トンボの目 4見目
さて・・・と、「宇宙人到来!!」の回ですね。
ん~宇宙人は恐ろしいですよね~。もし会ったらどうします?
え?握手するって?・・・何を馬鹿なこと言ってんですか?
握手の前にサインでしょ!!
店で働いていた子が亡くなった。
その話が耳に入ってきた時、私はすぐさま店を閉めて彼女が死んでいた河原に向かった。
着いた時には既に死体は片付けられていた。
暫くはそこで手を合わせていた。泣きそうになったが、私は泣くのが嫌いだ。
野次馬も消えたので帰ろうとした時、知っている顔を見た。
その子も丁度帰ろうとしていたようで、こちらに背を向けて歩き始めた。
その子の足取りは悪く、フラフラしていたので、心配になり後を付けることにした。
そして案の定その子は突然倒れた。
近くで顔を見て確信した。やはり亡くなったタエさんの妹のサエちゃんだった。
あの子が毎日首からさげていた巾着を持っていた。
タエさんの家は知っていたのでその子を抱えて帰った。
家には勝手に上がらせてもらい、その子を布団に寝かせる。
以前会った時はとても明るい顔で元気な挨拶をしてくれた。
だが今は、とても顔色が悪く、生きてるのかどうかも怪しい。
とりあえず起きてきた時の為に温かい粥でも作っておこう。
「雨、止むといいなー。」
家を出た私は空を睨んだ。基本的に雨や雲は嫌いだ。
しかも今日は大雨で足元はグチャグチャだ。
転ばないように気を付けよう。
暫く歩くと河が見えてきた。
雨のせいで河はかなり増水しているから危ない。
慎重に歩こう。滑らないように、転ばないように、落ちないように。
しかし
「あっ昨日の。」
昨日会った傘をさしていた人を数m先に見つけた。
「あのー、すいませーん。」
大声で呼びかけるが、雨のせいで聞こえないのかこちらを振り向かない。
仕方がないので小走りで駆け寄って声をかけようとした。
が・・・。
足を滑らせた。十分に気をつけていたはずなのに。
荒れ狂う河に私は抵抗した。
なんとか顔を出して空気を取り入れたが、その時何かに足を掴まれた。
こんな所で一体何に足を掴まれているのだろう。
恐ろしい。
どんどん水中に引きずり込まれていく。
完全に沈む直前、河原にいる男と目が合った。
先程まで私に背を向けていた傘をさした男だった・・・。
いよいよ信頼が無くなってきたのではないでしょうか?
ってか宇宙人も興味無いですよ?
え?UFO?あ~美味しいですよね~(´∀`*)
さてお客さんが帰ってしまう前に次回予告!!
「泳げ!たこ焼きくん!!」
それじゃ!!