囚われの魔女とベネディクトイズム◆
囚われの魔女とベネディクトイズム◆
作者:空色ねずみ 様
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【あらすじ】
アルフレド・ベネディクト・ベラスコとはどのような人物か。人によっては「大金持ちだ」と表現したり、「信じられないくらいの美男子だ」と言ったり、「人前に姿を現さない変人だ」と評したりするかもしれない。
ある日、彼は一人の魔女をぽんとお買い上げした。彼女の名前はソフィア・メーヴィス・レイン。うっかり大きな街に出て人間に捕らえられた哀れな魔女である。
彼はソフィアを逃げられないように鎖で繋いだが、彼がソフィアに触れることはない。他人に全く興味がない彼が魔女を買ったのは、単なる学術的な興味からだろうか。これはソフィアが、自由で気ままで勝手で孤独な彼と暮らす生活の記録である。
【感想】
面白かったー、時間を忘れて読みふけってしまいました。
この世界の魔女は魔法が使えず、人間より寿命が長いだけ。そんな魔女のソフィアは、街で人間に捕まり、ベネディクトという男に大金で売られてしまいます。
このベネディクト、超超超金持ちで、美形で、頭は良いけど、非常識かつ自分勝手な変人で、時々変人通り越して変態。
お話は、ソフィアの目から見た彼の観察日記という感じで進み、それが淡々ときれいな文章で綴られます。
ヒーローのやってることは結構ひどいんですけど(無自覚束縛系?)、二人の会話は面白いし、整った文章だから読んでて楽しいんですよね。
番外編の甘い感じも良かったです。
感想欄を拝見すると、元は個人サイト全盛の頃に書かれた作品っぽいので、その頃の個性的な作品を色々読んできた人なら気に入るのではないかなーと思いました。
魔女と変人の恋愛、良かったらぜひ読んでみてください。
本編53話+番外編。