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第二十八話
僕が黒百合に目を取られていると、たこきれが言った。
「おい、うしろ!!」
僕はたこきれの言葉に驚くも、反射的に後ろを向いた。
そこには先程の恐ろしい形相をした男の子がいた。
この子はまるで鬼のようだ。
鬼は僕にその刀を振り下ろす。
刀は僕に見事に直撃し、気づいた頃には僕の意識は途絶えていた。
目を覚ますと体の感覚が無くなっていた。
もしかして、とも思ったがそれは違うようだ。
でも何が違うのかは僕には分からなかった。
僕は今、真っ黒な空間にいる。
そのとき、どこからが声がした。
それと同時に真っ黒だったこの空間全体に、映像のようなものが映し出された。




