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第三十二話
階段をおりていると、足に何かがぶつかる。
なんだろうと思い足元に視線を向けると、そこには一輪のアリウムが落ちていた。
花びらが沢山着いたアリウムが、なぜこんな所に落ちているのだろうか。 不思議に思った僕は、何となくその花を手に取ると、そのままはなさなかった。
今後の出来事になにかしら関係しているきがしたからだ。
まあ、実際のところどうなのかは分からないけどね。
階段を降りきった先にあったのは狭い空間だった。
床は何故か土になっていて、部屋中にびっしりと黒百合が生えている。
狭い空間の中の中をよく見ると、花と花の間に本が少しだけ顔を出している。
僕はその本を手に取った。
アリウムと黒百合のふたつの花がデザインされた宝石が飾られた本を。




