始まりは突然に
第2章 始まりは突然に
キーンコーンカーンコーン(チャイム)
千遥 「やっべ、遅刻しちゃったよ」
先生A 「おい、村上!遅刻だ!いい加減にしろ!!」
この先生はこの学校で唯一怖い先生の鬼元先生だ
千遥 「はいはい、すいませんね、おにぃやん」
鬼元 「先生に向かってその呼び方やめろと何回言ったんだっ!あんまなめてると許さんぞっ」
千遥 「朝からうるさいうるさい。」
鬼元 「お、お前!ふざけんな!!」
千遥は小走りで鬼元から逃げるかのように教室へ向かった
ガラガラ〜
女先生B 「はい、なので今日は、、、、あっ、村上さん、おはようございます。」
千遥 「うっす、おは」
この先生は千遥のクラスの担任の徳永先生
眼鏡をかけて髪を後ろで縛り、とても綺麗で清楚な感じのいい先生だ
徳永 「はい、では村上さんも来たので、改めて言います。今日から1人転校生が来ます」
千遥 (転校生?だる)
徳永 「皆さん、仲良くしてあげてくださいね!」
クラス全員 「はーーーい」
徳永 「では、呼んできます!」
5分後先生と共にクラスのドアを開けて入ってきたのは1人の男の生徒だった
徳永 「はい、では自己紹介をしてもらいます。どーぞ」
??? 「えーっと、今日から転校してきました、田中流星です。よろしくお願いします。」
ぱちぱちぱちぱち
そこに立っていたのは少し髪の長めで前髪は流しつつ上げている頭の良さそうな男だった。
徳永 「はい!ならあそこの席に座ってください!」
と先生が言うと流星は千遥の方にゆっくりと歩き出した
千遥 (げっ、ウチの横かよ。だる。)
流星 「あ、よろしくね!」
千遥 「ふん、よろしく」
流星は少し不思議そうな顔で千遥を見つめた
それに気づいた千遥も一瞬、流星の方を向いた
千遥 (!?!? い、意外とかっこいいし...。まぁでも転校生だし、絡むのだるいし、大人しく適度な感じで接しよーっと)
そう思いながら千遥はカバンから携帯を取り出してTwitterを開いた
キーンコーンカーンコーン
千遥はチャイムの音も気づかず、携帯の画面もスクロールしていたが、ツイートの内容も何一つ見えてなかった
千遥の手には、なぜか手汗をかいていた