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第二十九話
モノクロで音のないこの映像。
おそらくだが、この映像の中心にうつっているのはあの男の子だ。
しばらく映像を見ていると、男の子がどんどん周りから引き離されていくのが感じられた。
男の子が一人、降る雨に打たれている映像が映し出される。
すると男の子の胸の辺りに、先程まではなかった傷が浮かび上がってくる。
そして男の子のことを黒い影が覆いつくしたと思うと、映像はプツンと終わり、僕は目を覚ました。
先程まで流れていた映像はなんだったのだろうか。
男の子の過去?
でもなんで鬼に切られた時にそれが見えたのだろう。
鬼と男の子には、何らかの関係があるのかもしれない。




