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第十七話
たこきれは名前の知らない二匹目のタコスと話している。
少しして僕が起きていることに気がついたのか、二匹目のタコスが自己紹介を始めた。
「……たこすんです。よろしく。」
たこすんはたこきれとはなしていたときとは明らかに表情や態度が違った。
声も文末が近づくにつれて小さくなっていく。
もしかして人見知りなのかしら。
あら、可愛いじゃない。
……僕何言ってるんだろ。
まあ、いいか。
ほんとどこからきたの、君。
たこきれはまあ分かるけども。
いや、わかるって言うとあれだけどね。
ちょっと違うけど。
たこきれは僕の元朝ご飯でしょ?
じゃあたこすんはどうなるの。
朝ご飯は分裂しないよ?
多分。
まじ、どこから来てん……。