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第二十二話
しばらく歩き、そろそろ足も疲れてきた頃、僕たちの目には築年数が百年を超えているであろう古びた遺跡がうつった。
男の子はじっと遺跡を見つめている。
「あの遺跡に行く?」
僕がそう尋ねると男の子は首を縦に振った。
僕は遺跡に向かって足を動かした。
男の子の大切なものはこの遺跡にあるのだろうか。
僕は不思議に思いながらも遺跡に足を踏み入れた。
僕の視界の端にルリタマアザミという花がうつったと思うとまるで鬼のような恐ろしい表情をした男の子が襲ってきた。
男の子といってもさっきまでの男の子とは別人。
のはずだ。
でも二人ともとても似ていた。
雰囲気は違うけど容姿が双子のように似ていた。




