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タコスをくわえた僕は魔界に行きます  作者: ブラボーくん
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第十六話

「そ、そうかしらかしら……。」

僕は焦って口をひらく。

焦りすぎて『かしら』を二回続けていってしまった。

変な人認定されたかな。

そもそもお嬢様言葉慣れてないんよ。

どうしてくれんねん、魔王よ。

もう様付けしなくていっかって思えてきた。

「面白い人だね!」

リリーは笑顔で言った。

面白い人認定されましたね。

うん。

ああ、僕こんなんでやってけるのかな。

頑張るしかないけど。

この日は無事に学園での授業が終わり、今魔王城にいます。

ご飯も食べてお風呂も入って、もうあとは寝るだけの状態。

それで僕は寝たんだけど、次の日起きたらタコスが増えてました。

一匹から二匹に。

単位あってるかな、これで。

この二匹目のタコスちゃんはどこから来たのかな。

とりあえず名前をお聞きしてもよろしくてかしら。

……なんかお嬢様言葉になってたわ。

しかも変だし。

まあいいか。


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