0話 告白そして振られる
桜舞う季節、卒業式が終わり桜の木の下で幼馴染に告白した。
「好きだ!付き合ってくれ!」
「無理です!!!!」
「何故!俺のこと好きって言ってくれたじゃないか!」
「無理なものは無理です!す、好きとは確かに言いましたけど…。理由は言えません!それじゃ!」
そう言って足早に行ってしまった。俺の幼馴染の一人成宮桜
彼女とは3歳からの家族ぐるみの付き合い、いわゆる幼馴染というものだ。
そしてそんな彼女に告白して振られた。
中学3年生の卒業式の後、俺の恋はここで終わった。
「って、納得できるかぁーーー!!」
何故だ、何故振られたのだ俺は。桜とは幼馴染で、仲が良くて、昔にはけ…結婚の約束までしていたのに!何故、何故…
俺は納得できなかった、何故かって??そもそもなぁ!!この告白は!桜が!俺にさせたようなものだからだよー!!!
俺こと日向 夕陽は熱海中学校に通う中学3年生。勉学、スポーツ、そして容姿!全てが普通の中学3年生。
そして突然だが俺には3人の幼馴染がいる。
桜色の髪に青色の瞳、いつも周りを気に掛ける優しさを持つ合わせる皆のお姉さん的立ち位置の成宮桜
青色の髪に黄色の瞳、大人っぽいが中身はとても元気っ娘で学校のアイドル的立ち位置の|天宮海
黄色の髪に赤色の瞳、見た目、性格が幼く明るく、でも少し内気なクラスのマスコット的立ち位置の結城もみじ
俺とは違い3人とも良い方に目立っている。全て普通の俺とは違い、3人とも…。
と!まぁこんな感じで住む世界が違う幼馴染の一人、桜に告白した(振られた)俺だが、もちろん?理由がなく告白したわけではない。
そう、これは卒業式1週間前のこと…。