ありがとう敗訴事件
※存在しない事件です
ありがとう敗訴事件 (ありがとうはいそじけん)は、2002年(平成14年)1月7日に起きた大量手紙梱包事件。またの名を東京都猪田地区地方裁判所大量手紙梱包事件。
事件の概要:
2002年1月7日午後5時頃、東京都猪田地区地方裁判所に約100通もの手紙が梱包された発泡スチロール製の荷物が届いた。手紙の内容はどれも、同日に裁判を行い敗訴となった戸田彰人被告へ向けたと思われる、敗訴となったことへの感謝の言葉を述べたものであり、その多くに「ありがとう敗訴」と書かれていたことからこの事件名が付けられた。
手紙の内容と調査:
100通(正確には98通)の手紙には、敗訴となった戸田彰人被告、及び被告に判決を下した裁判所へ向けられた感謝の言葉が綴られており、その内容の多くは「お前たちは正しい判決をした」「戸田彰人、ありがとう敗訴」などといった内容のものが手書きで書かれたものであった。しかし、内容こそ似たような文面ではあったが、その書き方は手紙によって異なっており、きっちりと下線に沿って丁寧に書かれているものから、殴り書きのように雑に書かれているものまで様々で、執筆に使用したと思われるものもHB鉛筆からシャープペンシル、油性ペンの黒から赤と、統一性がなかった。加えて、使用されている手紙もバラバラで、郵便葉書用の手紙から女子学生が使用するようなラブレター用の手紙と、こちらも一貫性がなかった。一時は戸田彰人被告に恨みを持った個人の犯行と思われていたが、それぞれの手紙は微妙に筆跡が異なっており、最低でも二十人以上の筆跡が確認されたことから、複数犯の犯行として調査が進められた。しかし、犯人の情報も掴めず、特に事件性もないことから、警察は調査を三日で打ち切った。
犯人像:
事件発覚時の1月7日午後5時頃より約2時間前の午後3時頃、裁判所の正門前より、黒いパーカーに黒いジーンズ姿の、痩せ型の不審な男の姿が確認されている。同時刻、正門前の監視カメラにも同様の姿の男が映っていた為、今回の事件と何か関連性があるのではないかと疑われているが、この不審な男の正体も未だ分かっていない。
影響:
この事件がマスメディアに取り上げられてからは、ネット上で様々な意見や考察が繰り広げられ、一時の話題となった。20年経った今でも、屈指の未解決事件として未だ考察が募られている。
関連項目:
2001年12月23日、戸田彰人痴漢冤罪事件
※これはフィクションです