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第三十話
「おい、大丈夫か?」
「大丈夫?」
僕が考え事をしていると、同時に二人の声が聞こえてくる。
たこすんは無言で僕のことを強く抱きしめる。
その小さな体で。
「大丈夫だよ!」
とりあえず僕は元気よく返事をした。
それにしても確実に僕の体に刀が当たったはずなのに、なぜ怪我をしていないのだろう。
不思議に思っているとたこきれがいった。
「お前は驚きすぎて失神しただけで、攻撃は当たってねぇぞ。なに勘違いしてんだ?」
僕はその言葉に驚きを隠せなかった。
え、そもそも攻撃当たってないの?
というか鬼の姿が見当たらない。
僕が失神した後、何があったのだろうか。




