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第三十三話
僕は本を開いた。
その内容を要約するとこうだ。
この世には呪いというものが存在する。
呪いにはいくつかの種類があるがそのひとつが、人の憎しみまたは悲しみの感情からうまれる。
憎しみを抱いた人間はその感情が消えるまで鬼となり、この世のどこかをさまようのだとか。
鬼はその憎しみ、悲しみの感情が消えたら成仏し、この世を去るという。
あの鬼もそうなのだろうか。
憎しみ、悲しみどちらの感情を抱いて鬼になったのかは分からないが、どちらにせよ過去に辛いこと後あったのは確かだ。
この本の通りならば、鬼はその過去を乗切ることができるようになったら成仏するはずだ。
鬼の過去に何があったのかは分からないが、僕が鬼の気持ちを前向きにするような行動をしなければいけない、そう思った。




