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合流

「アリエルさん無事でしたか!!」


洞窟から出るとアルスが駆け寄ってきた


「何で貴方がここにいるのよ!」

「指導者が集落離れて何かあったら誰が指揮するのよ!!」


気持ちは分かるがアルス達を見るなり一喝してしまった


そのまま頭を垂れるアルスと一緒に来ていたディックを並べて正座させ説教する羽目になってしまった


「兎に角」

「2人ともそれぞれ村長と冒険者のリーダーとしてもっと自覚持ちなさい」

「2人が同時にザグルを離れるなんて何考えてんのよ全く・・・」


「まぁまぁアリエルもその辺にしてあげなさいw」

「こっちが緊急事態だって急がせたモノだから現地での即応力が高くて決断出来るメンバーを揃えたんだと思うよ?」


怒る私をシンシアが宥めてくれる


「それぐらいは私も分かってるわよ」

「でも村の方も心配なの」

「指導者は心配でもドッシリ構えて信頼できる人に託す事も大事な仕事なんですからね?」


気持ちは分かるのだが言わば最高権力者の2人が離れている間にザグルで何か起きたら取り返しがつかない


「取り敢えず」

迷宮氾濫(スタピード)起こしかけてたゴブリン軍は殲滅したから後の階層は2人で探索隊組織して調査お願いね!」

「私達は疲れたからザグルに戻るけど絶対無理はしない事!」

「間違っても調子にのって制覇とか考えちゃダメよ?」

「3階層より下にロードクラスいるかも知れないんだからくれぐれも慎重にね!」


それだけ伝えると私達5人はザグルへの帰途についた


ー・ー


「たっだいまー」


何事もなくザグルに着いた私達を出迎えてくれたのはアルフリードが指揮する守備隊だった


「お帰りなさい」

「クロエさん達の慌てようからもっと手こずると思ったのですが・・・」


「もう大丈夫よ」

「と言ってもダンジョンが危険な事には変わり無いからアルス達に探索を任せたわ」


「分かりました」

「現地の方が難しい判断が必要と思い2人に出向いて貰ったのですが・・・」

「不要でしたか?」


「アルフリードがいればこっちは安泰って事なんだろうけどね」

「長が離れるのは感心しないわ」

「本来なら貴方が探索の指揮を取るべきだったのよ?」


「これは手厳しい」


頭を掻いて微笑む彼としても最高戦力を割いた上で防備も抜かり無く整えての事だろう


現にヴィッシュも居残り組である


「アルスにルインを付けてカインを残したのは良い判断ね」


「お褒めに預かり恐悦至極に存じます」


「アルフリードって何処でそんな言葉覚えたの?」

「ザグルじゃそんな言葉遣いする人もいなかったでしょうにw」


「私は本を読むのが好きですからね・・・」

「良く村長に無理言って読み書き教えて貰いました」


遠い目をしているアルフリードを見て少し悪い話題だったかなと感じた


「でもお陰で今アルスのサポートが出来るんです」

「村長から受けた恩はアルスとこのザグル村に返します」


そう応えたアルフリードの瞳には確かな決意と希望の光を感じた


ー・ー


「じゃあアルフリード」

「元々あった方のダンジョンの進捗教えて」


「え?」


「攻略してるんでしょ?」

「状況確認させて」


「お見通しでしたかw」


どうやらアルフリードは私達に内緒でダンジョンの通っていた事を察していたようである


ー・ー


「ふむふむ」

「取り敢えず迷宮氾濫(スタンピード)の心配は無さそうね」

「ギルドも近いうちに出張ってくるだろうから受け入れ準備は万全にしておきなさいね」


「・・・・・・・・」

「やっぱり近い内に旅に出られるのですね」


アルフリードの眼差しは真剣その物で茶化すのは無粋だろう


「予定外に滞在しているけど私達にも目的はあるからね・・・」

「後は皆に任せても発展出きると思ってるわ」


「買い被りすぎですよ」


淋しそうに笑うアルフリードはそれでも私達が留まることはないと察しているようだった


「一応アルス達が目処を付けて戻ってくるまでは此処にいるつもり」

「たぶんねw」


アルフリードの肩を軽く叩いて自分達の小屋へと向かった


やる事はまだある


そう・・・


これから来る冒険者達にこのザグルが嘗められない為の仕事が残っている


この村が単なる被災地ではなくただ復興したのでもなくこれから冒険者達を受け入れるに値する場所なのだと知らしめるだけの器を


その原型だけでも遺してやりたい


これはアラフィフのオジサンの老爺心でありお節介なのは分かっている


でもそれくらいは・・・


ー・ー


「もっと気合い込めて!!」


「はいっ!!」


ギィンギィィン


「腰が入ってない!!」


「はいっ!!!」


ギィィンギィィィン


「ラスト気を抜くな!!」


「はいっ!!」


ギィィンギィィン

ジュワッ!!


激しく金属を打つ音が響き渡り鍛冶場に水蒸気が立ち込める

灼熱の鍛冶場でチェインメイル一枚を身に纏いザグルの若い鍛冶見倣いリンツと移民職人団の鍛冶職人ギオールを助手に剣を打つ


「小さいくせにこんな立派な鍛冶場は始めてだぜ」

「凄い火力だな」


皮の短パンにタンクトップ姿のギオールが呟く

逆にリンツは全身を覆う革の服を着せられて暑さに辟易していた


「悪いわねギオール」

「本来なら貴方がリンツを助手に仕込むべきなのに私が横槍入れちゃって」


「いやいや」

「俺だけだとこの鍛冶場の使い方が分からんで無駄にしちまう所だった」

「それに俺より数段格上の技を見せて貰ってるんだアンタには感謝してる」


ギオールの言葉には偽りは無さそうだ

強面だが実直で真摯な目をしている


「しっ師匠」

「この服は本当に必要なんですか?」


息を切らせるリンツが暑そうに服の中に風を送っていた


「貴方はまだ身体が出来てないからね」

「私達の真似して軽装で鍛冶仕事なんかしたら全身大火傷よ」


「そうなんですか?」


「さっきだって覗き込んで蒸気もろに受けてたでしょうが」

「顔が真っ赤になってるじゃないの」

「それ痛いんでしょ?」

「誤魔化したって無駄よ」

「良く水で冷やしなさい」


指摘されたリンツを見て笑いを堪えているギオール


「俺も初めはそうだったよw」

「まぁ」

「俺の時はそんな上等なモン着せて貰えなかったから火傷に苦しんだけどなw」


豪快に笑うギオールの言葉にリンツは少し青ざめた顔になった


「言い付け守ってそれを着てれば酷い火傷は負わずに済むわよ」


そう言って今しがた打ち終えた剣を石の台に寝かせると2人を連れて鍛冶場へと戻った


ー・ー


「師匠・・・・・・・」

「タフすぎです」


がっくりと項垂れるリンツの横で桶で頭から水を浴びるギオールも足元がふらついていた


「何でアリエル嬢ちゃんは汗一つかいてないんだ???」


「あー」

「それはねギオール」

「家の家宝のこのチェインメイルが熱を防ぐからよ」


水を飲みながらチェインメイルを指差して見せた


「ちょっと見せて貰えないだろうか?」


真剣な眼差しのギオール


「ダメ」


「そうか・・・」

「家宝だもんな・・・」


「だってこの下裸だもん」


「ブフッ!!」


ギオールとリンツは2人揃って吹き出したのだった


ー・ー


「まずまずの出来ね」


午前中にハイペースで2本打ち上げた後ギオールに1本リンツに1本打たせた

私の合いの手で高速鍛造したのは言うまでもない


そして一夜冷ました早朝の話である


「俺の人生であんなに早く打ったのは初めての経験だよ」

「相槌が完璧で形を整えるんだからな」

「あんな打ち方見たことねぇよ」


「でも私の相槌だけで作ってるワケじゃないのよ?」

「貴方達の望む形の誘導して仕上げの鎚が少なくて済むようにフォローしただけだもの」


「それが分かるだけに目から鱗が落ちた気分だよ」


力無く笑うその表情から昨日の体験で今までのプライドが崩れ去ったのだと感じた


「僕も・・・・・」

「この剣が自分が打ったとは人に言えません」


そう言いながらも2人の視線が泳いでいるのを察した


「期待してるとこ悪いけど」

「今日は研ぎメインだからちゃんと下着着けてるわよ」


「そんな事・・・」

「ははは・・・」


2人で目を見合わせるギオールとリンツは安堵したようながっかりしたような複雑な顔をしていた


気持ちは分かるけどw


今3人で井戸の脇に新設した研ぎ部屋にいる

その理由はこの新作の研ぎ器にある


「良い?」

「これから2人には私の家の家宝の一つを伝授するから」

「門外不出なんだから鍛冶場とこの研ぎ場は絶対に部外者入れたらダメよ」

「貴方達2人だから特別に渡すんだからね?」


扉の内側から閂を掛けて2人に言い聞かせた


この研ぎ場は鍛冶場からしか入れない構造で更に絡繰魂(からくり)の鍵まで付けてある


そしてその鍵はそれぞれ2人にしか渡していない


「良い?」

「良く見てなさい」

「このペダルを踏むと・・・」


ゴロゴロゴロ


ペダルを踏むと目の前に置かれた丸い砥石が回転を始めた砥石は大きなドーナツのような形をしており簡単なギア駆動で回るようになっている


更にペダルを踏むとどんどん加速していく


「初めて見た・・・」

「これはどう使うんですかい?」


心底驚きを隠せないギオール

リンツよりギオールの方が大きな反応を見せているのはリンツにはこの真価が分からないからだ


「回ってる間は絶対に触っちゃダメよ」

「でないと指が無くなるし服を捲き込まれたら最悪死ぬわよ」


信じられないような表情をするリンツを横目に回転する砥石へと薪を投げ入れて見せた


バギバギバキッ!!


破片を撒き散らせながら粉々に砕ける薪を見てリンツは腰を抜かした


「こうなりたくなかったら気を付けて言い付け守りなさいね?」


青ざめた顔で何度も頷く2人に回転砥石の使い方を教えた


「しっかり勢い付けなきゃ刃を当てても研げないからね!」

「当てる角度を失敗したらあっという間に幅広の長剣(ブロードソード)細身の長剣(レイピア)になるわよっ!!」


シャァァァアアア

ジャコッ

シャァァァアアア

シュインッ


暫く粗研ぎを行った後ペダルを踏むのを止めて小さな固定砥石の台に移る


「もう粗研ぎが終わったのか???」

「早すぎる!!」

「この剣だと研ぐのに2日はかかる筈だ!!」


思わず叫ぶギオールに仕上げ前の剣を見せた


「本当に粗研ぎが終わっている・・・」

「それに・・・」

「なんだこの研ぎ方は・・・?」

「切っ先にほんの僅かな・・・これはなんだ?」


「その段階で秘伝を見付けるなんてギオールは良い職人だね」


ギオールから剣を受け取ると研ぎ方を教えていく


この世界の刀剣は良くて中世のヨーロッパレベル

頑強さをメインに切れ味よりも丈夫さが取り柄の研ぎ方である


「良い?」

「この研ぎ方も秘伝なんだから2人とも口外したらどうなるか肝に命じておきなさい」


回転砥石で形を整え仕上げ砥石で研ぎ上げていく

大まかに数えて5回に分けて角度付けと面取りを重ねて研ぎ出していく


「こうやって段階を分けることで鋭さと丈夫さを兼ね合わせるのよ」

「この剣は遺して行くから手本としなさい」

「でもいつか貴方達の作品を手本に出来るようになったら・・・」

「この剣は誰かに託すか迷わず棄てなさい」


仕上げ初めて2時間半

綺麗に研ぎ上げられた鋼の剣は美しい光を放っていた


それからギオールに研ぎ方を教えていく

ゴブリンの錆びた剣を練習台に何度も何度も削らせる


2人には回転砥石の構造や壊れた時の対処法も教えアフターメンテのやり方もしっかりと教えた


「リンツ」

「貴方って案外器用よね・・・」


1日を練習に費やした翌3日目の朝

回転砥石をリンツに使わせるとギオール以上のセンスを発揮しだした


「研ぐのはお前の方が向いてそうだなw」

「だが折角教えて貰ったんだから剣を打つのも俺より上手くなれよ!」

「まだ若いんだからな!!」


「はいっ!」


元気良く応えるリンツも今日はタンクトップ姿である

良い身体付きをしていて鍛冶仕事には向いていると思う


「リンツの粗研ぎはもうこれ以上教えなくても大丈夫そうね」

「後は自分でも研究しなさい」

「武器によっては研ぎ方が変わるからそれはキチンとギオールに教えて貰いながら2人でやるのよ?」


「ありがとうございます!!」

「ありがとな師匠!」


いつの間にかギオールも私の事を師匠と呼ぶようになっていた

移民職人団に所属するほどギオールは完成した職人だ


それが師匠と呼んでくれるのだから有りがたいやら気恥ずかしいやら·・・


何にしても町にも負けない鍛冶屋がいれば冒険者に田舎者だと嘗められる事も無いだろう


ー・ー


「だいぶ出来てきたわね」


「あらアリエル」

「今日はもう鍛冶場はいいの?」


「後はギオールが親方として盛り立ててくれるわよ」


「それは良かったわ」


鍛冶場に籠った3日の内にヴァレンシア商会の後続がギルドの支部隊と共に到着していた


それまで仮の事務所として使用していたギルド会館を引き渡しヴァレンシア商会は新たにホテルを建設していた

この規模の村に大がかりなホテルを建てるのは異例中の異例である


「まさかギルド支部も無い村にホテルヴァレンシアが支店を出すなんて本当に耳を疑いましたよ」


笑顔で話しているのは新しいギルド支部長として派遣されて来たボードウィン

短く刈り揃えられた赤い髪が印象的な大男で赤銅色の身体は筋骨隆々としており顔や身体の傷痕が見るからに山賊感を醸し出していた


「何度聞いてもその口調違和感あるわ」


「ちょっアリエル失礼でしょ!!」


「いやいや構いませんよw」

「私も役職柄畏まって話してるだけなんでw」

「一応新設ギルドの支部長ですからね」

「何事も初めが肝心ですから」


その表情は笑っているのか凄んでいるのかいまいち良く分からない

ボードウィンが言うには顔の傷が強ばって自然な笑顔は無理との事


・・・・・・・・・


傷のせいじゃ無い気もするけど

本人がそう言うのだからそうしておこう


ギルドメンバーも2パーティ同行しておりディックを合わせて合計3パーティが常駐する事になる


今はそのパーティも手伝ってホテルの建設が急ピッチで進められているところだ


「しっかし」

「ホテルの従業員も連れてくるなんてヴァレンシア商会も凄いわよね」


支配人とシェフはそれぞれの家族を同伴して移住してきてくれた

そしてホテルメイドの5人は未婚の女性が移住してきてくれたのだ


「こんな田舎に若い娘が5人も来てくれるなんてね」


「勿論好い人が出来たら結婚して良いって条件付いてるわよ」


「それにしてもよく集まったわね」

「結婚しても良いってことは永住って事よね?」


「5人ともワケ有りでね・・・」

「私も彼女達には感謝してるわ」


「あの執事の彼は?」


「彼は奥さんに先立たれて独身なのよ」

「まだ人生長いんだから後妻を娶りなさいって言ってるんだけど聞かないのよねw」


「まぁ人にはそれぞれ思惑もあるわよ」


「違いない」

「でも私としては有能な彼には幸せでいて欲しいわ」


「彼は貴女の事知ってるの?」


「ええ」

「ノッキングヒルにも4年いたわ」

「私の執事もしてたからお互い良く知ってる仲よ」


「お忍びも込みってこと?」


「そうよ」

「そして彼がこのホテルの護衛役でもあるわ」


「そんなに強いの?」


「彼はB級冒険者に匹敵する剛の者よ」

「ウォルター!!」


「何で御座いましょうお嬢様?」


20mは離れていた筈なのにあっという間に目の前に現れ頭を垂れるウォルター


「紹介するわ」

「今私の所属するパーティのリーダー」

「アリエルよ」


「それはそれは」

「申し遅れました私、ウォルターと申します」

「どうぞお嬢様をよろしくお頼み致します」


深々とお辞儀するウォルターの前にそっと左手を差し出す


すると静かに片膝を付いて手の甲に軽く口付けをした


「貴方・・・・」

「いえ」

「要らぬ詮索はよしましょう」

「シンシアの事はご心配なさらず私にお任せくださいませ」


彼は静かに立ち上がると軽く会釈してその場を立ち去った


「シンシア」

「彼ってもしかして・・・」


「転生者よ」

「昔救ったドワーフの集落でお礼にって長い寿命を貰ったんだって」

「初めは嬉しかったみたいだけど・・・」


「後はリグルと同じか」


「因果なモノよね・・・」


転生者とは何かと長寿に縁があるのだろうか?

それとも私の周りに引き寄せられているのだろうか?


不老や不死はそれ程ありふれたモノでは無いだろうに・・・


ー・ー


「どぅーどぅどぅどう!!」

「無事付いたわ」

「いつもありがとうなバルバロッサ」


御台の上から馬を労う老人の機嫌良く首を振って応える赤毛の巨馬


ダンジョン調査隊も戻ってきて新設されたギルドで報告等で忙しくしている時にその老人は現れた


背は170cmは有るだろう


だが黒いベストを羽織っただけの胸板の厚みは重装甲のアルフリードと並んでも遜色が無い

大きな拳を軽く握り時折白い豊かな髭をしごいている


「ねぇシンシア」


「言わなくても分かるわ」

「遠目で見ても目立つあんな筋肉の塊のお爺ちゃんははリグルしかいないじゃないw」


「おーいリグルー♪」


「やーっぱりアリエル達じゃったかw」

「特急で央都まで行ったらヴァレンシアの第一商隊がここで人を下ろしたと言うじゃないか」

「もしやと思ってワシも急行してきたんじゃよw」


豪快に笑うリグル


「ではこの方はアリエルさんのお知り合いで?」


「そうよ」

「ノッキングヒルで私達がお世話になったリグル」

「貴方は今この国有数の大富豪を相手にしてるのよ?」


「まさかっw」

「・・・・・・」

「本当なんですか?」


「かっかっかっ」

「驚くのも無理無いわい」

「ワシがリグル商会を束ねとるリグルじゃ」

「アリエルが関わっとるならこの村もあっという間に発展して町になるじゃろう」

「出遅れたかと思うたが・・・」

「間に合ったのかの?」


私を見てニヤリと笑うリグルには隠し事をする気にならなかった


「ちょうど良いところよ」

「こっちで皆と話しましょう」

「会わせたい人達もいるし・・・」

「たぶん皆も喜ぶわ♪」


「じゃあ私がリグルのお世話してるからアリエルは一足先に皆を集めておいて」


「お世話ってお前・・・」

「まぁ老人なのは変わらんか」


再び豪快な笑い声が響いた

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