飼育員セシルの日誌 ~ひとりぼっちの女の子が新天地で愛を知るまで~◆
飼育員セシルの日誌 ~ひとりぼっちの女の子が新天地で愛を知るまで~◆
作者:紺染 幸 様
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【あらすじ】
人を乗せて飛ぶ大きな鳥、ランフォル。16歳の少女セシルは彼らの飼育員だ。育て親を亡くして天涯孤独だけど、大好きなランフォルに囲まれて楽しく暮らしていた。牧場主が変わって、牧場を突然クビになったその日まで。
そんなセシルに届いたスカウトの手紙。差出人は、若き牧場主オスカー=オークランス。行ってみれば何か誤解があったようで、撤回したいようだがもう遅い。セシルは来てしまった。オスカーの手紙を信じ、全財産を片道の馬車代に突っ込んで。何とかオスカーを説き伏せ、彼の牧場で、セシルはまたランフォルの飼育員として暮らし始める。
卵を探し、雛をだっこし、大人のランフォルに抱きつき背に乗って共に大空を飛び、セシルの楽しい牧場の日々は過ぎていく。
見た目は男らしいのにお母さんみたいな性格の、優しい苦労性上司オスカー。かっこいいランフォル、クァクァ追いかけてくる可愛い雛たち、楽しいご近所さんたちとあったかい温泉・ごはんに囲まれて送る、セシルの楽しくて幸せな牧場生活。
【感想】
読み始めたら面白くって一気読みでしたー!
命を育てることの喜びと苦労がぎゅっと詰まってて、セシルとオスカーのもだもだした関係も、笑えるし泣けるんですよね。セシルの誕生日のエピソードとか本当にぐっときました。
描写も素晴らしくて、ランフォルに乗って飛翔した時の疾走感すごく好き。食事描写も秀逸で、読んでてお腹すいてきます。
全31話ですが、十一万字と読みごたえがあるので、短いという感じはしなかったです。
余談ですが、私、「紅の豚」「ヒックとドラゴン」が大好きで、ナウシカやラピュタの飛行シーンもそこだけ繰り返し見るくらい好きなんですが、その意味でもこちらの作品は大満足でした。
こういう作品と出会えるのがなろうのいいところですねー。




