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プロローグ
水の滴る音がした。
真夜中の1時30分。
ガラスの割れる音がした。
その3分後。
_________俺の人生が変わった瞬間だった。
ひたひたと音を立てないように階段を下りていく。
1階の玄関前の戸を開けたそこには、ワイングラスの破片と共に、毒物にやられた両親が倒れていた。
「くくく、あはははは・・・やっと死んだか、クズ共が!」
誰だ・・・お前は誰だあぁあぁぁああぁあ!!
意識を失った俺が目を覚ましたときには、自分の部屋のベッドの上にいた。
汗ばんだ体に、しわのよったシーツ。
「何なんだよ、今の・・・」
夢にしてはリアルで、感覚が残ってるような気がした。
ベッドから降り、周りを見渡す。
何か違和感のあるこの部屋で、俺の運命を変える『room game』が始まった。