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第三十九話
しばらく歩いていくとこの道の終わりが見えてくる。
あそこまで行けば、落ちる前の場所に戻ることが出来るのだろう。
僕はそう思い、歩くスピードを少し早めた。
道の先に鬼がいることはなく、一部に赤黒い汚れがついた太い木の枝が落ちているだけだった。
この木の枝を見て僕が一番最初に思ったことは、これで叩かれたら痛そうだなということ。
そう考えた時、僕の脳裏に気絶していた時に見た映像が映し出された。
最後の場面、男の子に似ている子から周りの人達が離れていく場面。
わさ周りにいる人の中にこの枝と似ているものを持った少年がいた。
そういえばだがその子だけは男の子を見て少し嬉しそうだったような気がする。
僕はそこから嫌な想像をしてしまったが、そんなことは無いはずだと自分に言い聞かせた。




