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魔王「勇者の顔を改めてよく見たら二重マブタだった件」  作者: 『冷やし勇者始めました。』読者の皆様。さんくすです!
10/11

10 ulysses先生による、ミステリ!

※ こちらを書いて下さったのは、ulyssesさまですにょ! あんまり嬉しかったので、載せさせていただきましたっ!(σ≧▽≦)σ

贋作「魔王と勇者のちょこっとミステリっぽくやってみそ?」



側近「復讐とは、冷たい皿に盛って食すのが最上の美味とする料理だ」


魔王「どったの?」


側近「私の[もやし]を食べた者、マジ許すまじ」


魔王「まあまあ、[もやし]ぐらいで・・・」


側近「 “ぐらい” ですと!? ぐ、 “ぐらい” ですとっっっっ!? 大事なことなので(以下略)。何とおっしゃるウサギさん、それなら私とかけ比べ! あれは現地でもなかなか手に入らない青森県産、幻の超高級もやし【大鰐温泉もやし】なんですぞ!(実在)」


魔王「ふ〜ん(ホジホジ)」


側近「嗚呼、何といふ覇気の無いお返事・・・わたくしは今日ほど情けのう思った日はありませぬぞ」


魔王「だって[もやし]じゃ〜ん」


側近「もやしを笑う者はもやしに泣くのです! へ・いかの阿呆〜〜〜〜〜〜〜・・・と去ってゆく」(シタタタタタタタタタタタッ)


魔王「おいこら、変なトコで切るな! あと、ト書きは口に出すんぢゃない」


勇者「よっ、どったの?」


魔王「おお、実はな、〈かくかくしかじか〉なのぢゃ」


勇者「いや、〈かくかくしかじか〉じゃ分からん。ちゃんと説明してくれ」


魔王「馬鹿正直に何を言っとる。こういう場面では慣用句で描写を簡潔化して、クドさを解消するのもテクニックなのぢゃよ」


勇者「メタ禁止! メタルーナ・ミュータントがお仕置きに来るぞ」


魔王「何だか分からんが、気をつけよう。ところで、今日はどんな用ぢゃ」


勇者「わが旧友魔王よ、クリンゴンの諺にこういうのがある。『復讐は冷たい皿に盛って出せ』・・・冷え切っているぞ、宇宙は」


魔王「何を言っとる、どうしたんぢゃ」


勇者「俺の[カレー]を食べた奴、マジ許すまじ」


魔王「まあまあ、[カレー]ぐらいで・・・」


勇者「 “ぐらい” だと!? ぐ、 “ぐらい” だとっっっっ!? 大事なことなので(以下略)。何てこったい、オリーブ! あれはロンドンのインド料理屋『ボンベイ・ブラッセリー』の特別料理【カレー:ザ・サン】〈31万円〉なんだぞ!(実在) ロブスター・アワビ・カニ・白トリュフ・キャビア・金箔・アミガサタケなどの高級食材をふんだんに使用していて、贅沢の極みなんだぞ!」


魔王「ふ〜ん、いつでも食べられるし〜(ホジホジ)」


勇者「くっ、このおセレブめ〜。基本野営でサバイバル料理の俺たちには、一生に一度の贅沢だったのに、まおーのスカポンタ〜ン・・・と去ってゆく」(シタタタタタタタタタタタッ)


魔王「おいこら、なんか可愛いぢゃないか! あと、ト書きは口に出すんぢゃない、流行っておるのか? ・・・う〜む、側近や勇者(笑)の食物を食べたのは、一体誰なのぢゃ」


カサリ


魔王「ん? なんじゃ、随分と乱れた筆跡ぢゃのう・・・〈アレー〉に〈ジェリー〉か。人名のようじゃの。はて、随分と寒いのう。む、閉めていたはずの窓が開いておる。むむっ、ドアが開かん! (ドン、ドン)むう、ダメぢゃのう、困ったのう。うう、吹雪が・・・腹減った・・・もやしでもいいから・・・温かいカレーが・・・」


側近「へ・いか〜、いか〜! ご無事ですか〜!」


勇者「まおー、今行くぞ〜!」


魔王「おお・・・[もやしっ子]と・・・[実はボッチ]か・・・苦しゅうないぞよ、我を助ける栄誉を・・・授け・・・(カクリ)」


側・勇「「コイツは〜・・・(幸せそうな顔しやがってからに)」」



閑話休題



魔王「ふむ、では犯人は、極限テストに使っておったティンパンジールなんぢゃな」


側近「そうです。我等が魔素が少ない人間界に住む想定の実験の一環で行っていたストレス実験での実験動物たちです。動物たちの名は[アレクシャイダー]に[ジェリエモン]です」


勇者「あいつら、知能高いからなー・・・。自分で鍵を外してたぜ。お前らが動物実験してるはずが、いつの間にか俺も含めてあいつらにストレス実験されてたとは・・・」


魔・側・勇「ぅわ〜ん、実験動物は、もうコリゴリだよ〜」



《終》



※仕事に凪ができたので、ちょいとお邪魔をw


※いつでしたか、アメリカの製薬会社の研究所でのチンパンジーの扱いに対する、人権保護の判決が出ました。5〜6歳児ほどの知能がある動物には人権が適用されるという、前例が出来ました。動物実験の今後について、今一度考えてみる時期かもしれませんね。


※実験動物に動物実験される・・・これは80年代に放映されたアメリカの超傑作テレビ映画『恐怖の酷寒地獄/雪山宇宙研究所の謎』というサスペンス・ミステリが元ネタです。話の途中の、他に誰もいないはずの研究所で起きる不可解な状況が、ジワジワと非常に怖〜い作品です。そして最後に、酷寒の部屋に閉じ込められて凍死していく主人公をじっと見詰める猿の無表情で幕・・・コ、コワ〜、ゾクッてなるですよ。

ulyssesさま、転載許可、ありがとです!(≧▽≦)


ミステリ、いいですよね♪

いつか挑戦したいですっ!(*`・ω・)ゞ

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