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トンボの目   作者: 黒野戌
5/6

トンボの目 5見目

さぁさぁさぁ!きょうはたこ焼きくんが泳ぎますよ!!

これを見逃したら人生の4分の2は損してますよ?

・・・あ、今、約分しろよ!って思いましたね?当たってる?

まぁ人の心を読むなんて誰でもできますから誇れることではありませんね。

皆さんはこの小説を読んでいってくださいね?

それでは本編へGO。


目を覚ました時、私は姉さんの部屋にいた。

 「・・・。」

大好きだった姉さんの部屋も、今では薄暗く不気味な所に思えてしまう。

すぐに部屋を出て居間へと向かう。



丁度お昼頃に彼女は起きてきた。私のことを見て少し驚いたようだった。

顔色は良くなり、生気が戻っている。どうやら少しは休めたようだ。

 「具合はどうかしら?」

 「今はなんとか・・・マツエさんが運んでくれたんですか?」

 「よく名前を覚えていたわね。そうよ、追いかけていたら急に倒れるんだもの、びっくりしたわ。」

 「ありがとうございます。そうですか・・・急に・・・。」

 「もしかしてあまり覚えてない?」

 「はい、あの時はボーっとしていたもので。」

 「まぁ無理もないわ・・・。そうだっ!お粥を作っておいたの。少しでもお腹に入れといた方が良いわよ。」

 「・・・お腹空いてないです。」

 「食べないとまた倒れるわよ?ホラ。」

そう言って粥をよそって渡した。

彼女は少しためらったが、やがて粥を食べ始めた。

 「ど、どう?」

 「・・・」

 「味が・・・無いです。」

 「そう・・・。」

お粥なんて誰でも作れると聞いた覚えがあったから、この家にある物をいろいろ混ぜて作ってみたけど、やっぱり普段しない料理なんてするもんじゃないわ。

それから彼女は三~四口食べてから申し訳なさそうに居間を出て行った。




『かえ・て』

・・・?

『私の・』

誰?

『とり・・くよ』

女の子の声・・・

『・・・・・』


目が覚めた。

今はだいたい丑の刻で、外はまだ暗く静まりかえっている。

 「何の夢だったんだろう。」

哀しさを帯びた女の子の声を思い出し鳥肌が立った。

 「・・・顔でも洗いに行こう。」

起き上がって井戸に向かう。外の空気は刺すように冷たかった。

空を見上げると満月の綺麗に見える雲一つ無い快晴だった。

顔を洗うために井戸の水を汲み、引き上げたが、そこで桶を落としてしまった。

目の前に人がいた事に驚いたから。

 「・・・。」

 「・・・どうやらまだ憑かれているようですね。」

・・・?いきなり現れて何を言っているのだろうかこの人は。

 「あの、何処かでお会いしましたか?」

 「さて、どうでしょうかねぇ・・・会ったような・・会わなかったような・・・。」

 「はい?」

 「まぁなんにせよ通りすがりの旅人ですから。」

 「なんで旅人さんが人の家の中庭に立っているんですか?」

 「おっと、こいつぁうっかりだ。・・・いつの間にか迷い込んでいたらしい。」

怪しい。

 「それよりもお嬢さん、このままだとあなた、もうじき死にますよ?」

 「どういうことですか?」

 「まぁもうじき分かるでしょう。とにかくあなたはもう手遅れです。」

 「どういう意味ですか?」

聞いてみたが旅人は答えずに背を向けて歩いていってしまった。

ただ、去っていく旅人がこう呟いた気がした。

 「また、雨が降る。」


・・・。


たこ焼きなんて泳ぐわけねぇじゃんwww

やーい騙されてやんの~www

え?もう分かってたの?・・・そう・・・。

じゃあせめて「踊れ!たこ焼きくん!!」にすれば良かったな~。

そうすれば更にパクリだってバレ難くなるだろうし。

・・・え?パクリってのも分かってたの!?

なんで!?君は人の心が読めるの!?

さて、それは置いておいてコメント等が来なくて寂しい黒野戌です。

このままじゃ死んでまうよ~・・・(チラッ

あぁ~死にたくないよぉ~・・・(チラッ

てなわけでコメント待ってます!!

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