偽りの錬金術妃は後宮の闇を解く◆
偽りの錬金術妃は後宮の闇を解く◆
作者:三沢ケイ 様
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【あらすじ】
光麗国の皇都・大明ではここ最近、奇妙な火の玉──鬼火が頻繁に目撃されるという怪奇現象が続いていた。しかも、火の玉は普通の炎の色ではなく、緑色や黄色などこの世のものとは思えない色合いをしているという。
やがて人々の間には、これは身分が低い母を持つ現皇帝が即位したことによる天の怒りであると噂し始める。事態を重く見た皇帝は、この現象を解決させようとするが糸口が掴めず、有能な錬金術師を探させるために側近である天佑を東の片田舎──東明に向かわせる。
そこで天佑が出会ったのは少年の格好をしたひとりの少女──玲燕だった。
天佑から依頼を受けた玲燕は持ち前の錬金術の知識で怪奇現象の謎に挑むため、後宮に潜入することになるのだが──。
【感想】
おーーーもしろかったですー!
中華風後宮+謎解き。
主人公がわりとさっぱりした性格で、話がさくさく進んでいくのが良かったし、天佑が食えない切れ者イケメンなのも良かった。食えないけど冷たくはない、なんだかんだいい人。
錬金術師だった父を朝廷に理不尽に殺されてしまった主人公は、最初、謎解きの依頼を突っぱねます。しかし天佑に説得され、鬼火の謎を解いて父の汚名を晴らす決意を固めます。
謎解きしながら、後宮でわりと気ままに過ごすヒロイン。
そうして彼女は徐々に鬼火の犯人に迫っていき……なりゆきで他の謎も解いていく、というお話。
ちなみに恋愛要素は本当に微量で、続きがあれば読んでみたいな。
時々出てくるカタカナ語にやや違和感がありますが、わかりやすいのでこれはこれであり、という感じでした。
さくさく読める全84話。完結。