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覚えてなくて、ごめんなさい〜囚われ聖女の第二の人生〜◆



覚えてなくて、ごめんなさい〜囚われ聖女の第二の人生〜◆

作者:緑名紺 様

https://ncode.syosetu.com/n2634gl/


【あらすじ】

白指の精霊が大地を浄化し、黒脈の王が優劣を競う世界。

ある王国の、殺気立った謁見の間に引き立てられたのは一人の少女。

「敵国の聖女がなぜ我が王国にいた?」

美しい王に問われ、少女は首を傾げた。

「ごめんなさい、何も覚えていないんです……」


宗教大国の聖女として戦場で活躍した少女は、王国に憎まれる存在だった。記憶喪失の聖女の処遇をめぐり、庇おうとする者、処刑を望む者、臣下たちの意見はバラバラ。

そして彼女はとある選択を強いられて……。


ハードな捕虜生活かと思いきや、いつの間にか保護対象になっていた聖女レンフィの第二の人生。



【感想】

すっっごい良かったーーー!

ゆるふわなタイトルですが、中身はかなりシリアスで重厚な世界観になります。


ヒロイン・聖女レンフィは、記憶喪失の状態で敵国の捕虜になってしまいます。厳しい捕虜生活に加え、「正ヒーローはこっち……いやあっち……?」な序盤。

正ヒーロー確定後は、ヒロインの成長と共に、二人が親密になっていく過程が描かれます。


そして起承転結の転になる五章からは怒涛の展開。

戦場シーンがもう圧巻。

正ヒーローのめざましい活躍と、ヒロインが転機を受け入れるシーン、因縁の元仲間と対峙するシーンがめちゃ良かった。


個人的に、五章の主要キャラであるスグリがすごく好みでした。復讐を完遂した、寡黙な弓の名手とか格好良すぎだよ……そりゃ王女だって惚れるよ!


そしてクライマックスの総力戦。そこでも各キャラのドラマがありつつ、主人公達は因果を超えて、かつてない強敵と戦う事になります。


キャラの書き分けが上手く、登場人物が多くても混乱なく読めますし、心情描写が秀逸だから各キャラの言動にも深く納得できるんですよね。

独創的な創世神話や宗教、聖人の設定も面白かった。

ただ悪役の悪行はほんと胸クソです……残酷描写が苦手な方はご注意を。


私同様、刺さる人にはものすごく刺さる作品だと思いますので、まずは二章辺りまで読んでみてほしいなと思います。

105話完結+後日談。



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