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第八話
「あのさ、一つ聞いてもいい?」
僕はたこきれに言った。
「なんだ。」
僕は勇気を振り絞っていう。
「なんでタコスに生命が宿ってるの?」
僕は不思議に思っていたことを尋ねた。
タコスは今更かよと言いたそうな顔をしている。
「……なんでだろうな。」
たこきれは言った。
その感じ、何かを知ってそうに見えるんですけども。
まあ、無理に聞くことでもないか。
たこきれと会話をしていると部屋の扉をノックする音が聞こえた。
「ブラボー様、お食事の時間です。」
扉の向こうで執事さんが言った。
「はーい、あとで行くね〜。」
僕は返事をする。
「かしこまりました。食堂でお待ちしております。」
執事さんはそう言うとどこかへ行ってしまった。
あ、まって、僕食堂の行き方知らないや。
どうしよ。
僕が戸惑っていると肩にたこきれが乗ってくる。
「ほら、早く行くぞ。」