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日本再発大震災
病室の白い光に包まれ、目が覚めた。
横には、ずっと傍にいてくれた彼女の手があった。小さく握り返す。
あの日――巨大な地震が日本を襲った日、すべてが終わった。街も、人々の生活も、日常も、瓦礫の下に押しつぶされた。あれから、日本は「日本再発大震災」と呼ばれているらしい。
病室の窓から見える景色は、壊れたビルの隙間に新しい建物が少しずつ立ち始めている。街はまだ傷ついている。けれど、人々は立ち上がり、壊れた日常をもう一度積み上げようとしていた。
僕たちも、ZEROに戻った日々からもう一度歩き出す。失ったものは大きく、痛みも深い。けれど、ここから進まなければならない。
「行こう、またゼロから。」
彼女の瞳が、深い暗闇の向こうに微かな光を灯していた。
僕は頷き、そっと手を握り返す。
絶望の海の底から、僕ら




