表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イルザは僕を殺したい  作者: Perseus7
外伝 おやすみ闇の皇子
16/23

(舞台裏) 花葬を夢見て


トンネルを抜けると、また夜が待っている。

そろそろ眠らなきゃね、と考えて、そこでふと思った。

これで最後かもしれない、と。

目覚めぬ眠りにつくかもしれない、と。

そう思いついて、噴き出した。

そのまましばらく笑う。

ああ、なんて夢見がちな想像だろう。

でも、いいなあ。そうだといいなあ。

とてもいい思いつきだったので、眠るまではそういうことにしておこう。

僕は上機嫌で頭の花を弄った。

この花をたくさん摘んでこよう。

それで家を埋め尽くして、母様の好きな花に埋もれて眠ろう。

その前に父様と遊ぼうか。

もう仮面は無いから、父様の仮面もひっぺがして目を合わせよう。

意味不明なケーキを焼いて、不味い紅茶を淹れて、そしてたくさんお話して、キャンディーをもらおう。

それを口の中で転がしながら眠るんだ、父様と手を繋ぎながら。

父様は抱きしめてくれるかなあ、と先ほど抱きしめた父様とそっくりな未来の子供を思い浮かべて、幸せだなあ、スキップでもしようかなあ、と僕は夜空を振り仰いだ。


おやすみなさい、母様!










読了、ありがとうございました。

いくつかの謎(というほどでもない)を残しつつ、この外伝はここで終わります。仮面やらなにやらの事は、後々に書ければと思います。

一気に未来に飛んだり過去が出てきたり、うっかり第四の世界に入っちゃったりと、色々あって混乱されたかと思いますが、この話は「子どものバラッドの弔い」が基礎です。

「おやすみの夜」のことももっと書けたらよかったんですけど、それもまた後々となります。

といっても、またしばらく、更新は出来なさそうですが、なんというか、また少ししたらひょっこり出てくると思うので、その時はどうぞよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ