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BRAVE NEW WORLD<素晴らしき新世界>  作者: olupheus
ソロ・ストーリー:第1章 試練の遺跡
23/27

仲間たちと共に

さあ、ネトゲだけど今回はストーリーモードのお話です!

NPC達との冒険をお楽しみください!

 GWのある日。ログインした僕は一人用のモード、ソロ・ストーリーをやることにした。え? 優依姉ちゃんとはどうなったか? さんざん連れ回されたよ……。ひたすらに疲れましたとも。


「やーやー、ブランさん、お久しぶりです!」


 何だか久しぶりに聞いた声。最初に案内役をしてくれた、ヘイムダルさんのものだ。


「あ、どうも。どうしたんですか?」

「ブランさん、反応うすーい。いや、ソロ・ストーリーやるのこれが初回でしょ? ちょっとした選択肢をあげないといけないんですよ」

「選択肢?」

「チュートリアルの時一緒に戦ったキャラ、覚えてます?」

「あぁ、はい」

「これからソロ・ストーリーをやるにあたって、そのキャラ達と一緒に冒険するか、一人で冒険に出るか選べるんですよ」

「そうなんですか?」

「そうなんです。で、どうします?」


 うーん、どうしようか。……とは言うけど、これはあんまり悩まないな。


「一緒に冒険します」

「オッケーです! それじゃ、ブランさん達は試験に合格した後、新人冒険者として旅立つことになりました、というところからスタートしますので、そのつもりで」

「はい」

「じゃ、楽しんでくださいね!」


 そうして、僕は白い光に包まれた。


◇◆◇◆◇-------------◇◆◇◆◇


 目の前に街並みが広がる。どこかでみた光景。……そうだ、チュートリアルででっかい鳥、ガルダに追い回されて駆け込んだ街だ。そのギルドハウスの前に僕は立っていた。


「ぉーぃ……」


 ギルドハウスは小高い丘のようなところに建っているので、陽の光を浴びて輝く建物たち、遠くの景色が良く見える。


「おーい!」


 誰かがこっちに来る。……あれは。


「ブランくん!」


 一緒にガルダと戦った……、そう、マロンだ。


「みんな待ってるよ! こっちこっち!」


 手を引っ張られて一緒に走る。その先には、あの時の仲間たちがいた。

 剣を振って勇敢に戦うロッソ。

 誰よりも先に敵を見つけるアスール。

 危険な囮を一手に引き受けるシンザ。

 優しい心で傷を癒すベルデ。

 みんなが僕を待っていた。この広い世界を冒険するために。


◇◆◇◆◇-------------◇◆◇◆◇


「それにしても……」


 最初に声を上げたのはロッソだった。


「俺たち、これかか何をすりゃいいんだ?」


 この一言で、全員の足が止まる。


「何するって……、そりゃ冒険?」


 アスールが言う。


「いや、そりゃそうなんだけどさ……。冒険たって、どこを冒険するんだ? 俺たち、やっとこ試験をパスした新人だぞ?」

「まあ、そうだなぁ。経験みたいなのが全く足りんよな」


 アスールが頷く。


「うん……、わたしたち、実績が足りないかも……」


 恐る恐るといった感じでベルデも続く。


「う~ん、取りあえずギルドにもう一回寄ってみる? 依頼とかこなして実績を積むのもいいんじゃない?」


 両手を合わせてマロンが言った。


「あぁ~、そりゃいいな! 依頼か! じゃ早速行ってみるか!」


 というわけで、全員でギルドハウスに向かった。


◇◆◇◆◇-------------◇◆◇◆◇


「「「うぅ~ん……」」」


 やってきましたギルドハウス。なんだけど、全員で依頼が貼ってある掲示板を見て唸っている。


「どの依頼がいいか、分かるか?」

「いや~、やっぱり採取系とか?」

「んん~、ちとつまらんなぁ……」

「そんなこと言ってたら、あぶないよ?」

「そうだよ、最初はこういうのからやるのがいいんだって」


 みんなであれこれ意見を出し合う。僕はそれを聞きながら依頼を見る。


┏──    依頼    ───┓

《依頼者》

ベーカー商会


《内容》

隣町までの護衛をお願いしたく。

道中の経費はある程度負担します。


《終了条件》

・馬車を目的地までに到達させる


《報酬》

・800G

┗────      ────┛


 これは護衛系の依頼、チュートリアルでやったのと同じ感じかな。


┏──    依頼    ───┓

《依頼者》

裏路地の薬局


《内容》

ちょいと薬草を取ってきてほしい。

なに、生えてる場所は分かってる

から、危ないことはないさ、ヒヒ…。


《終了条件》

・ドレイク草10個を納品


《報酬》

・1500G

┗────      ────┛


 こっちは採取。なのに護衛より報酬が高い……!?


「お、これなんかいいんじゃない? 報酬いいし」


 アスールがこの依頼に目を付けた。その時、なぜか僕の脳裏にこの言葉が浮かんできた。


『難易度が低いクセに、金払いの良い依頼には絶対手を出すな……』


「アスール……」

「ん? どしたの?」

「冒険者の間じゃ、こんな言葉が伝えられている。『難易度が低いクセに、金払いの良い依頼には絶対手を出すな』。この依頼はいけない……!」

「えー? でも採取だよ? だーいじょうぶだって!」

「アスール、だめだ! そんな考えじゃいつか大変な目に遭う! 報酬に釣られて何の説明も無い依頼を受けたら、敵の大部隊相手に大立ち回りさせられたこともあったんだ! ちゃんと依頼の難易度と報酬が釣り合ったものを選ぶんだ! OK!?」

「う、うん。分かったよ、そこまで言うなら……。ていうか大丈夫? 昔なんかひどい目に遭わされたの?」


 忘れもしない。あの時勧められるがまま、高額のお金とレア装備に釣られて依頼を受けたら、100体近いモンスターに追い回されたあの時のことを……! あれ以来、この手の依頼には気を付けるようにしているのだ。ちなみにその依頼を勧めたのは優依姉ちゃんである。今思い出してもホントロクなことしてないな!


「ご、ごめん、ちょっと昔の記憶が……」

「あんまり無理しないでよ? でも、そっかー。こういう依頼は気を付けなきゃだめか……」

「ま、まぁ、少しずつやっていこ? ね?」


 取りあえず全員で相談して、それなりに簡単そうで、報酬が釣り合っているものを選んだ。気を取り直して、頑張ろう!

かくして冒険に出ることになった訳ですが……、準備は万端かな?

良くある話ですよね。出掛けてから「あ、あれ忘れた!」ってなるの。

余裕のあるうちに準備しとくのはホントに大事ですよ?


それでは次回もお楽しみに!

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