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月夜の密会 ~ギルバート・ミュラー(ZERO)~

バーン家は、シオンの言うように農業系に強かった。

その為、薬草を取り扱うソルム家と少しだけ交流があり、その伝手を使ってZERO(ギルバート)はソルム家内部へと潜入することになる。

本来であれば、ZERO(ギルバート)がシリルへと復讐の手助けをし、その流れで"仲間"となって秘宝を手に入れることになるのだが。

アリアの起こした行動の結果、シリルとZERO(ギルバート)が手を組むことはなくなってしまった。

そしてもちろん、"主人公"たちもまだ姿を見せていない。

ここから、どう物語を修正(・・)していくか。

アリアは本気で頭を悩ませる。

アリアは、攻略対象者全員の心の傷を知っている。

例え"主人公"が動かずとも、アリアが救うことはできる。

けれど。

(それじゃあ、見れないじゃない…っ!)

前回の"ゲーム"と違い、今回の"エンディング"は、"ファン"の間で"トゥルーエンド"と名付けられている"神エンディング"が存在している。

それが。


ーーギルバートとアラスターと、そして"主人公"の、ハーレムエンド。


ギルバートとアラスターと、二人に囲まれてのハッピーエンドだ。

ある意味「結婚」の文字がないBLだからこそ叶えることのできる、三人での未来。

(見たい…っ!)

言わずもがな、今回もアリアの"一推し"は"王道エンド"だ。

なにせ、元々この"ゲーム"を始めるきっかけとなったのは、「2」の方のZEROに一目惚れしたからなのだから。

(今度こそ…っ!)

「1」では叶わなかった"神エンド"を目にしたい。

そのための努力ならば惜しまない。

ジゼルを救うことができたなら、残る気がかりはステラだけで、後は主人公に任せてしまっても構わない。

今回は"1の主人公"だったユーリと違い、ストーリー通りに話が進むとすれば、危険性はなにもない。

とはいえ、すでに一つ未来が変わってしまった以上、近くでその無事を確認しなければ落ち着いてはいられないけれど。

唯一心配事があるとすれば、五大公爵家への潜入と秘宝入手。

それだけは、"ゲーム"通りに上手くいくとは到底思えない。

ギルバートの、真実を知った時の衝撃も気にはなるけれど…。

それさえも、"主人公"さえ傍にいれば癒される。

(…「傍観」が一番なのかしら…?)

後はステラの一周目の悲劇さえなんとかすれば、自分は手出ししないことがベストだろうか。

まだ纏まらない頭でぐるぐると考えながら、アリアは月夜の下で空を見上げる。

室内用の簡易ドレスにストールを巻き、自宅の広い敷地内の、夜の庭園を散歩する。


ーー待ち人は、思ったよりも早くやってきた。


「こんばんは」

お嬢さん。

どこからともなく現れ、月を背に上空からそう言うギルバートは「ZERO」仕様だ。

「アンタの望みは叶ったのかな?」

トン…ッ、と静かな動作で地上へと降り立って、相棒の猫を肩に乗せたギルバートは早速本題を切り出した。

シオンや他の面子がいたあの場では、聞きたくともとても聞ける状況ではない上に、「子爵」として同席していた以上、大人しくしているしかなかったのだから、一刻も早くアリアと話をしたかったというのが本音だろう。

「あのお嬢さん。アンタがいなければきっと悲劇が起こってた」

情報収集は、ギルバートにとって命綱とも言える。

ギルバートの知るあの男の嗜好を考えれば、もしアリアではなくジゼルが拐われていたとしたら、確実に手篭めにされていただろう。未遂などでは終わらなかったはずだ。


ーー『自分が目的を果たすために誰かの命が失われたりしたら、目覚めが悪いでしょう?』


可能性の問題だ、と言っていた。

けれど、あの儚げな少女の性格を考えるに、もしギルバートの想像通りの悲劇が起こっていたとしたら、そう遠くない未来にそんな惨劇が待ち受けていたとしても不思議はない。

それを、目の前のこの少女は。ギルバートでさえ予測していなかった未来を危惧していたとでもいうのだろうか。

「アンタは一体、なにを知っている?」

自分の目的を知っていると言った少女。それはどこまで(・・・・)のことなのかと思う。

約束(・・)通り、今度はオレ(・・)の目的を叶えて貰う番だ」


ーー『場合によっては貴方への協力は惜しまない』


そう言った少女の言葉をどこまで信じたらいいのか。

それを確認するためにココへ来た。


ーー『今やお前は現王妃と同等以上の発言力があることを忘れるな』


その言葉には内心耳を疑った。

いくら高貴な血が流れているとはいえ、一公爵令嬢にそこまでの影響力(ちから)があるとは思えない。

けれど、もし。その言葉が真実だとしたならば。


ーーこれ以上欲しい駒はない。


「…"アリア"で構わないわよ?」

ちょうど目の高さにあった庭園の葉に触れて、その薫りを楽しむような仕草を見せるギルバートの姿は魅力的すぎて。

月夜を浴びて成される一連のその動作にうっかり魅惚れてしまう。

他人行儀を崩さないギルバートの態度にくすりと笑い、アリアは慎重に言葉を選ぶ。

「貴方こそ、なにを知っているの?」

彼に、どこまでを告げるべきなのか。

正直、まだ決めかねている。

「…公爵家の家宝の秘密は、そう簡単に外部に漏れたりしないわ」

ただ、五つの秘宝を集めること自体は推奨したいと思うから、公爵家令嬢(・・・・・)として不自然ではない範囲で不信感を投げかける。

「その情報は一体どこから?信用できる、って言い切れる?」

正統なアクア家の令嬢であるアリアでさえ、秘宝の存在など聞いたことがない。

"ゲーム"の知識がなければ、今だってなにも知らないままだ。

けれどそんな事情をギルバートが知るはずもないから、あくまで公爵家の秘密を知る正統なアクア家令嬢として語りかける。

「秘宝全てを集めた時になにが起きるか、貴方は真実を知っているの?」

目の前のギルバートを真っ直ぐ見据え、アリアは殊更ゆっくりと口を開く。


「"妖精界"に、なんの用が?」


その真実を、ギルバートは知らされていないはずだ。

アリアだって、"ゲーム"をクリアするまでは知らなかった。

だからこそ、反応を伺うためにわざわざその真実を突きつければ。

「…"妖精界"…?」

「"新たな世界が開ける"。その真実」

案の定、顔を潜めたギルバートの口からそんなことは聞いていないとでも言いたげな反芻があって、チラリと足元の猫へと視線を投げていた。


五つの秘宝を集めた後に現れる扉。

それは、この世界の隣に在るとされている別世界へと続く扉。

本来は秘宝を保管する公爵家さえも知らない真実のはずだ。もしかしたら、皇太子であるリオくらいの地位になれば伝えられているお伽噺(・・・)かもしれないが。


足元の小さな生き物を伺うように見るギルバートに、その猫ーアルカナは、にゃあ~っ!となにか言い訳めいた鳴き声を上げている。

その声がなにを言っているのか、アリアには聞こえてこないことが口惜しい。

"主人公"視点で進められる"ゲーム"であれば、その特殊能力でその言葉を理解することができたのに。

目的の為、自分自身の記憶さえ操作している魔物(アルカナ)は、今は純粋にギルバートの味方になっていて怪しいところなどどこにもない。

ただ、恐らくは、本能でアリアを警戒しているような気配がした。

「その猫…」

じ…、と。探るような目を向けてくるアルカナへ向かい、アリアもまた警戒するかのような瞳を返す。

恐らくは、この猫は。

「その猫は、私と関わるな、と言っているんでしょう?」

それなのにいいの?と、首を傾げれば、アルカナは再度「にゃあ~」とそれに同意するかのようにギルバートに向かって声を上げ、ギルバートはそれを宥めるような目を向けた後、ふぅ、と空を仰いでいた。

「まぁ、その判断はおいおいな」

今はまだ、そう結論を急ぐべきじゃないという態度を取るギルバートに、アリアはどうしたものかと頭を悩ませる。

「…魔物を信用できるの?」

幼い頃からずっと同じ時間を過ごしてきた"相棒"。

唯一無二と言ってもいいその存在と今さら距離を取ることなど無理なことだとはわかっていても、それでもこれ以上心を許して欲しくはない。

せめて少し疑う余地くらいは残して欲しいと願いつつ、アリアは暗に秘宝の情報源はその猫だろうと示唆してみせる。

「…コイツは魔物と言っても特別(・・)だ」

アリアの心配した通り、アリアの指摘にむしろ不快そうに顔をしかめてギルバートは足元の猫へと視線を落とす。

「コイツ自身が魔族と敵対してる」

それは、アリアも知る確かな事実。

だからといって。

「…敵の敵は味方、とは限らないでしょう?」

魔族と敵対しているからといって、魔に属する者としての性質までも失くしたわけではない。

わざわざ幼いギルバートと"契約"して闇の力を与え、それが純粋な人助けのはずがないだろう。

「…アンタはなにを知っている」

「一般論よ」

あまり刺激しすぎるのも逆効果かと、アリアは少しだけ哀しげな表情で微笑(わら)ってみせる。

「貴方が信用できる、って言うのならそれでいいの。私は(・・)、無理だけど」

真実を知っているアリアは、とてもではないがこの猫にーアルカナに心を許すことなどできない。

幼いギルバートから両親を奪ったのはこの魔物だ。

それを思えば、今すぐこの猫を消滅させてやりたいと混み上がる感情を抑えることだけで精一杯だった。

「交渉決裂、か?」

自分の相棒を信じられないのなら手を組むのは難しいと判断されたとしても、それは当然のことだろうと思う。

だからアリアも、目の前の"ラスボス"相手に強く出ることができない。

今、アルカナに過去の罪を責め立てたとしても、そもそもその記憶自体ないのだから、当の本人すら「冤罪」だと主張して曲げないだろう。

「公爵家から秘宝を盗み出すなんて、いくら貴方が優秀でもとても無理よ」

"ゲーム"通りに五つの公爵家全てを出し抜けるとは、どう贔屓目に見ても思えない。

傍観していてギルバートが捕まるような"バッドエンド"を迎えて欲しくない。"ゲーム"内には、各々の公爵家で捕らえられてしまうラストも確かに存在したのだから。

「…だから、協力してあげたいの」

具体的にアリアになにができるのかは、正直まだわからない。

アクア家やウェントゥス家ならばまだしも、ルイスのいるアーエール家など一度も行ったことがない。

"ゲーム"の中に出てきた公爵家内の見取り図なんて存在しないのだから入手不可能だ。

それでもきっと、この記憶(・・)はそのために在るのだと思う。

「私のことを信じてくれるなら、だけど」

「……」

ギルバートの目線でアリアを見たら、不審者以外の何者でもないだろう。

けれど、困ったように微笑(わら)うアリアの瞳は、嘘偽りなく真っ直ぐ向けられていて。

信じてしまっていいような心地にさせられて、ギルバートはそんな自分の心の変化に動揺してしまう。

「…どうしてオレに協力する?」

ほぼ初対面に近い人間を、そう簡単に信じられるはずもない。

普通の人間でもそうだろうが、ギルバートがこれまで晒されてきた現実も目にしてきた社会も、そんな優しいものではなかった。

人間は、所詮ギブアンドテイク。無償で与えられるものなどなにもない、はずだ。

「…アンタにメリットなんてなにもないだろう」

恐らく、ジゼルの為に自分の身を危険に晒した少女。

身分違いの恋人同士の幸せを願い、傾いた家の復興を望んだ。

なぜそんなことをするのか、ギルバートには理解できない。

「…多分、その為に()がいるから、かしら?」

なんとも言えない微妙な表情で小さく微笑(わら)い、アリアは「それから」と、くすくすと楽しそうな笑みを溢す。

「個人的に妖精さんに会ってみたいわ」

この世界には存在しない、別世界の可愛らしい生き物。

"ゲーム"でその姿を知るアリアは、是非とも会ってみたいと思う。

「それだけで?」

「…ダメかしら?」

コトリ、と、無邪気に傾けられる首。

その余りにも無防備な仕草に、ギルバートは思わず深い吐息を洩らしてしまっていた。

「…アンタ、ちょっと無防備すぎるんじゃないか?」

「?」

きょとん、と瞳を瞬かせるその様は、まるで子供のように純粋だ。

「わざわざこんな人気のないところにオレを誘って」

「…?人目があったら困るじゃない」

誰かに見られても聞かれても困る内容だというのに、人目を避けなくてどうしろと言うのだろう。

一体なにを言っているのかと不思議そうに小首を傾げるアリアへと、ギルバートはこの少女にははっきりと口にしないとわからないのだろうということを理解する。

「こんな時間に人気のないところで男と二人きり、なんて。襲われても文句言えないぞ?」

「!」

そう言葉にすればさすがに理解したらしい少女の瞳へと動揺の色が浮かび、思わず口元が緩んでしまう。

「昼間、自分がどんな目に遭わされたか、もう忘れたわけ?」

「…ちょ…っ」

意味深な笑みを口元に刻んで耳元へと顔を寄せれば、さすがに警戒したらしい少女はギルバートを押し返すような仕草が見て取れて、思わずくすりという笑みが零れ落ちる。

元々ギルバートは、情報収集も兼ねて女性との一夜限りのお遊びなど、数えきれないほどの経験がある。

人目を惹く容姿ということもあり、女性に困ったことなどない。

思わずからかってやりたい心地に駆られて、ギルバートは「ねぇ」とその耳元に甘く囁きかける。

「…あの後、あの婚約者に美味しく頂かれちゃったわけ?」

あの時の少女が正常な状態になかったことなど、考えなくともわかる。

「どんな風に慰めて貰ったの?」

教えてよ。と囁いてその腰に手を伸ばせば、びくっ、と驚くほど大きな反応が返ってくる。

「あの時のアンタ、めちゃくちゃやらしい顔してた」

すっげーそそられた、と吐息のような声色で耳元に囁かれ、アリアはその色気のありすぎる囁きに、思わず胸がどきりと高鳴ってしまうのを感じる。

けれど。

「婚約者の前だとあんな可愛い顔するんだな」

「…え?」

くすっ、と笑って口にされたその言葉に、アリアは目を丸くする。

「可愛い顔」というのがなんのことだかわからないが、特段シオンに対して特別な態度を取っているつもりはない。

「オレの前だとツンケンしてるだろ?」

(…あ……)

その指摘に、なんとなく思い当たる節があり、アリアは思わず呆然としてしまう。

確かに、ギルバートとは初対面の時からいろいろと考えることがありすぎて、そんな態度を取っていたように思う。

全体的に、なんとなく上から目線で話していたような気がする。

そう思えば途端胸を満たすのは「反省」の二文字で、アリアはしゅん、としてしまう。

「ごめんなさい…。そういうつもりじゃなかったのに…」

「公爵令嬢」と聞いて描く、悪い方のイメージの高飛車な女だと思われてしまっただろうかと、アリアは思わず落ち込んでしまう。

大好きな"一推しキャラ"に誤解されてしまうのはとても辛い。

「……」

そして、素直に謝ったかと思えば哀しそうに俯いてしまったアリアを目にして、ギルバートもまた不意打ちを受けたような気分になる。

「…アンタ、やっぱり変わってるね」

途端しおらしくなったアリアに、数多くの修羅場を潜り抜けてきた観察眼が、こちらが少女の素の姿なのだろうと判断を下してくる。

「……オレにも見せてよ」

思い出すのは、必死に婚約者に縋りついていた少女の姿。

熱に浮かされ、涙の溜まった瞳で婚約者に助けを求めていたその姿は、数えきれないほどの女性たちと夜を楽しんできたギルバートの目からしても、今まで感じたことのない劣情を覚えさせていた。

「…ちょ…っ」

耳元へと唇が寄せられて、そのままちゅ…っ、と軽く吸い付かれ、アリアの身体がびくり、と震える。

「…ゃ……っ」

逃げ出そうと一歩足を後ろへ下げれば、いつの間にか背中越しには木の感触があって、逃げ場を失っていることに気づかされる。

「…アリア」

「…っ!」

初めて口にされた、その甘い声色は危険すぎる。

だからといって。

「やめ…っ」

身を竦め、必死にギルバートを押し返そうと手を突っぱねるアリアへと、くすくすという可笑し気な笑いが落ちてくる。

「…『協力しない』って一言言えば手出しできなくなるのに、アンタ、実は期待してる?」

「!」

下手にアリアに手を出して警戒されることはギルバートにとっても得策ではない。だから始めからその気などあったはずもないのだが、ついつい少女の初心(うぶ)な反応に悪戯心が出てしまって、ギルバートは酷く楽しそうな笑みを溢す。

「…協力しないっ」

ギルバートのその言葉に真っ赤になって、ムキになるその姿には、知らず笑いを誘われてしまう。

「はいはい」

今からそんなことを言っても遅いとそんなアリアを軽く受け流し、ギルバートは一歩後方へと下がると足元の猫を己の肩へと手招いていた。

「改めて」

ふわっ、と足元が宙に浮き、ギルバートはキザな仕草で黒い帽子に手をかける。

「オレはギルバート。こっちは…」

チラ、と肩に乗る猫へと顔を向ければ、アルカナは「にゃお~」と一言鳴いた。

「アルカナ、だ」

遅すぎる自己紹介に、そういえばお互いまだ名前すら名乗っていなかったことを思い出す。

ギルバートの背後に渦巻く闇の空間。

またな(・・・)

再会はそう遠くないことを示唆して、ギルバートは闇夜に溶けていった。





*****





ーー『復讐を望むか?』


足元に転がった、血に濡れた両親を愕然と見下ろしていた幼い子供へと届いた声。


ーー『ならば我と契約せよ』


その誘いは、酷く甘く子供の心を蝕んだ。


ーー『汝に、力を与えよう』


そうして少年は、復讐を誓う。



それは、両親を失った時のギルバートの記憶。

聡明な子供だったギルバートが、そんな中においても魔物に出した条件は三つ。

一つは、自分に対して嘘はつかないこと。

二つは、記憶操作の魔法を、自分の許可なしで使わないこと。

そして、最後の一つは。


絶対に、自分を裏切らない(・・・・・)こと。


だからギルバートはアルカナを疑ったりしないのだ。

アルカナが、自分自身の記憶さえ操作していることに気づきもせずに。

「契約」は、二人の望みが叶う時まで続く。

ギルバートは、両親を殺した犯人を見つけること。

アルカナは、五つの秘宝を集めたその先にあるもの。

"主人公"の活躍もあり、"ゲーム"のラストで二人の望みは叶えられる。

そして、ギルバートは。

その真実に、愕然と言葉を失うのだ。



なぜアルカナの狙いがギルバートだったのか、ゲームでは語られていない。

"ゲーム"のご都合主義と言ってしまえばそれまでだが、アリアが彼らに関わったことで、もう一つの真実(・・)が明らかにされようとは、アリアも思いもよらないことだった。


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