つのつきのかみさま◆
つのつきのかみさま◆
作者:きー子 様
https://ncode.syosetu.com/n3176cm/
【あらすじ】
無知蒙昧なる白痴の神性"わたし"が"メーヴェの一ツ角の民"の繁栄と栄華を見守るお話。
【感想】
もうね、もうほんっとーーーに面白かったです……!!
「つのつき」という異世界の種族の歴史を、狩猟採集時代から「かみさま」視点で見守る、というのが大筋。
歴史の大きなうねりの中に、個々のキャラの動きも同時に捉えてる感じは大河ドラマっぽいけど、微妙に違うというか。
似た雰囲気の作品をあげるとしたら「まおゆう」かな……(固有名詞がなく、肩書きとか特徴でキャラを区別してるところも似てる)
でもやっぱりものすごく独特な作品ですね。
「かみさま」の一人称で話が進むのもそうだし、「つのつき」の能力の設定とか、世代が入れ替わったりとか。
各章の最後は、天災や戦争など「つのつき」にとって大きな試練が待ち受けているのですが、「かみさま」と一緒にハラハラしながら読み進めてました。
最後の章は、「こんな切り口あるんか」感が満載ですごかった。戦闘描写も圧巻です。
そうやって「かみさま」視点で地上の彼らを見ていると、時に、嬉しさとも哀しさともつかない、よくわからない涙が出て止まらなかったです。
なんだか本当に不思議な読書体験でした。
改行が少なくやや見づらいけど、文章そのものは読みやすいと思います。難しい漢字がたまに出てくるのも個人的に好みでした。
こんなすげえ作品に出会えるから本当になろうはやめられないです。
全39話完結。一話の分量が多いので読みごたえがあります。気になった方は、是非読んでみてほしいなと!
 




