羊飼いのセレネイド ~狼と狩人は闇夜に踊る~◆
羊飼いのセレネイド ~狼と狩人は闇夜に踊る~◆
作者:橘 塔子 様
https://ncode.syosetu.com/n5634do/
【あらすじ】
吸血鬼の存在が認知された現代日本。大学を卒業した私、蓮村 絹は、就職予定の大手企業から突如内定を切られ、途方に暮れていた。生活費と奨学金返済のため、やむを得ずアルバイトをすることになった先は、吸血鬼の捕獲・駆除専門のNPO法人。お姫様体質の代表理事に、一見穏やかなイケメン上司、口は悪いが常に眠そうな同僚、そしてもう一人……個性の強いスタッフに揉まれつつ、私は今日も吸血鬼=『特種害獣』を追いかける。
【感想】
すっっごい面白くて一気読みでしたー!
のっぴきならない事情により、あるNPOの事務バイトとして働くことになったヒロイン。
その事務所の仕事とは、異界からやってくる吸血鬼を捕獲・駆除すること。ヒロインはこのバイトを切っ掛けに、思わぬ相手と再会します。
仕事を通して、ヒロインは自身の特異体質や、辛い過去と向き合うことになるのですが、独特な世界観にすごく引き込まれました!
これ絶対書籍クオリティやんと思って読んでたんですが、ポイントもう一桁、とはいかなくても、今の二、三倍あっても良くないですか……?
なろうぽくないタイトルとか、ジャンルで損してるんでしょうか……
ヒロインやサブキャラの過去がめったくそ重くて、読み進めるのに若干覚悟が必要ですが、その分NPOのマスコット?にものすごく癒されます。ミミズクかわよ。
NPO戦闘員と吸血鬼のバトルもめちゃかっこいいです。
というわけで、好きな人はすごく好きな作品だと思います!
恋愛は薄め……というかほぼなし。
全73話、完結。
余談ですが、先日野生のミミズクに遭遇しました。鳴き真似したら、木の枝飛び移りながらついてきたのがめちゃかわいかったー!