表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩*日常から*

朝の気分

作者: a i o

鐘が首を振れば

広場で飛び立つ鳩

クラシックのLD

私の好きな場面


鳴り響く「朝の気分」

何度も何度も

繰り返し観ていた

何かを清らかに洗うように

聴いていた

今はもう擦りきれた思い出


アイロンでプレスされるシャツ

蒸気で香る洗剤の匂い

呼び覚ます記憶と

ただ気持ちよくうたう鼻唄

どこかで重なる

いつかの私が

耳をすませて



幸せですか

シャボン玉の中で

弾けるのを待つばかりで

見下ろす景色の色合いも

知らないままじゃありませんか


幸せってなんですか

あの時

問いかけばかりを浮かべて

本当は答えなんてちっとも

欲しくなかったのではありませんか



飛び立つ鳩を追いかけてく

薄ぼんやりとした青空

ブラウン管の景色

ひとときの美しい音色

手に入れたかったものすべて

連れてくように響いていた


窓辺の白いカーテン

淡い朝の光

振り返ることは

時に

透き通る風を見るようなもの


幸せですか

ただ問いかけることだけが

祈りのようで

虹色を歪ませるシャボン玉

高く高く

飛んだ場所で

澄みきるとは

どんな気持ちでしょうか






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ