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第十八話
「……強いて言うなら君の記憶的な。」
たこすんはとても、小さな声で言った。
ほんとに声が小さくて、僕にはたこすんがなんと言っていたのかは聞き取れなかった。
「ごめん、なんて??」
僕はたこすんに言った。
このままにしておくとあとの話について聞けなくなると思ったから。
「……聞こえてなくていいよ。」
「そう?」
あれ、もしかして僕嫌われてるのかな。
遠回しに君は会話に入ってこなくていいですよ的なこと言ってるのかな。
ん〜、まあ勘違いでしょ。
早とちりはよくないぞ〜。
それにこのこ人見知りでしょ。
恥ずかしがってるんだな。
うん。
ほんとは僕と仲良くしたいのかも。
よし、いっぱい話しかけてみようかな。
仲良くなれるかな。