少し長いプロローグ すこしじゃねぇぇぇ
俺の中で、猫といったら、小動物・にゃーと鳴く・牛乳が好き・黒の場合は前を横切られると不幸になる・朝等によく見かける
ぐらいの認識だった・・・・
君は、運命というものを信じるだろうか?
運命というものは、信じてる人には幸運を・・・とかいう宗教的なものではない。イヤ、もしかしたらあるかもだけど・・・
なぜ、俺がこのような切り出しをしたかというとね、全く信じてないからだ。
そいやぁ、どこかの人づてか、番組・・・もしかしたら童話やこの町の都市伝説だろうか?こんな話を聞いたことがある
「死んでしまった者は、輪廻によって新たな命に変わる。だけど、本当に愛し合っていた2人はどんな姿になっても惹かれあうものさ。」
「だから、事故だったとしても相手を恨んじゃいけないよ。」
そんな言葉を思い出したのは。すごく偶然だろう
ある、5月某日高校に入学したての俺は一匹の子猫とであった。なんとなく拾い上げてみると、子猫は、きゅぅ~んと小さくないた。随分弱っていたのだろうか?さすがの俺も心配だったので家に連れてきてしまった。
家は、立派な一軒家だが、父親は、仕事の関係上家を大体空けているし、母親、妹はそれについていっている。つまり、妹は留学しているのだ。少し自慢なポイントな。そんな理由で家は大体俺しかいない。いや、大体はいらないか。なにせ、2年前ぐらいに俺の幼馴染である静利は死んでしまったのだ。事故らしいのだが、俺は、そのショックでそのあたり一週間の記憶が無い。っと、話が脱線したがつまりいまさら子猫一匹家に連れてこようが、反対、冷やかしなどされることは無いのだ
「んで・・・お前は腹減ってんのか?」
なんとなく相手は猫だと言うのに尋ねてしまう
「そうだね、確かにお腹はすいた。ミルクとかは・・・ある?」
「・・・へ?」
「ミルク、・・・もしかして?牛乳っていわないと伝わらない?」
・・・俺の腕の中の子猫は確かにしゃべったのである。いや、聞き間違いとかではなく
「お前、しゃべるのか?」
・・・絶対に普通の会話ではないとは、俺も思う。しかし、聞かなくてはならないのだ。・・・だって、普通の猫はしゃべらないからな
「まぁ、しゃべれるけど?それのどこが可笑しいのさ?」
「おかしくはないとは・・・・いやいやいや、おかしいだろ、普通」
おかしくなくはない。っと、言いたいところだがしっかり教えといてやる。
「それは、人間だけがしゃべれると思う傲慢だと思うけどね」
「傲慢って・・・そもそも、俺は猫がしゃべるなんて話は聞いたことがないぞ?っと、ご希望通りミルクだ。」
そういって俺は聞きながらも、ガチでお腹のすいてそうな猫に皿に入れた牛乳を渡した。
「ありがとう。でも、わざわざお皿に入れなくてもよっかったんですけどね」
「え?猫って普通コップじゃないだろ?」
「んー、まーこれから厄介になるし、ほれ。これがほんとの私」
猫がそういうと、光が包み、やがて・・・
「どうよ?」
「・・・服ぐらい着とけよなー」
そう、14歳ぐらいの人間の体に猫耳、尻尾だけという恐ろしく一部の人が見たら萌えるであろう格好・・・あれ?萌えるってこんな使い方であってたっけ?・・・そして何より、生まれたままの姿なのだ。
「うにゃ!?こっちみるなよ!///」
「そうかとりあえず、これでも着とけ」
そういって振り返らずに投げたのは・・・The、妹の服であった。ちなみに、なぜ俺が平然としていられるか。それは、妹が家にいるときは風呂上り、寝起き等々において露出度が高いのだ。・・・さすがに1年前ぐらいから見ていないが、もうなれた
「ありがとなー、そして覗くなよ?」
そういいながら部屋を出て行った。折角なので、自分の自己紹介をしておこうと思う。俺の名前は、百瀬裕・・・百瀬って苗字は、なんとかならないかと日々思っているが。父親側の祖父も百瀬なので、同じ苦しみを味わったのだろう。そんなことはどうでもいい、一人暮らしだから敢えていうことでもないが、家事は大体出来る。運動、学業その他諸々普通だから特記することなし。・・・あ、特技は格ゲーな。
「・・・サイズがぴったり何だが、そしてこんなにも女ものがあるなんて・・・・」
「お前の体なんて見なくても大体身長でその辺だろ?そしてそれ妹のだからな?俺の趣味じゃないからな?」
「なんだ、そんなことかー・・・あ、この格好じゃ飲みにくいな・・・」
「ほら、牛乳、コップもってきたからこれで飲めよ」
・・・特記することありました。意外と面倒見がいいようです(妹のせいで)。ただ、中学時代の友達は、「下僕体質じゃね?」と、こころない一言を発していきます。なんだ?下僕体質って。
「準備してたんですかーやらしーですねー」
「別にやらしくはないだろ・・・」
「準備しといたのにお皿をいやらしく舐めまわす姿想像してませんでしたー?」
ふむ、いやらしく舐めまわす姿かーって
「そそそ、そんなことする訳ないだろっ」
「あわててますねー」
にやにや、と効果音が出そうな眼差しでこちらを見てくる。やめてー
話題を逸らすべくこんな疑問を口にしてみた
「そいやぁ、お前ってコップ一杯でいいのか?」
「そーですねーとりあえずは大丈夫ですが、この姿になると燃費、その他もろもろあるので考えなくてはですねー(ごくり)」
・・・口元が牛乳ですごいことになってるのだが
「うにゃ!?口元、そんなについてましたかー」
服の袖口で拭おうとしていた手を俺はつかんだ
「ななな、なにをするんですか!!」
「いや、一応それ妹の服だからな。ほれ」
「むぐぐぐ・・・いきなりそんなことしないでほしーかな?拭かなくても場所さえ教えてくれれば・・・ブツブツ」
最後のほうが聞き取れなかったが、きっと腕をつかんだことを言ってるんだろう
「すまんすまん、・・・ところで、お前、これからどうすんだ?」
「あれー?さっき言いませんでしたけー?しばらく厄介になるんですけどー・・・迷惑でしたー?」
くそ、口調は変えずに態度とトーンその他でしおらしくするのはやめろよな。・・・捨て猫拾ったやつってみんなこの症状に見舞われるのだろうか?
「別に迷惑じゃない・・・。ただ、気になっただけだ」
「そーですかー。では、お言葉に甘えさせていただくとしてー。・・・この服、どうにかなりませんかー?」
「いやだったか?」
「いえー、全く知らない人の服を着るというのはですねーうまくいえないんですけど、少し不安になるんですよねー」
遠慮してしまう。ってことだろうか?いや、こいつさっき袖口で拭おうとしてたぞ。
「んーまあいっか。よし、明日は土曜だし、買い物でも行くか」
そう、俺がなんとなく提案すると。
「まじでか!いいのかー?」
遊園地にでも連れて行ってやるっとなんとなくいってしまったのを聞いた子供のような顔になって聞いてくるのであった
「あぁ、べつに大丈夫だぞ?・・・お金も引き出せばいいしな」
「ふふふ、ありがとうございますそれで、ベットなのですが・・・」
・・・盲点だった。つか、全く考えてなかった。
「あーその、妹の部屋・・・使ってもらってもいいか?うち、別に改まるようなやつが来ないから来客用の部屋がないんだよ」
「その、だからですねー。あんまり、知らない人ね部屋とかは・・・ちょっと・・・」
「そうか。それじゃあ、・・・」
まてよ?俺が妹の部屋で寝るのか?そもそも鍵・・・掛かってなかったけ?
「すまん。忘れてた・・・俺はそれならリビングでいいよ」
と、いいつつソファーを軽く叩いておく
「あ、すみません。それは、無理なんですよねー」
「え?なんでだ?」
猫の事情です。っと前置きを入れえてから
「本気で、死ぬまで飼われたいと思うひと意外はできるだけ干渉してはいけないことになってるんです。本当は、服とかも駄目なんですけどねー・・・一回大目に見てもらったからといってこれ以上なんかやれば引っかかりそうですのでー」
そんな事情があったとは・・・
「つーかお前、死ぬまでいるつもりはないんだな」
照れ隠しにもにたつめたい態度を俺は取ってみる
「さすがに出会って間もない人に軽々しく『一生お供します。』『死ぬまであなたのそばに』なんていえませんからねー」
「そうか。それじゃ・・・どうするんだ?」
「んーそうですねー不躾ですが、【一緒に寝る】と、いうのはどうでしょう?」
「どうでしょう?じゃねーよ!!なんで、それがいいと思うんだよ。」
「だけどさーそれが得策みたいだしーあ、もしかして、女の子と一緒にベットの上うふふとか思ってるんですかねー」
うふふとは思ってないが粗方こちらのいいたいことは解ってくれたようだ・・・
「それなら俺は気分的にソファーで寝たくなった・・・これでいいか?」
しかし、ははは、っと困ったような笑みとともにこんな言葉を紡ぎだしてきた
「あ、無理ですねー猫は思慮深いのですよー例え罰がこなくても安心して眠れません」
「結局このパターンなのか?」
「そうですねー。仕方ないので、寝るとき位は猫の格好をして置きましょう」
っと、妥協案が出されたので終了
そいやぁ・・・夕飯の時間とっくに過ぎてたな
「おーい・・・あ、そいやぁ名前聞いてなかった・・・」
「ん?あぁ、名前かー付けて?私はどんなものでもーあ、エリザベスとか食べ物の名前とか・・・論外なのでー」
いま、猫の名前でぱっとあがったのを口に出す前に却下され困る俺・・・
「うーむ・・・りこ、とかどうだ?」
「別にいいですけど・・・ちなみに字はどうかくんですー?」
「瑠璃色の璃に虚無の虚で璃虚・・・どうかな?」
あいまいな笑みを浮かべながら
「漢字はいまいちですねー・・・しかし、りこという響きはきにいりました。いいですよ、それで」
まさかの一発OK・・・ただ・・・りこ、という名前は気に入ってくれているみたいだ
「そんじゃりこ、買い物言ってくるんだが・・・どうする?」
「そうですねーいいでしょう、いきますよ」
やっぱり、服とかじゃなくても、女の子は、買い物が好きなんだろう結構素直についてきてくれることに
道すがら、少しの雑談タイム
「ところでりこ」
「なんですかー?」
「その帽子、やっぱ必要か?」
・・・なぜこんなことを聞くのかというと、・・・帽子がシルクハットだから。帽子なんぞかぶらない俺からしてみれば、なぜリビングにシルクハットがあったのかは多いに疑問を感じるのだが・・・服とあってかわいいのだが・・・派手なのだ。道行く方々は一度こちらをちらり見てから、何もなかったように歩き出す人や、写真を求めるひと。・・・そして、なぜか出会ってしまった・・・同じクラスの山田
「よう、3時間ぶりだなっ!」
「あー山田か・・・たしかに3時間ぶりだな」
「そっちのかわいい子だれー?彼女?」
しれっと彼女とかいうなつーに・・・
「この近くの親戚の子でさ、ちょっと親が離れるけど転校はいやだろ?だから代わりに面倒みてやってんの」
っと、即興の嘘をついてみるが
「嘘だね」
はい、ばれましたー
「親戚の子といいつつ身元を明かさないのはラノベ的に王道な嘘なのだよ。んで?誰よそのかわいい女の子は」
「あー、私はですねー三ヶ猫りこっていいますー。王道な嘘っぽいはなしですけど本当にあるんですよねー。まさか私がこんな王道な嘘っぽい状況にさらされるとおもいませんでしたけどー」
やめてー王道な嘘って連呼しないでー・・・
「俺はこいつと同じクラスの山田、なにか困ったことがあれば言えよー」
納得するんだ・・・そして山田が消えたあとにどうよって顔されても・・・かわいいって無敵だな・・・なんて思ってると、スーパーの入り口に・・・
「そいやあ、買うものだがー・・・野菜とかでいいや」
「適当すぎないかー?もう少し具体的に考えてると思ってたー」
「別にいいだろ?っと、もやし、白菜っと次は・・・」
「なー」
不意にカートを押してた俺の顔のすぐ横に顔を近づけるようにして
「なにを作るつもりなんだー?」
・・・考えてないんだよねー・・・まぁ、馬鹿正直に言うのもなんだし
「しゃぶしゃぶとか・・・?」
「なんで疑問系なんだー?ま、いいけどさーしゃぶしゃぶにするなら野菜は大根がお勧めだぞー。あとはポン酢が切れてたなー」
・・・台所事情は把握済みなんですね
「買い物いくのに確認しないとは何事だー・・・あと、そんなに豚肉は買わなくても冷凍庫に結構あったぞー?」
しっかりしておられる・・・
「もしかして、りこって、料理できたりするのか?」
「ええ、少し前の飼い主はイタリアン料理シェフでしたし・・・あ、1ヶ月ぐらいしかいませんでしたよ?その前も料理教室開いてる主婦だったのでー一応、一般から、そこそこまでできますよー・・・作りましょうか?」
どうよ?って顔できいてきたので
「いや、そこまでしなくてもいいよ。家事は・・・まぁほぼ一人暮らしだし不得意ではないからな」
っと、意地を張ってみる・・・が
「それなら、今夜は私に任せてほしー食べてみて、口に合うか確かめてほしー」
・・・そこまでいうなら仕方ないな!(お、女の子の手料理だと・・・)
「まぁ、それなら・・・いいんじゃないか?でも、しゃぶしゃぶじゃ解りにくいだろ」
っというと、はぁ・・・っとため息をついてから
「それは全しゃぶしゃぶ専門店に対する侮辱ですねー同じだったら店なんてやりませんー」・・・メニューの幅も狭まりますからねー
と、つけたし
あー・・・時間無いし凝ったもの作りたくなかっただけなんだけどなー・・・
「その顔は、時間が無いからすぐ作れるものがいいなといった顔ですねー・・・確かに遅くなりすぎるのは少々問題かもしれませんねー」
俺って・・・顔にそんなに出てたっけ?
「大丈夫ですよー特殊な訓練積んでるヒトぐらいしかわからないと思いますよー」
「そうかい。つーかお前は特殊な訓練とやらをつんでるのか?」
「私、猫ですけどー?」
「ついでに言わせてもらうと、野性で生きてきた私たちのような猫は言葉より表情みてますからね」
またも得意げな顔・・・つーより、お前は人に飼われまくってただろうが
「さいですか・・・で、あと買うとしたら何がいいんだ?キャットフードか?」
「あれですかーあれってなんで栄養満点なのに人間は食べないのでしょーかー?」
問題か?ならば答えよう。
「人間が食べたらおいしくないとか、毒になるようなもんなんだろ?きっと」
・・・あ、問題じゃなくて、問いかけだったんですね・・・むくれてるし
「おいしくも無いものを食べさせられてうれしいですかー?うれしいわけないでしょうー」
あ、これは反語ですねーとさらに付け加えてから
「この状態では少し優れてることがあるぐらいで人間とかわりませんよー?」
「それじゃ、いらないってことでいいな。」
「そうですねー。では、会計しましょうか」
そういいながら手にとったのは1000円さつ5枚っておい・・・
「どっから持ってきたんだ?その樋口×5は」
「ないなら作ればいいだけです。猫の常識ですねー」
「そりゃ犯罪だ・・・会計は俺がやるからお前は金作るんじゃねぇぞ?」
っと、後ろのほうを小さくして言う
「わかりましたー・・・っと、そこのレジがすぐ空きそうですね」
っといったのは、列が多くも、少なくも無い列
「向こうの少ないほうのほうがいいんじゃないか?」
「はぁ・・・わからないのですかねー係の動きと、荷物みればわかるでしょうに・・・っま、いいでしょう。好きなところに並んで見てください」
そういわれたので空いているほうへ並ぶ・・・あそこからじゃよく見えなかったがおばちゃん買い物量多っ!・・・そして係の人新人か?遅すぎる・・・おばちゃんが睨んでるからさらに・・・っとおもっていたら横からりこが来て
「もう、あなたが並んでいたら順番ってところまできましたよー」
っと、そって耳打ちしてきた・・・っとようやく終わったよ・・・
・・・気づいたんだが、このレジの人遅いけど丁寧なんだな
「合計で3767円になります」
「あいよっと面倒だったので4000と67円をだす」
っと、そんなやり取りがおわり袋に詰めて帰ろうとしたとき、りこがいないことに気づいた
「おーい・・・りこ?」
少し不安になりながらも声を上げると
「ゆ、裕助けっー」
声を上げたほうを見るとと、不良っぽいやつ2人に挟み撃ちにされていた
仕方なく・・・べたな演技でもしてやるか・・・
「すみません。俺の彼女なんで・・・てぇ、出すのやめてもらえますか?」
すごく気弱そうな声をだしてから一転、ドスをきかせた声を出し睨む・・・すると・・・?
「っち、彼氏もちかよ・・・」
っといいながら去ってくれた・・・よかったー不良じゃなくてチャラ男で
「っさ、帰ろうか、りこ」
「うん・・・」
っとうつむきながら答える・・・なぜか耳まで真っ赤だ。よほど怒っていたのだろう(チャラ男に)
なんとなく帰り道は静かだったすごく気まずい雰囲気・・・のなか、小さな声でりこがつぶやいた
「ありがと・・・」
「ん?」
よく聞き取れなかったのでそう返すすると
「な、なんでもないですー」
っと少しむくれながら答えた・・・なぜだろう?
家につくと、すぐにしゃぶしゃぶを作ってくれた・・・何もやらなくてもいいのはいいのだが・・・すごくやらせてるって感じがあってやなんだよな・・・ちなみに、しゃぶしゃぶはなぜこんなに美味しくできるのかと思うほど美味でした・・・
そんなこんなで食事を済ませると
「あーそうだ、少し寝るのは早いが猫の姿になってくれないか?服、洗濯しちまうから」
「うにゃっ!!・・・そうですね。そうゆう事なら仕方ありませんね」
「では・・・」
っと言った後にまた光が包み・・・消えたときには猫になってた・・・周りに服が重力にしたがって落ちた・・・それを俺が拾い洗濯機の中にイン・・・
量が少ないのですぐに終了・・・眠くなったので俺は寝るか。ふぁ~
「おや?寝るのですかーでは、私も」
そいやぁ・・・そうだったな・・・
てなわけで朝・・・まぁ、なんとなくこうなる事は予測できてたラノベで数十冊は見てるからな・・・しかし、わざわざ腕にしがみつかなくてもよくね?発展途上中の胸があたって・・・いや気持ちいいよ、認めよう。俺だって思春期だもんなしかし、こんなことやってると、ラノベ的に俺はこの後死か重症のどちらかになる。ここは・・・絡められた女の子の細い腕を丁寧に解く・・・そして、ベットからなるべく振動が伝わらないように降り・・・時計を見る。・・・6時59分いつも目覚ましが鳴る1分前だ急いで目覚ましを解除・・・ようやく障害がなくなったので・・・
リビングに降り朝食を作る・・・さすがに視姦してるわけにもいかないしな・・・これにてフラグ消去ーっと行きたいところだったのだが
「うにゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!っ」
叫んだよ・・・ここで、『どうした?』といいつつリビングのドアを開けるとせっかくのフラグが立て直される。俺は学んでるぞ(ラノベで)
はぁ・・・はぁ・・・すごく息の乱れたさっきまで全裸で寝ていた子が登場・・・赤面で
「よ、おはよー」
っと、何も無かったかのように挨拶をすると
「お、おはよぅ・・・その・・・見た?」
ここで聞いていることはなんとなくわかる・・・が、
「なにをだ?」
と、とぼけて聞いてみる・・・お、今日はうまくできた
「その・・・なんていうか・・・私の体・・・?」
っと、結構直球に聞かれたのでうん、見たよっと返しそうになりむせる。
「俺が起きた時には猫の姿だったぞ?」
っと、とっさに嘘をつく・・・が
「・・・嘘ですねー・・・」
っとジト目で見てきたので
「すみませんでした」
っと土下座してみる
「素直にいってくれれば私怒らなかったんですけどねー私、嘘つかれるの嫌いなんでー覚悟はいいですかー?」
あぁ・・・にっこり笑顔って恐くもなるものなんだと知った今日だった
俺は気絶していたようだ・・・殴られてからの記憶が無いが時計はam8:00と示していた。テーブルの上に置かれていた食器を見る・・・なぜか2人分ある。怒ってくわなかったのだろうか?っと色々観察していると、扉を開けてりこが
「あ、起きたー?それで・・・その、ごめん・・・強く蹴りすぎた」
蹴ったらしいです・・・頭が痛いのできっと頭を蹴ったのだろう
「まー気にするな・・・もしかして、朝、食ってないのか?」
「さすがに、一人では食べませんよー」
らしいです。結構心が広い・・・広かったら頭蹴るのか・・・?それはこれからもわからないであろう謎だと思う
「じゃ、冷えちゃってるだろうけど食べようか?」
「う、うん・・・」
ちなみに俺の料理はうまくできたとおもってたのだが昨日と比べるとやはり劣ってるきがする・・・ちなみに75点だそうだ
少し時間がたち10時くらいか?
「そろそろいくか?」
っとたずねれば、
「あ、ちょっとまってー///」
と帰ってくる。・・・かれこれ30分ぐらい前から・・・
「なにしてんだ?」っと、俺は自分の部屋を開けた
「ちょ、いきなり開けないでよ///」
・・・耳をどうやって隠そうか奮闘中だった。
「すまんすまん・・っと、これ、使えよ」
そういって取り出したのは、小学校の林間学校の際、ほぼ強制的に買わされたキャップちょっと服と不釣合いだがこの際いいだろう・・・本人もシルクハットはコリゴリらしい
「裕、ちょっと服かりていいかー?」
突然の申し出
「いいけど、どうした?・・・あ、服に合わないからか」
「そうそれー・・・ちょっと出ててくれるかー?」
そしてリビングに戻る俺・・・10時を30分まわったところか
「裕、これ、どうー?」
出てきたのはまぁ、男の服着てるからだろう、ボーイッシュ系・・・そんなに小さいのまだ捨ててなかったんだ。俺
「似合ってるぞ。うん、とても」
「・・・ありがとう・・・うん、じゃぁいこー」
「おう」
そんなわけで出て10分ほど歩いたとき、ふと、りこがこんなことをいった
「私の体見てどうおもったー?」
突然なんだろうか?実はまだ、まったく許しを貰えていなかったのだろう?
「どうって?」
「その・・・なんとゆうかですねー・・・あまり、自分の口から言うのはちょっと・・・」
「・・・わかってたことだけど凄く綺麗な肌してたよ・・・うん。りこは、かわいいよ」
っと、大体意味を理解した俺は答える
「あのですねー・・・それはそれでうれしいのですがー・・・その・・・不気味だ、とか。化け物とかって思いませんでした?」
俺はしばし考えた後、わからなかったので
「なんで?」っと素直に聞いてみると
「だって人間の体なのに耳が生えていたりー、尻尾があるんですよ?」
少し紅潮しながらの問いかけ
「一部の人には、萌えっていうらしいぞ?・・・まぁ、その、萌えってのがよくわからんが俺は、それを含めてかわいいと思うぞ?」
「ありがと・・・」
最近、語尾を伸ばすときと、伸ばさないときがあるな・・・どうでもいいけど
そして、大型ショッピングモール・・・
「どこから行くんだ?・・・服か」
「そーですねー・・・(小さな声で)→この服も祐のだからもう少し着ていたいけど・・・」
後半聞こえなかったがいいや
「・・・まぁ、そこでいいか?(とりあえず)」
「うん。・・・おぉ~・・・」
「服やは初めてか?」
「そうなんですよねー。こんなに服があるとは思いませんでしたけどー」
「そうか」
っと短めに答えとく・・・いやな思い出があるのだ・・・服屋に・・・幼馴染と妹、そして俺の3人できたときに、凄い時間がかかるのだ・・・
「ちょっと着てみてもいいかー?」
「かまわないけど」
5着か・・・やはり多いな・・・
「開けないでよ?」
っといいながら更衣室に入っていった・・・あけねぇよ・・・あれ?某芸人としてはあけたほうがいいのか?それはないか
そして、出てきたりこは・・・すごくかわいかった・・・息をするのも忘れるぐらいに
「どう?」
「凄くかわいいと思うぞ?俺としては絶対買うべきだと思うぐらいに」
「///そんなこと真顔でー・・・つ、次のに着替えてくるーっ」
ザーっとカーテンがしまり、きっと、着替え始めたのだろう・・・
数分後、
「どうかー?」
・・・りこ自身のコーディネート能力が高いのかもしれないけど・・・2着目もかわいい。
白が基準の・・・なんていったらいいんだろ・・・服は詳しくないしな・・・ワンピースの、そのままスカートになってるような感じのやつの上に薄いカーディガン?を羽織り麦藁帽子を被っている・・・幼稚園のころ、麦藁帽子のチクチクが嫌だった思い出があるだけにギャップに萌えた・・・あれ?萌えたってこうゆうときに使うのか?っと、そんなことを考えていると
「微妙だったかー・・・」っと落ち込むりこ
「そんなことないぞ。俺は凄く、・・・その、好きだぞ」
「ちょっ・・・そ、それは・・・・・・///」
「まぁ、買いかな?りこ自身が気に入ればだけど」
そして3着目
すごく、ゴシック調の長いドレス。かわいいのだが、上に長い髪のかつらをしている。いや、似合うけどね?
「どう・・・かな?」
「服はいいけどかつらはどうかな?」
「そっか・・・そうだよね」
「みみは隠せるけど、りこじゃないみたいな気がする・・・ちょっととってくれないか?」
「う、うん・・・」
周りを気にしながらもとってくれた。やっぱり・・・不自然さの原因がわかった・・・かつらなのに耳のせいで密着できていない・・・これなら
「ちょっとまっててくれ」
「え?あ、うん・・・」
俺は、帽子売り場に走った(小走りだけどね)そして、ひとつの帽子に手をとって・・・
「おまたせ。これ、被ってみてくれないか?」
いわれたままに被るりこ・・・まぁ被るだけだしね。そして、やっぱりこっちのほうが似合うな。窮屈じゃなさそうだし・・・え?渡したのはただの鍔広帽子だよ。妹や幼馴染といたおかげで、名前はわからんけど似合いそうな服のチョイスぐらいは出来る様になっていた
「・・・どうかな?」
こっちを向いたときに、俺は思わず抱きしめたい衝動にかられ、抱きしめていた
「ふにゃっ・・・ちょ、祐?」
「っは、いや、すまんすまん。どうだ?気に入ったか?」
「まぁ・・・」
そんなこんなで3回のインターバルを置き、17着目・・・突然尿意が・・・
「りこ、すこし手洗いにいってくるからなー」
っといってトイレに向かう。そして出てきたとき、外見年齢はりこと変わらないが、髪の長さや、表情などからお嬢様って感じの子に声をかけられた・・・
「あの・・・」
「はい?」
「百瀬ゆうさんをご存知ですか?」
「字はわかりませんけど、百瀬祐なら俺だぞ?」
「そうでしたか・・・よかった。まだ生きてましたか」
・・・え?なんといった?
「すまんが、いってる意味がわからないのだが?」
っと聞くと、少しなやんでから
「最近・・・猫、飼いませんでした?」
「飼ってるぞ?」
「私も猫です」
「え、えぇぇぇぇ!!!」
「そんなに驚くことですか?」
っと口を尖がらせながらいう・・・りこがかいわいさ10ならこの人はかわいさ5で美しさ5だなっと・・・そんなことより
「まぁ・・・驚きますよ。そりゃ・・・いや、家にもいますよ?」
「ですよね。存じてます(にこっ)」
やっぱこの人は5:5だな
「それでですね・・・猫と契約は交わしましたか?」
「猫じゃなくてりこですけど・・・そういえば、まだ見定め期間とかいってやってないな」
「そうですか。では、決してしないでくださいね?」
語尾が強くなった・・・
「は、はぁ・・・?」
よくわからなかったが頷いておく
「まぁ、ありがとうございますっ・・・と、いっても。してしまいそうですけどね。」
ふふふ・・・っと笑いながら去っていった
「よくわからないひと・・・猫だった・・・」
ちなみに、去り際にこんなものを渡された。それを見ながら戻る
玉と紙・・・
紙には、【その玉は煙球です。そのうち、いえ、すぐにでも使うようになるでしょう。それから、りこさんには出来れば言わないでAM4:00にここ、ショッピングモールに来てください・・・フェルナンド・リオール略してリオより】
「ま、いっか・・・」
そして戻ると、りこが泣いていた・・・
ときは5分ほどさかのぼり、りこ視点
・・・今度のも喜んでくれるかなー・・・でも、きっと・・・祐はどんな服でも買ってくれちゃうんだろうな・・・
・・・ゆう、トイレって言ってたけど遅いな・・・ゆう、どこだろう・・・
っと思いながら尻尾でまわりの空気などを感じる・・・あれ?祐の気配がーあ、あった・・・でも、近くに猫がいる?・・・こんどは耳を使い、・・・なんで?なんでゆうの周りだけ聞こえないの?飛び出して生きたい・・・でも、ここから離れられない・・・どうしたらいいのか分からず涙が出てきた・・・ゆうなら、きっと慰めてくれるのに・・・そのゆうがいない
「ゆぅ・・・早く来てょ・・・」グズッ
涙を拭こうと思ったけど・・・袖で拭いたらまた怒られるし・・・ゆう・・・
そして、ゆう視点に戻る
「りこっ!なに泣いてるんだ?まったく・・・ほら、ハンカチで涙拭いて・・・ティッシュで鼻かんで・・・あぁもう、ほれ」
っと、いいながら頭を胸に当てさせる。母親から聞いたのだが、人間は、お母さんのおなかの中で育ったときに、ずっと聞かされていた音があり、それが一番心地いいのだとか
・・・まぁ、心臓の音だけどね・・・異性でやると効果的らしい・・・今更だけど、母親は、俺にとんでもない知識を与えてたんだな・・・ちなみに、哺乳類だから、多分猫も同じだろう・・・
「ゆうが猫とあってて・・・凄く心配になって・・・私ね・・・凄く心配で」
・・・心に刻んだね。もう、りこから離れてやるもんかと。
「りこ、もう、お前を一人にさせない・・・心配かけてたまるか」
「ゆう・・・ありがと・・・ずっと・・・一緒でもいい?」
「あぁ・・・」
【猫の契約、完了しました。これより、りこ様に、人権、一部自由権を執行します】
「あ・・・」
りこがぽつりと言った・・・
「ゆう、ちょっとまっててねすぐ着替えるから・・・もう服はいいから」
といってカーテンをしめると、数秒で出てきた全くちがう服を着て・・・
かわいらしさ7、凛々しさ3・・・優雅なドレスみたいだけど、多分鎧・・・
りこの服を会計して・・・・あぁ・・・諭吉×20が~
「走って!」
いそいで走るその後ろから、猫耳生やした男やら・・・犬耳以下獣耳の男・・・(本当に残念だ)まぁ、女もいたけど・・・あえて言うなら目が狂気で狂ってる・・・同じ字使うな?
しらねぇよ!それぐらい狂ってるんだってばりこが5人ほど瞬殺するが、2人に抑えられた。俺は、周りの位置を確認してから煙球を叩き付け、りこを抑えていた2人を思いっきり蹴ってからりこを保険で習った抱え方で逃げるやっぱり、見た目は重そうだが軽くてよかった・・
町中を爆走・・・してる間にりこが微妙に目を開けた
「う・・・ん。。。ゆう?」
「あぁ、大丈夫だ」
「そっか・・・ありがと・・・」
といって目を閉じる
家についてから、2階に上がり、俺の部屋のベッドにりこを寝かせ現状把握と、これからについて考える。すると、ピンポーンっとインターフォンをならす音が・・・さっきのことがあり、躊躇していると、もう一度鳴った。恐る恐る出てみると、リオールがいた。
「はい。」
「よかったですわ。無事、家までたどり着けないかと思っておりましたの」
「いえ、リオさんの・・・あ、中にどうぞ」
そして、玄関を開けてから思った・・・リオさんも猫なんだよな
「ありがとうございます。まぁ、広い家ですのね」
広い・・・まぁ、広いのだろう。まぁいい。現状把握と、りこさえどうにか出来れば
「安心してくださいませ。私には、彼方に恩がありますので」
まぁ、恩が何かはしらないが。とりあえず見方だろう
「どうぞ、紅茶ですが」
ありがとうございます。っと言ってから
「今の状況を簡単に説明させていただきますね」
「はぁ・・・」
「今、あなたは仮契約をおえ、正式に契約をしました。これにより、りこは全猫の注目の的となりました。あの子の昔の名前はフェルナンド・リコール。私の妹ですわ」
「え、えぇ・・・?」
「あら?ご存知ありませんでしたの?存じ上げててりこと呼んでいるのかと思いましたのに」
「初耳だけど・・・どこか雰囲気が似てると思ったらそうだったのか・・・続き、おねがいします」
「えぇ・・・まず、なぜ、注目の的になるのか。ですが、これは、私たちの今は亡きお母様フェルナンド・ミルフィオーレ様が・・・全猫界のトップでして、『気に入らないならかかって来い。寝込みを襲ってもかまわん』とかいう方でして・・・実際に襲った方は戻ってきませんけどね・・・そんなことがあったので、子孫は強いのではないかと、前々から言われてきました。ですが、正式な契約をしたもの意外は、縄張り争いなどではない限りできませんでしたので・・・害はありませんでした。」
「って・・・ことは、俺のせい?」
「いえ、あそこで、見放してたら男ではないと、わたくしは思いますわ」
「さいですか・・・で、俺はなにをすればいい?りこを助けられる?」
「(ズズズ)とりあえず、りこを看てもよろしいでしょうか?」
このような提案・・・猫同士のほうがわかるのではないか?
「ま、まぁ・・・」
「もちろんついて来ますよね?それに、こんなところにいてもよろしいのですか?」
「あ゛・・・」
一緒にいてやる。とか言いながら早速離れてるじゃねぇか俺・・・
我先にと、走って階段を上がる。そしてドアを開き・・・
「・・・くぅ・・・」
寝てました☆っておい・・・・☆はない。さすがにない
開きっぱなしのドアから、リオさんが現れる・・・いまさらだけど、多分年下なんだよな・・・
「あら、意外とお早いのですね。関心しましたわ」
その声を聞いたとたん、寝ていたりこの眉が動いた・・・気がした
いや、気のせいではないようだ。続けて、口元も少し動かし
「・・・な、んで・・・・?リオ・・・ねぇさまが・・・?」
掠れた声の中に、すこし、警戒の声音が入っていた
「あら、りお。起きていたのね?猫なんだから狸寝入りはおかしいと私おもうの。どう思います?」
なぜか俺に振ってきた・・・「はぁ・・・」と、生返事しかできない
「ゆう・・・ちょっと、こっち来て?」
りこに、呼ばれたのでりこの方にる・・・すると、顔を耳元に近づけて囁く様に言った
「ゆう。あのね・・・リオねぇさまは、巧みな話術を持っているの・・・迂闊に返事しちゃだめ・・・何されるかわからないよ・・・?」
らしい。なので、見破れるらしいりこが返事することにする
「あら?耳を欹てるまでもございませんが、果たしてりこはそこまで信用出来るのかしら?」
「これは・・・返事しちゃだめ・・・」
らしいので、無視をして
「そんなことより、りこの病状はどうなんだ?」
っと、話を変えてみる。
「あ・・・その質問は・・・」っとりこが言っているが取り合えず耳に置いておくだけに
「そうですね・・・猫の生命力が切れかけております。10日以内に死ぬでしょうね」
もちろん、何もしなければですが・・・と、付け加えられる
何をすればいいのか聞き返そうとしたところで、りこに「嘘」っと割り込まれた。少しは回復したようだ
「まあ、意識も随分とはっきりしてきましたのね。すばらしいことよ、りこ」
「ねぇさまー何のためにここに?」
「そうですねぇ・・・私も、裕様が気に入りましたの。下さらない?」
「それはーだめですねー」
俺のことなんだけど、今の2人の中には入ってはいけないムードのようだ
「どうしても?」
「うん・・・ゆうは私の・・・ですからー絶対守るって決めましたー」
「そう。でも貴女は疲弊しきってますわ。いまなら力ずくでも奪えますわ」
「そうですねー・・・」
っといいりこがコチラを向いた
「ゆう・・・こんな形ではしたくありませんでしたがー・・・こちらへどうぞー」
といいながらベッドの淵に座り・・・隣にこい。っとばかりに手をたたいた
「なんだ?」・・・そういいながらも腰を下ろす。長時間立たないようにしてくれたのだろうか?ならと思いリオには勉強机の椅子に座るよう促す。もちろん「しつれいしますわ」といいつつ座ってくれた。
・・・りこがいきなり頭に手を回し引き寄せ・・・っ!・・・キス・・・されちゃいました
「う・・・んぐっ・・・」
っと結構長い間していたが。俺には、目に見えない何かが俺の体内からりこの口を通して、りこの体内に入っていく・・・そんな感覚に気がいった
「んっ・・・ふぅ。・・・さー、おねぇさま?私はほぼ全快になりました。これでも戦いますかー?」
どうやら、リオの言った【生命力】とやらを吸い出したらしい・・・って
「生命力!?俺の?」
「はぁー・・・説明させていただきますねー。生命力は、自然完治or人から譲渡されるんですよー。もちろん、大体は自然完治で何とかなりますがね」
「あ・・・あぁ・・・」
なぜかりおはさっきからあの状態だ・・・キスした直後ぐらいから
「あ、あなたたちはもう包囲されてますわ・・・私の忠実な僕、出番ですわ」
気を取り直したらしい・・・つーか包囲されてたのか・・・窓から下を眺めると犬、猫、・・・虎?狐・・・・とまぁよくそろえられたものだと関心してしまいそうなほど・・・ぱっとみで200は越すんじゃね?
「ゆう、おねがい、聞いてもらってもいい?」
「変なこと以外ならなっ」
っといいつつそいやぁりおはどこいったんだろうと思い部屋を見渡す・・・が、居ない
「で、なんだ?」
「その・・・抱いてほしいの・・・」
な・ん・だ・これは?さっきりおがいたときと打って変わった態度・・・・そして抱け・・・だと?
「あれ?ちょっと、・・・今はそんな場合じゃ・・・///」
「え?」違ったのか?というか、俺も理性をもう少し持つべきだった
「あのね、言い方がだめだったのかな・・・うん、抱っこして?さっきの帰りみたいに」
なーんだ・・・そっちかー・・・って
「意識はあったのか?」
「少しだけ・・・」
・・・・あのときは必死で忘れてたが、俗に言う【お姫様抱っこ】だったんだよな
「・・・これでいいか?」
そこまで変な要望ではなかったので受け入れ、俺の右手を頭に左手を太腿辺りに添える
「う・・・うん。そのまま、窓から飛び降りて?」
なにかがいけなかったらしい・・・
「逆だったか?」
っと、方向的なものかと思い聞いてみると
「そうじゃなくてね。飛び降りてほしいの・・・絶対死なないって約束する。」
困惑している俺をよそに、ドアが蹴破られた。覚悟を決め飛んでみる
「う、ういた!?」
「あれ?ゆうは初めてですかー?」
「まぁ、人間は羽もないし、重量的に飛べないしな・・・普通は猫も」
「まぁ、そうですねー・・・では、じっとしててくださいねー」
むしろ、なすすべが無いのだが、じっとしている。すると、
「にゃ、にゃむ。にゃるる、にゃん♪」
・・・りこが何かを歌うように猫語?を口ずさむ・・・すると、周りで大爆発☆
「☆じゃねぇぇぇぇぇどぉすんだこれは・・・」
「空、見上げてもらえますかー?」
能天気なことをいっていやがる
「空?・・・星がきれいだな」
「まぁ・・・そーですねーいま、夜だってわかります?」
「夜だなって、夜?」
さっきまで昼過ぎ・・・多く見積もっても2時や3時だったと思う
「ここは、太陽から、地球の距離と同じ、約、1億5千万kmの一の存在し、地球と同じ時点、公転でまわる星ですねー人間には見えない星らしいですよ?もちろん、機械にも」
「そうか、で終わらせられるか」
「んーまぁ、人間はゆうしかいない・・・訳じゃないけど・・・な星、みんなが人みたいな姿をしてるところですねー」
「どうやったら帰れる?」
「わかりませんがー必要とあらば一生でもここに居られますよー?多分」
何か問題でも?といった様子のりこ
「父さんは?母さんは?妹は!?俺の充実するはずだった高校生活は?」
「帰ってからですねー」
「帰れるのか?」
「たぶん無理ですね」
「うっぎゃぁぁぁぁぁぁ」
こうして、猫に俺の運命は翻弄される・・・・あれ?これって続くの?
続くと思います。
連載ってことにしたので。