さらに奥へ
「やっぱり雑魚の再配置は早いわね」
「それでもこの戦鎚に慣れるにはちょうど良いかな」
「少し重いですが振った感じはソコまで大きく違いは無さそうです」
シンシアもラルクも問題なく扱えているようだ
1階層と2階層はほぼ駆け足のような速度で突き進み難なく3階層へと到着した
昨日のようにゾンビに会う事もなく淡々と骸骨を破壊しながら先を目指す
「さてと・・・」
「昨日の今日で再配置してないとは思うけど」
「確かに一晩でボスが再配置される話は聞いたこと無いわね」
「でもこの迷宮は異常だから警戒するに超したことは無いかな」
シンシアの言う通りこの迷宮は異常だ
まるで攻略させる意思がないと言うほど徹底されている
1階層目や2階層目はフロアボスも武装した骸骨程度なので大した事はないが3階層の骸骨の戦禍王の亜種なんかは一軍に匹敵する魔物だ
「いない事を祈りましょうか」
大きな扉をくぐり中へ足を踏み入れる
昨日倒したばかりなのだからここには何もいない
暗闇の中に自分達の足音だけが吸い込まれていく
カシャン・・・
「・・・・・・・・」
「警戒して」
「まさか・・・」
カシャン・・・
「残念じゃが何かおるのぅ・・・」
「嘘・・・・」
「昨日の今日よ?早すぎない??」
カシャン
カシャン
「シンシア明かりを!」
「リグル!右前2時方向警戒!」
「ラルクは念のため後方警戒!」
乾いた足音が尚も近付いてくるが魔法の明かりは未だ何も照らし出してはいない
カシャンカシャンカシャンカシャン
カシャカシャカシャカシャ
「来るよ!!」
ォァアアアア
低く唸るような声が頭に響く
足音がしている時点で昨日倒した戦禍王では無いのだろう
しかし普通のスケルトンとは違う足音は警戒するに超した事はない
「なんだ・・・」
「ただの大型の動く骸骨じゃない・・・」
普通ならば安堵する相手ではないのだがそれでも我々の敵ではない
一気に間合いを詰め大降りな袈裟斬りを躱すと懐に飛び込む
その大きな肋骨を掴み胸郭に右手を突っ込むと魔石を掴んで引き抜いた
ガシャガシャッ
「なんとまぁ」
「あっさり倒すもんじゃなぁ」
「それにしても思いきった戦い方するわね」
「普通剣が通じなければ打撃武器を使うと思うんだけど・・・」
「まさか籠手で殴るとはねw」
「でも効果的でしょ?」
「普通は手を突っ込んで魔石を引き抜くなんて真似出来ないわよ」
「それにしてもこんな短期間でボス部屋に再配置なんて聞いたこと無いわ」
「でも随分ランクダウンしてると思わない?」
「あの戦禍王がただの大骸骨だもの」
「普通はこの状況じゃと大骸骨でも手こずるもんじゃわ」
「その辺りは頼もしいと言うかなんと言うか・・・」
「余裕で倒せるのは良いことでしょ?」
「とりあえず4階に行きましょう」
そう言えばこの部屋は端まで探索していなかった事を思い出した
しかしボスを倒したのだから問題は無いだろう
光が届かない程広い部屋だし探索に時間を費やすのは後続に任せて気にせず前へ進む事にした
ー・ー
「ハッ!!」
ガコンッ!
「アリエル頼む!!」
「任された!!」
ガシャッガランッ
「なんだろう・・・」
「順調だしペース上がってるんだけど・・・」
「邪道感が凄いわ」
「正道も邪道も無いわw」
「皆が兜を吹っ飛ばして私が手を突っ込んで魔石を引き抜く」
「こんなに簡単に倒せるならこのやり方普及するかもね」
「いや、普及せんじゃろ」
「普通は魔石の位置を瞬時に把握するなんて真似出来んしな」
「手を突っ込んだらだいたいわかるわよw」
「兜を落としても普通は暴れる鎧の首から手を突っ込むなんて無理よ」
「しかも片手でナイフ使って剥いだ魔石を落とさず取るとかどれだけ器用なのよw」
「慣れれば鮑みたいな物よ」
「一発で取りそびれると固く引っ付くところも鮑そっくりだし」
「取るのにコツが要るのか」
「益々裏技じみた倒し方じゃな」
「でもその魔石・・・・」
「新鮮?なのかな?」
「倒してから剥いだ魔石より輝きが強い気がするわ」
「魔力量が違うのかな?」
「阻害されてるからここじゃ分からないわね」
「じゃあ外に出た時に鑑定しましょう」
「そうね」
「攻略法が出来て気を緩めんでくれよ?」
「今度は3体纏めて来よったわ」
「じゃあ右から順番に行きましょうか」
ー・ー
「未踏破階層だけあって中々数がおったのぅ」
「20体くらいはいたよね?」
「え・・・・・・と」
「魔石は26個有るわね」
「結構多い・・・」
「それにしてもマッピングが面倒よね」
「ある程度は後続に任せられるけど露払いはしてあげないとね」
「たぶんあの扉がボス部屋よね」
「このフロアは半分くらい調べられた感じかな?」
「とりあえずここに明かりを灯して残りを回りますか」
ー・ー
「ねぇアリエル」
「今何時くらいかしら?」
「そろそろお昼かな」
「どこも同じだからここでご飯にしましょうか」
手早く結界を張り明かりを灯す
倒した鎧の胴体を利用して即席の竈を作り火をつけた
後続が近くに来ていない事を確認してストレージから作り置きのパンとシチューの入った鍋を取り出し鎧の上に置き温めていく
「アリエルってたまにそうやってアナログな温め方するよね」
「加熱の魔法を使えば火を起こさなくても良いんじゃない?」
「それはそうだけどね・・・」
「焚き火って見てて落ち着かない?」
「それは言えるの」
「昔から休息と言えば焚き火じゃった・・・」
「雨に降られて火を起こせん時は気が滅入るもんじゃ」
「確かにそれは言えますね」
「私は長い逃亡生活で焚き火の良さを忘れていました」
「ラルク・・・」
「シンシアもそんな顔しないでここはダンジョンなんだから湿っぽいのは止めて食べましょう」
「食べて休憩とったら探索の続きをやらなきゃね」
「そうじゃな」
「じゃがもう少しだけ焚き火に当たらせてくれ」
「なんかリグルが凄いお爺ちゃんみたいw」
「シンシアよそう言うな」
「ワシはもう十分年寄りじゃ」
「また湿っぽくなってる」
「ごめんごめんw」
食べた後の食器を清浄の魔法で綺麗にすると再びストレージに戻す
「お腹もいっぱいになったしさっさと終わらせますか」
ー・ー
「やっと一回り出来たわね」
「探知阻害されてなかったらマッピングなんて簡単に済むのに」
「それでもアリエルのおかげで随分楽させて貰ってるけどね」
「本来なら定期的に書くために止まらないといけないもの」
「その〈念写〉って魔法は便利ですね」
「地図以外も描けるんですか?」
「覚えているものなら文字でも風景でも描くことが出来るわ」
「でも記憶が曖昧だとボヤけた絵になるけどね」
「・・・・・・・・」
「今度その魔法をワシに教えてくれんか?」
「このくらいなら別に問題ないと思うけど」
「急にどうしたの?」
「なぁに」
「まだ思い出せる内に昔の事を記録しておきたいのじゃよ」
「・・・・・・・」
「歳をとると色々有るわよね」
いつになくしんみりと同意するシンシアはエルフでも歳を取るのだと感じた
「じゃあリグルには実験台になって貰おうかしら?」
「なっなにがじゃ???」
「前に実験で〈魔法の巻物〉を作ったのよ」
「これは使い捨てなわけだけど効果は立証済みでもね・・・」
「他人で試したこと無いのよね」
「それは何?」
「学習の巻物よ」
「この巻物は唱えられた魔法を解析して記録する機能があるの」
「そうして記録された巻物は使用者に固有技術として学習させる効果がある」
「何それ???」
「チートどころじゃ無いじゃない!!」
「これにさっきの〈念写〉を唱えて・・・」
魔法をかけられた巻物は青白く光り色が白から深い青へと変わった
「準備完了」
「リグル、使ってみて」
「ここでか???」
「迷宮に阻害されんかの?」
「それも踏まえての実験なんだから」
「ほら使ってみて」
「その微笑みがとてつもなく恐いんじゃが・・・」
「ふむ・・・・」
リグルは魔力を込めながらシュルシュルと巻物を開いていく
カッ!!
巻物から青い閃光が走ると次の瞬間消えて無くなった
「これは・・・・・」
「成功したのか?」
「そんなの分からないわよ」
「とりあえずこの羊皮紙に何か念写してみて」
リグルは暫く何かを考えると口の中で呪文を呟いた
すると羊皮紙の上に幾つかの光る線が浮かび上がり次々と形を描いていく
「こ・・・・これは・・・・」
絵が完成に近付くに連れリグルの眼に涙が浮かび頬を伝う
「上手く行ったみたいね」
「あぁ」
「これは300年前に他界したワシの妻と娘じゃ」
「まだ鮮明に思い出せたんじゃなぁ・・・」
「・・・・・・・ありがとう」
出来上がった絵を暫く見つめた後リグルは静かに礼を言い羊皮紙を畳んで胸元に入れた
「さてと・・・」
「ボスを殺りますか」
「応っ!!」
応えたリグルの声は心なしか覇気に満ちていた
ー・ー
ガギィィンッ!!
ガンゴンガッ!!
「なんでっ!!」
「予想がっ!!」
「外れるかなぁっ!!」
ボス部屋に入るなり襲ってきたのは動く重装鎧だった
リビングメイルはリビングアーマーの上位種ではあるものの防御力が高い分動きは鈍く大した違いは無い
3階層のパターンでいくとここは巨大鎧が来てもおかしくないと思っていただけに拍子抜けしたぐらいだ
「わざわざ雑魚を供回りに付けてるとか根性悪すぎでしょ!!」
「アリエル!!」
「りょーかいっ!!」
首の穴から魔石を引っこ抜き無力化させると残りの鎧達に目を向ける
「アリエル、シンシア!!」
「右から来るぞ!!」
ガカカカカカ
ギィイイインッ!!
暗闇から現れた重装甲の騎兵による槍突撃を受け流すが勢いが速すぎて反撃する余裕が無い
「この迷宮の作者は転生者か我々の世界の知識があると見て間違いなさそうね!!」
「シンシア避けてっ!!」
ゴゥンッ
叫んだ瞬間轟音と共に火炎が弾け空気を焦がす
「コイツ等はゴーレムなの???」
「感知阻害で分からないけどこの連携はゴーレムじゃないと思うわ!!」
「確かにそうじゃのっ!!」
「あぁクソッ!!」
「鬱陶しい!!」
ガゴォオオンッ!!
リグルが頭を吹き飛ばした重装鎧に手を突っ込み魔石を抜き去る
「これで何体目???」
「重装鎧はあと3体!!」
「魔法使い2体と楯持ち1体が現存!!」
「槍持ちは何体いるか分からない!!」
「私の予想だけどたぶんコイツ等はチェスの駒よ!!」
「他より強いのが後2体いる筈だから気を付けて!!」
「その予想は当たって欲しくないなっ!!」
「アリエル!ラルクは???」
「少し離れてるみたい!」
「左奥で戦う音が聞こえてる!」
「早く重装鎧を片付けて援護に行かないと!!」
「分かってるって!!」
「仕留めたっ!!」
「後2体!!」
ガゴンッ!!
「ウラァアアアア!!」
リグルの一撃で頭から胸元まで断ち割られた重装鎧が動きを止める
「ゼアッ!!」
リグルは膝を付いた重装鎧の兜を勢い良く蹴り上げ吹き飛ばすと左手を突っ込み魔石を剥ぎ取る
「後1体じゃ!!」
「っとぉっ!!」
ギィィンッ!!
魔石を抜き取ったリグルに重装騎兵が襲い掛かるが斧で矛先を剃らして躱す
「もういっちょぉー!!」
ガゴンッ!
「はいなっ」
「任された!!」
シンシアが頭を吹き飛ばし私が魔石を剥ぎ取ると最後の重装鎧が倒れた
「後は厄介な奴等が残ったわね・・・」
「シンシア!!」
「右の炎から狩るよ!!」
「わかった!!」
「加速気流!!」
シンシアが呪文を唱えると突風を身に纏い物凄い速度で加速する
攻撃魔法の威力は減少するが補助魔法はそれ程減衰しない
その為補助魔法で加速して打撃を加えるのが有効だとわかったのだ
ビュンッ!!
「躱すなっ!!」
シンシアの攻撃を躱し着地を狙い魔法を発動させる魔法使い
恐らくチェスの司祭の役割なのだろう
ガゴンッ!!
「アンタの相手はアタシなんだよっ!!」
私はその司祭の後ろから飛びかかり頭を掴んで床に叩き付ける
「このぉっ!!」
ガゴォッ!!
司祭の延髄に膝を落とし頭を外すと胴体に手を突っ込み魔石を剥ぎ取る
「んっ???」
「胸に魔石が無いっ!!」
慌てて頭の中を除くがこちらにも無い
「あれ?」
良く見ると司祭の持っていた杖に魔石が嵌め込まれていた
ー・ー
「私がっ」
「独りでコイツ等を引き付けておかないとっ!」
右手に打撃剣を持ち暗闇を疾走するラルク
その目は魔族に覚醒してから光が無くても暗闇を見通すことが出来る
それはこの迷宮でも変わらず暗闇でも不自由する事はない
「この騎兵速すぎる!!」
「明かりを頼りに戦える相手じゃない!!」
先程聞こえてきたアリエルの予想だとこの敵はチェスに見立てた部隊構成で連携をとって襲ってくる
ならば少なくともこの機動力の高い2体の騎兵と他と一線を画す強さを持つこの女王と思われる個体を引き付けておかなければ苦戦を強いられるだろう
「それにしても速いわねっ!!」
3人の愚痴が伝染ったのかいつも寡黙なラルクでさえ独り言を呟いていた
軽快にステップを踏みながら迫り来る突進を避けカウンターで脚に剣を叩き込む
ガギィンッ!!
「手が・・・」
マトモに当たったせいで手が痺れ危うく剣を落としそうになる
ラルクは剣を左手に持ち変えながら3体の動向を目で追い1体が時々アリエルやシンシアを襲うのが見えた
「お前の相手は私だ!!」
反転して突撃しようとする軌道上に回り込み横から強烈な一撃を叩き込んだ
ガゴンッ!
渾身の一撃を叩き込んだ筈だが騎乗する馬のような鎧はビクともしない
「私だけじゃ倒しきれない・・・」
「私じゃヘイトを集めて3人の援護を待つしか出来ないの?」
その思いに少し気が沈んだが考えても仕方が無い
今はやれる事をやるだけだ
高速で一撃離脱を繰り返す3体の攻撃をいなし躱し反撃しながらその時を待った
ー・ー
「よしっ!!」
「楯持ち終わりっ!!」
突進を繰り返す重装甲な楯持ち
槍持ちと違い真っ直ぐ突進を繰り返すのだがその硬さで手間取ってしまった
「リグルとシンシアはどこかな・・・?」
2枚の楯を持つ重装甲なコイツ等はおそらく城だろう
重装鎧が歩兵だとして魔法を使う司祭の2体はシンシアとの連携で倒した
私が2体目のルークに取りついた後2人は別の何かと戦っていた
「アレは・・・」
「王かな?」
リーチの長い両手剣を振り回し2人を寄せ付けないその姿は正に王様のような威厳を感じた
太刀筋も鋭く流麗な動きで2人を相手にしても引けをとらない
「早く加勢しなきゃ」
私は脱兎の如く駆け出し交戦する2人を迂回して王の背後へと回り込む
「アリエルが来た!!」
「仕掛けるぞ!!」
「了解!!」
ヒュガッ!!
二方向からの同時攻撃に王はリグルの一撃を剣で防ぎながら後ろへと待避する
「もらった!!」
そこへ背後から私が強襲し背中に張り付いた
鎧の襟元へ指を掛けしっかり掴むと頭に打撃を加える
オオオオオオオッ!!
王の叫びが頭に鳴り響くが構わず頭を殴り続けた
ボッゴウンッ!!
背中に衝撃と熱を感じたがお構い無しで頭を殴り続ける
ビュゴッ!!
背後から急速に迫る気配に身を捩り攻撃を躱す
すると次の瞬間王の身体に槍が突き刺さっていた
オアアアアアアッッ!!!
騎兵の騎乗槍が深々と背中に突き刺さり王は怒りの咆哮を上げた
しかし騎乗槍は中々抜けず騎兵は必死で抜こうとする
「中途半端に人間臭いわね」
2体が絡み合い機動力の無くなった王と騎兵の隙を逃すはずもない
「ウォォリャアアア!!」
ガゴンッ!!
リグルの大振りな一撃は見事に騎兵の兜を吹き飛ばし首の穴から微かに紅い光が漏れてくる
騎兵の身体を良く見ると騎乗槍は腕と一体化していて外れそうにない
「ならアンタにはそのまま重りになってもらおうか!!」
突き刺さった槍に〈加熱〉の魔法をかけ膨張させて更に抜け難くする
ギァガアアアアッ!!
王の叫びは悲痛なモノに変わり激しく身を捩り抵抗するがしっかり掴まれた私の指が離れることはない
「ちょっと加熱しすぎたかな?」
不安を覚えた次の瞬間槍は緩み抜けてしまった
だが抜けた拍子に王はバランスを崩し前へとよろける
「隙あり!!」
タイミングを逃さず王の身体を逆さまに滑り下り両手で軸足を捕えると王に強烈な蹴りを放つ
ゴォオオンッ!!
派手な音が鳴り王は大きくよろめくが地面に剣を突き立て倒れまいと踏ん張った
だがこの隙を逃す程シンシアは甘くない
「加速気流螺旋擊!!」
突風を身に纏い加速する魔法に回転を加え突進する姿は格闘ゲームの必殺技のようだった
その突進に回転まで加えられた一撃は相当なもので強固だった王の頭を吹き飛ばす
オアアアッ!!
ガシャアアンッ!!!
断末魔の叫び声と同時に王の身体は地面に叩き付けられた
「ナイスアシスト!!」
叩き付けられた衝撃で王から離れた私は急いで王に駆け寄る
王は立ち上がろうとするが衝撃で関節が歪んだのかその動作はぎこちない
片膝を付いて起き上がった時、一瞬王は衝撃で手から離れた剣を手探りで探した
だがそんな隙は逃さない
「これで終わりだ!!」
首の穴に手を突っ込み明らかに他より大きな魔石を見付けるとナイフを突き立て引き剥がした
「魔石ゲット!!」
拳大の魔石をひっ掴みギリギリ穴から取り出すと王の身体は力なく地面に倒れた
振り返ると頭を落とされた騎兵はリグルの手で魔石を抜かれ力なく膝を付いていてその向こう側に司祭が仰向けに倒れている
しかし戦闘の音は未だ続いていた




