恋時雨
第7章 「恋時雨」
千遥 「........」
流星 「え、どうしたの?大丈夫?」
千遥 「す、す、すき、、、」
聴診器でも聞こえるか聞こえないかぐらいの小さい声で言った
流星 「え?なに?」
千遥 「な、なんでもないっ!!」
千遥はすぐに誤魔化した
そして流星は手に持っていた水のペットボトルを千遥に投げた
流星 「ほれ、飲みな」
だがフタが開いていて、投げたペットボトルの水が千遥におもいっきしかかった
バシャ!!
千遥 「きゃっ、つめた!」
流星 「あ、ごめん!ごめん!」
そう言うと流星はティッシュを10枚程取り千遥の方に走った
だが床に落ちていたプリントで足を滑らし流星は千遥の上に乗っかった
2人 「/////、、、、」
我に返った千遥は流星を突き飛ばした
千遥 「な、なにやってんのよ!!」
流星 「いや、違うって、滑っただけだってっ」
千遥は枕元にあったぬいぐるみを投げつけた
流星 「いたっ」
千遥 「帰る。」
そう言うと千遥は流星の部屋を出て行った。
千遥 (滑った事なんて見たらわかるし、そんなんじゃないってのもわかってる。でもとりあえずあの場から離れたかった。心臓が痛い。ナニコレ)
外は真っ暗だった。
千遥 「ただいま」
母 「おかえり!夜食べる?」
千遥 「いらない」
そう言うと千遥は二階にあがっていった
服も着替えずベッドに寝転ぶ
千遥 「あー、助けてくれたのに、ありがとうも言えなかったな」
窓から入る風が冷たく感じる
そして突然雨が降り始めた
それと同時に千遥の目からは涙が流れた
それは涙なのか窓から入る雨なのか
千遥はどちらか気付かずにそのまま眠りについた。