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14・十日目

ミニカーはどこまでも


 「何故ですか!」


 交番に、僕の声が響き渡った・・・。僕は、朝起きると、朝御飯も食べず、宅配便の人が来る前に、家を出て、交番に向かった。手には、証拠となるミニカーやミニヨンクの残骸が入った袋を持って・・・。そし

て、三人の刑事に、今まで起こった事を全て話した・・・。しかし・・・、


 「でもねー、これだけじゃ、その人達がやったっていう証拠には・・・。」


 初老の男は、袋を指さして言った。


 「それに、受け取ったのはあなたの意思でしょ・・・。」


 眼鏡をかけた男性が続く。


 「それに、そんな話、信じられないね・・・。」


 少し太った若い男性が、そう言った。


 「本当なんですよ!それに、受け取ったのは確かに・・・、そうですが・・・、それだけじゃないんです。八日前は鍵を開けたところに侵入して、ミニカーとかを置いて、五日前と昨日は、ドアの隙間から入ってきたんですよ!」


 僕は必死に弁明する。が・・・、刑事達は笑いだした・・・。


 「そんな事、ある訳無いでしょう。」

 「警察、なめないで下さいよ。」

 「本当なんです!信じてください!」


 信じてすらもらえない・・・。


 (何なんだ・・・、こいつら・・・。篠瀬さんは、すぐに信じてくれたのに・・・。)


 「まあ、本当だとしても、たかがミニカーですし・・・。」

 「ミ、ニカー・・・?」


 その言葉を聞いた瞬間、僕のどこかで、スイッチが入った気がした・・・。周りの騒音、声がどんどん・・・、どんどん、どんどん大きくなっていく・・・。頭痛がして、耳鳴りがして、目の前がグニャグニャと曲がっていく・・・。分からない、前がどちらなのか・・・、上は何処なのか・・・?そんな、僕の様子にも気付かず、刑事達は雑談を始めた。


 「いや、私も昔、子供にミニヨンクを買ったら、偉く喜びましてなー・・・。」

 「ミニ、ヨン、ク・・・?」


 頭の中で大きくなって聞き取りづらい声の中で、その語だけが頭に入ってくる・・・。意識の中にミニカーとミニヨンクの姿がはっきり映る・・・。


 「アッ・・・、アッ・・・。」

 「どうしました・・・?」


 僕の肩に何かが当たった・・・。グニャグニャに曲がった視線の中、目を凝らしてそれを見る・・・。


 ミニカーとミニヨンクだった・・・、それが大量に集まり一つの棒のような形になっていた・・・。


 「うわああああああああああああああ!」


 そのミニカーを手で払う!その時、後ろを振り返ると・・・、大量のミニカーが・・・。ミニヨンクが・・・。


 「うわあああああああああああああああああああ!」


 僕は、ミニカーに跳びかかった。そして、両手でミニカーどもを殴りつける。


 「壊れろ!壊れろ!壊れちまえ!壊れろー!」


 途端に両腕が動かなくなった・・・。僕は両腕を見る・・・。大量の、ミニカーが・・・、まとわりついていた・・・。


 「うわああ!わああ!」


 無理やりに両腕を動かし振り払い、同じように、殴りつけ、ミニカーを壊そうと試みる。


 「崩れろ!壊れろ!消えてなくなれ!」


 しかし、ミニカーは崩れもせず、グニャッと形を変えたりするだけで、壊れもしない。僕の拳もいい加減痛くなってきていたが、そんなことは気にしていられない、手の皮膚がやぶれている気もする。しかし、それでも僕は手を止めない。ただ恐ろしかった、怖かった・・・。


 「何でだ!くそっ!壊れやがれ!壊れろ!壊れろー!」


 僕の体に、生暖かいものがはねかえってきた・・・。


うまく書けなかったorz

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