも攻略されたのは凄いことだと思います」

「ところで今日はいつもよりだいぶお早い帰還ですが何かあったのですか?」


ガードナーの表情が一転して険しくなる

我々の帰還が早いと言うだけで何か危険が有ると察知したようだ


「6階層なんだけどね・・・・・」

動く死骸(ゾンビ)のフロアなのよ」


「動く死骸・・・・・ですか」

「・・・・・・・・・」

「毒の可能性が有るわけですね?」


「そう言う事」

「6階層に入っただけで腐臭が充満していたからかなり危険だと思う」

「毒に加えて病気の可能性も無視できないわ」


「そこまで酷いとは・・・・・・」

「6階層は毒の沼地レベルだと覚悟しておいた方が良さそうですね」


「そうね」

「今日はその忠告と準備のために帰還したの」


「そうでしたか」

「実は我々も5階層での負傷で2日程支援が難しくなると考えています」


「了解」

「私達も準備が必要になるから2日間はアタックを控えましょうか」


「わかりました」

「我々も急ぎ耐毒装備を手配します」


ダンジョンで有毒のフロアと言うのは珍しい


何故ならば有毒の魔物が多ければ他の魔物にも耐性が必要となるからだ

このダンジョンは不死系がメインのようなので毒は気にする必要が無いのだろう


しかし消耗を強いられる鎧武者戦の後に毒とは・・・


幾つかの準備を整える


と言っても毒対策はほぼ必要無いのだが毒への対策と言うより臭いへの対策と言った方が良いか


ー・ー


「今日はアレに挑むのね・・・・・」


心底嫌そうな顔でシンシアが呟く

口にこそ出さないがそれは他の2人も同じだろう

いつもに比べ表情が暗い


「潜る前にこれを渡しておくわね」


1階の転移魔方陣の前で3人に革製の大きなマスクを手渡した


昨夜作ったもので多少革の臭いはするが薬草等で作られたフィルターを使用しており臭いも防げる防毒マスクである


「これは・・・・」

「アレね」


「毒の森でも肺が腐らなくてすむアノマスクですね」


シンシアとラルクはマスクを見て目を輝かせているがリグルはわけが分からずマスクを弄っている


「これは防毒面と言うやつか?」

「ゴムでないのは分かるが目を覆っておらんが大丈夫なのか?」


リグルの言っているのはおそらく戦時中の配付されたガスマスクの事で顔全体を覆い目にはグラスが嵌められた物だろう


「それじゃあ行きますか」


ー・ー


ザシュッ

ドチャッ


上半身を真っ二つに斬られたゾンビが力無く床へと倒れた


「数が多くて嫌になるわね・・・・・」


暗闇に呻き声が木霊し這いずる音が重なっていく

周囲の異臭は更に酷くなり薄く靄のかかったように空気が澱んでいる


「また一つ村が沈んだか・・・・・・」

「ここももうダメだな」


「・・・・・・・・・・・」

「シンシア」

「すまんがワシにはそのネタが分からん」


もう何体ゾンビを倒したのか忘れてしまった

薄い靄は毒を孕みマスク無しでは毒や病に蝕まれるだろう


「ミスリル銀の武器で良かったわ」

「でないと魔石を取り出さない限り何度でも襲ってくるものね」


言いながらも更に迫って来るゾンビを斬り倒す


斬り落とされた上半身がずれ落ち魔石が露出したところを剣の腹で上へと弾きキャッチする


「コイツら雑魚だから良いけど兎に角数が多いのが嫌になるわね」


「やっぱり走るゾンビはちょっとフレッシュな感じがして腐敗の進んだ個体より強い感じがするわね」


「それでもアリエルにかかれば雑草を刈り取るみたいなものでしょ?」

「でも銀装備が無ければ付与魔法(エンチャント)しながら戦う事になるし・・・・」

「後続部隊が接敵したら苦戦するんじゃない?」


「でもさ」

「虱潰しに全滅させるのはキツイし再配置(リスポーン)もあるから彼等には頑張ってもらわないとね」


「そうじゃな」

「じゃがそろそろ支援部隊の編成も考え直さにゃならんじゃろう」


「確かにその通りですね」

「実際に上の待機部隊は半数が街に戻りました」

「交代要員は来る手筈のようですが・・・・・」


「それなんだけどラルク」

「正直期待は出来ないわよね」


「やっぱりシンシアもそう思う?」

「そもそもこのダンジョン探索には相応の冒険者を当てた筈だからね」

「今より上級の冒険者がいるなら私達に依頼しないでしょ」


「そうですよね」


新たに発見された場合発見者が踏破出来そうになければ所属ギルドが探索を担い発見者には相応の報酬を出す

その際には考え得る最高戦力で挑むのが望ましい


「彼等がこのダンジョンで踏破出来たのは1階層だものね・・・・・」

「それにしてもこの階層は鬱陶しいわね」

「いっそ炎で焼き付くしてやろうかしら」


「それはどうかと思うわ」


第6階層の入りシンシアが炎系魔法を使わなかった理由はこの地形に有る


狭いのだ


道幅4mは良いとして天井までの高さが3m程しかない為燃やせば此方も火に巻かれかねない


そしてこの狭い空間では煙がどうなるか予想も出来ない

風魔法で煙を常に奥へ追いやる事は出来るが臭いが充満するこの階層では換気されるとは思えない


吹き散らせば煙が奥に溜まる可能性が有る以上はゾンビの弱点属性である炎を使うのは得策とは言えない


魔法が制限されている以上は打撃で吹き飛ばすか斬撃で切り刻んで魔石を無き取るしか方法がない


「神聖魔法か聖属性魔法が使えれば少しは楽になるのかしら?」


「そう言えばシンシア」

「神聖魔法と聖属性魔法って別カテゴリーなのよね?」


「そうよ?」

「神聖魔法はいわゆる奇跡」

「信仰する神の力を借りる魔法でどんな場所でも祈りを捧げるだけで発動するわ」


「聖属性魔法は?」


「聖属性の精霊や聖霊の力を引き出す魔法が多いけれど聖属性の魔法と言うものもあるわね」

浄水(ピュリフィケーション)清浄(クリンナップ)のような生活魔法がそうね」


「それが不思議なのよね」

「魔法を創造する過程で魔法の源が幾つかに分かれるのよ」

「魔法の動力源を指定してそこへのバイパスを魔法回路で繋いで必要な属性の変換するわけだけど・・・・」


「・・・・・・・・・・・・」

「アリエル?」

「魔法大学でも解明出来てない魔法の成り立ちをサラッと言わないでもらえる?」


「ん?」

「そうか」

「魔法創造の過程はこの世界では禁忌の知識に相当するんだったね」


「知ったところで真似できる魔法使いなんかいやしないけど・・・・・・」

「聞かれると不味いことにしかならない話よね」


「この辺りにはゾンビぐらいしかいないわよw」


「そうね」


シンシアと話している間も私に代わってリグルがゾンビを蹴散らしている

リグルは豪快に剣を振るいゾンビを吹き飛ばしている為魔石の回収はラルクの任せていた


「うぅむ・・・・・・」

「面倒じゃなぁ」

「見慣れておっても暗闇から出てきた瞬間は胆が冷えるわい」


「じゃあちょっと試してみるかな」


神聖なる光源(ディバインライト)


私が魔法を唱えると一部の天井が光だし暗闇を拭い去る


昼間のように照らし出されたゾンビ達は身体から煙をあげ悶えていた


「これは・・・・・・・」

「初めて見る聖属性魔法ね」


「効果は神聖魔法の〈聖光(ホーリーライト)〉や〈聖域(ホーリープレイス)〉に似ておるな」


「ゾンビには効果的ね」


「じゃが常に攻撃されている状態になるようじゃな」

「狂暴性はむしろ増していて危険やも知れん」


「でもゾンビは所詮ゾンビよね」

「そろそろ上位種が出てもいい気がするわ」


「アリエル?」

「そんなフラグ立てないで下さる?」


ここまで人間のゾンビしか出てきていない


男女比率も男が圧倒的の多くてボロきれのような貫頭衣ばかり

このダンジョンの作者は何を基準にゾンビを作っているのだろう?


「そう言えば」

「外のゾンビとダンジョンのゾンビって何か違うの?」


「そうね・・・・」

「普通はゾンビにも魂が有るのよ」

「生前の魂が死を受け入れられず憑依している内に変異したパターンと彷徨う霊魂が憑依しているパターンが多いかな」


「それだと肉体が滅んでも幽霊(ゴースト)として残る場合も有るの?」


「そう」

「そこが厄介なところなのよ」

「霊体系の魔物は魔石も霊界(アストラルサイド)寄りだから物質を透過する物が多いの」

「魔物化して直ぐなら霊体が喪失するまで魔石を引き剥がしておけば退治できるんだけど・・・・」


「力を得て透過能力を持った魔物は物理攻撃が効かんようになる」

「そうなれば難易度は飛躍的に高まるわけじゃ」

「それに・・・・・・」


「一定の段階に達した霊体は倒す過程で魔石の力を使い果たすから下手すれば骨折り損のくたびれ儲け」

「不死系の中でもとりわけ霊体系が嫌われる理由の一つね」


「うむ」

「じゃが霊体系は危険度が高く強力じゃ」

「発見されれば大抵国や領主が懸賞金をかける」


「もしくは神殿が専門家を派遣るするわね」


「じゃが神殿も大概は腐っとるからのぅ」

「御布施が足りなんだら何のかんのと引き延ばされ村が壊滅する事もある」


「厄介ね」


「小さな村だと銀食器すら無いこともあるから全滅する事もあるわ」


「銀貨はダメなの?」


「それが不可解なんだけど・・・・・・・」

「銀貨は効果が薄いのよ」


「混ざり物がいかんとか人の欲望に曝されて穢れとるとか・・・・・・」

「そんな風に言われとるな」


「浄銭しても意味ないの?」


「浄銭?」

「あぁ・・・・・・」

「神殿で浄化して貰うと言うことか」

「言ったじゃろ?」

「神殿も腐敗しとるからの」


「じゃあ銀貨をただ溶かしてもダメなのか・・・・」


「いや」

「それが不思議な事に溶かして作り替えれば霊体に効くんじゃよ」


「何それ?」


「炎が浄化すると一般的には信じられとる」

「じゃが真実は誰も知らん」


「そうなんだ」


後続に神聖なる光源を見られると面倒そうなので通路の明かりとしては普通の魔法を灯しておく


ゾンビに辟易しながら時折出てくる宝箱をあさり順調にマッピングを進めていった

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